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札幌発自転車人

老人は、退職を前にして藻岩山登山と自転車遊びをはじめだした。いつまで続くやら。

(16)2010.06.15 大洲市から松山市へ

2011-02-14 10:48:57 | 2010四国・中国の旅
7時30分出発。夜中から雨が降り続いている。
サイドバックの荷物は、大きなビニール袋に入れて、それをバックに収め、
その上にカバーをする。
フロントバックは、ビニールの買い物袋を被せて、その上にバックカバーで覆う。
雨具を着込み、前輪の泥除けを取り付ける。
後輪の泥除けは、リアキャリアにお願いする。

24号線を、肱川を見ながら長浜まで行く。



その頃から、大降りになる。
休もうと思うのだが、休憩できるような、屋根のついているところがない。
378号線に入る。
やっと、「夕焼け小焼けライン」で、休憩小屋を見つけた。
休憩。雨具を広げて乾す。

伊予市に、12時ごろ到着。
昼食にしよう。
回転寿司屋があった。それもいいなあと思っているうちに通り過ぎてしまう。
その後なかなか食事のできるところが見つからない。
あっ、そば屋だ。どうしよう。長崎ちゃんぽんは?少し濃すぎるかな。
ようやく、吉野家に決定。私はどうしてこう優柔不断なのだろう。
軒下に自転車を入れて、雨具のズボンを脱いで自転車にかける。
フロンとバッグを持って店に入る。雨具の上着は隣の椅子にかけた。
もう、ビッショリ濡れている。
牛丼を頼む。

吉野家から外に出ると、相変わらずのすごい雨だ。
軒下で雨具の準備をして、スタートする。悲しい。
松山駅に近づくにしたがって、ますます雨が激しくなってくる。
雨が道路から跳ね返ってくる。上からも、下からも、雨が私を攻め立てる。

「♪・・参りました、参りました。・・♪」誰にいうのでもなく、節をつけて歌い出す。
「晴天の日があるように、曇りの日があるように、大雨の日があってもいいのです。
ありがたや、ありがたや・・・・・。♪♪」楽しい気持ちになってくる。

ようやくJR松山駅に到着。とにかく駅に逃げ込む。
駅前に安いビジネスホテルを見つける。ここに決定。これで安心。
バッグカバーをはがして拭く。バッグも濡れている。拭く。
そして、自転車も拭く。
部屋では、すぐに、荷物を全部取り出して、部屋に広げて確認する。
ビニール袋に入れていたので、濡れてはいない。よかった。

近くにキスケ温泉があり、250円で入浴できるというので、入りに行く。贅沢。
風呂を出て、駅のカレー屋で夕食。アルコールを買ってホテルに戻る。
最後まで雨は降り続けていた。


(15)2010.06.14 宇和島市から大洲市へ

2011-02-14 10:38:13 | 2010四国・中国の旅


宇和島駅前通りを走る。
ヤシ並木(ワシントンヤシ通という)が続いている。
これはすごい。南国風のスケールの大きな並木通に感動する。
遠くに宇和島城を見ながら、56号線を走りだす。

今日は、雨が降らないのだが、蒸し暑い。
宇和島を過ぎると、峠を越えて、伊予吉田に出る。



そこからは、本格的な峠越えだ。自転車を押す。
トンネルが10か所ほど。連続して続く。
とにかく自転車を押して歩く。
歩道がないので、70cmほどの路側帯を歩く。
車がものすごいうなり声を上げて通り過ぎる。
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、……」
ワッー。「法華津トンネル」。1320m。



卯之町に一気に下り、また、自転車を押して峠に登る。
鳥坂峠だ。「鳥坂隧道」1117m。



暑さの中で、もう絶望的だ。
峠を上るのは、もういやだ。トンネルの路側帯を歩くのは恐ろしい。
しかし、それよりも、峠を降りるのはもっと恐ろしい。
時速40kmのスピードで、車と道を譲り合いながら、下る。
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、……」
「鳥坂峠」の下りは、今迄で一番の恐怖であった。

峠を降りて、大洲市内に入りファミリーレストランを見つける。
13時。ホッとして昼食。
駅に向かって走っていると、「大洲城」の案内板を見つけた。
急な坂道を一歩一歩歩いて城にたどり着く。最近、完成させた城のようだ。
昔の工法で、大木を集めて作ったと、説明があった。日本100名城の一つ。



橋を渡って、堤防に出て河川敷に降りる。
きれいな川だ。河川敷が広々として公園のようになっている。
大洲城を見上げながら、駅に向かって走る。

今日の宿泊は旅館だ。
まず、風呂に入る。大きな風呂だ。これが一番いい。
ビジネスホテルのだめなところは、風呂が小さいということだ。
今日は、体を思い切り伸ばして、ゆっくりと湯に入った。



(14)2010.06.13 窪川(四万十町)から宇和島市へ

2011-02-13 17:02:14 | 2010四国・中国の旅
夜中、トイレに行くと、雨の音が聞こえてくる。
7時半、出発。雨具、バッグカバーを確認する。前輪の泥除けも取り付ける。
だんだんと雨の降りが強くなってくる。
通り過ぎていく車が水を跳ね上げて、私に浴びせかける。

昨日苦労して「七子峠」を越えたので、今日は基本的に下りとなる。
山の中を、四万十川が自由気儘に流れている。
山にすがりつくようにときどき人家が見える。
静かに静かに、時も流れていく。





土佐昭和駅や十川駅が私の興味をかきたてる。
山際に、コンクリートの土台を高くして、その上が線路となっている。
これって、四万十川の洪水のことを考えて設計しているの?
沈下橋もそうだというし。???

四万十川を見ながら下り、信号のない道を一気に距離を稼ぐ。
50km地点の江川崎に着いたのは、11時であった。
先の道の駅まで走って、昼食にしよう、と思う。
しかし、そこからが大変。
え?これが国道381号線なの?
車が一台しか通れない。
狭くなったり広くなったり、工事中の道を走り続けて、
13時過ぎに、ようやく道の駅「虹の森公園松野」に到着。昼食。



その頃から雨があがる。
歩道も路側帯も無い峠道。
長くて真っ暗なトンネル。
人間が歩くことのできない道。
自動車だけが快適に走り抜けることのできる道。
いつから人間は、歩いて峠を越すことができなくなったのだろうか。
ブツブツ、ブツブツ・・・・・。

急坂を一気に下って街に飛び出すと、そこに宇和島駅がある。
宿泊先のビジネスホテルに入り、スーパーを教えてもらって、夕食の準備をする。


(13)2010.06.12 高知市から窪川へ

2011-02-13 16:42:28 | 2010四国・中国の旅
56号線に入り、走る。
56号線は路側帯も二分の一車線あり、走りやすい。おまけに追い風だ。
しかし、この暑さには参る。30度。

11時30分、「道の駅、かわうその里すさき」に到着。
ここから宿泊予定の窪川までは25キロほど。楽勝である。
・・と思っていたのだが、ここからが大変であった。
「七子峠」である。土佐久礼から7km、2時間。
自転車を押して歩く。標高293m。
歩道がない。大型車が通る。
額からは汗が流れ落ち、手拭で拭き拭き歩く。
道が木陰にならないかなと期待するのだが、
道のカーブがどう曲がろうとも、日陰にならない。まともに強い日差しを受ける。
峠にたどり着いたときは、かなり体力を消耗していた。
自動販売機で冷たいドリンクを買い、それを持って、展望台に腰掛ける。
大休止。



そこからまだ、窪川(四万十町)まではまだ10キロほどある。
余裕があるつもりが、結果的には、4時過ぎに旅館に入ることになった。
すぐに洗濯。そして入浴。



明日からは梅雨に入りそうだ。
今までは晴天の楽しさ苦しさを味わい、
明日からは、雨天の楽しさ苦しさを味わうのである。


(12)2010.06.11 安芸市から高知市へ

2011-02-13 16:27:40 | 2010四国・中国の旅
今日は私の誕生日。一人で祝いながら走る。
55号線の峠を越えた時に左側にサイクリングロードを見つけた。
峠を降りたところでサイクリングロードに入る。
サイクリングロードは、海沿いに走り、松の並木の下を走り、施設の整った海水浴場を通り、
時には、民家のそばや、線路の高架の下を走る。
変化に富んだ素晴らしいサイクリングロードだ。
サイクリングロードが切れたところで、高知の桂浜に向かう14号線となる。

14号線を走っていると、浦戸大橋に出る。
ものすごく急に高くなっているアーチ型の橋だ。
80cmほどの歩道みたいなものがある。
でも自転車を押していくことができるようには思えない。
臆病者の私は、他の道を探そうかとも思う。
近くの人に聞くと、「みんなこの橋を走ったり、押したりして自転車で行っているよ」と軽く言う。

覚悟を決めて、浦戸大橋を自転車で押して上がる。
車が次々と通っていく。
うっかりすると、自転車が歩道から車道に落ちてしまう。
それに気を使うと、体がフェンスに当たる。
80cmの幅の中で、サイドバックの幅と、私の体の幅とがぶつかり合う。
自転車のキアが足に当たって血が出る。
橋はどんどんと高くなっていく。フェンスから下を見ると、余りの高さに怯える。
やっと一番上に到着。
車が来ないことを確認して、私は逃げるように、
自転車にまたがって一気に桂浜まで走った。



暑い、とにかく今日も暑い。30度は絶対に超えていると思う。晴天だ。
坂本竜馬の銅像を見る。坂本竜馬記念館を見学する。龍馬の手紙を見る。
竜馬と家族との心のふれあいがある。家族に愛されて育った人なのである。



14号線から34号線にはいり高知駅に向かう。
駅前が、電車のターミナルになっていて、2台の電車が並んでいた。
電車もいいね。

今日は私の誕生日。美味しいビールで一人で乾杯だ。