10月2日にパソコン「強制更新」のトラブルにあってから、この記事を書くまで三週間を要した。
その間、考えられる「いろんなこと」を試してみた。「解決法」を検索すると、どのサイトを見ようかと迷ってしまうほど載っている。
また、「強制更新」による被害者の多いこと……。
訪問したサイトの大半は突然の更新や、更新の承諾を渋っている間に、強制更新の被害にあっていた。
消費センターへの問い合わせの増加。アメリカでは訴訟に発展しているという事実も記載されていた。
メーカーはウインドウズ8を発表する際、その詭弱性を認識したまま世に出すしかなかったのではないだろうか。つまり発表段階の詭弱性を認識しつつ、更新によってカバーできると判断したのだろう。詭弱性が発表当時の認識を遥かに上回る規模であった可能性が高く、軽く考えていたことが、結果的に相当高くつくことになりそうな雰囲気だ。
当初、詭弱性を軽く考えたことで、例えば世界的な企業の秘密が他の国へ漏れたりした場合、天文学的な賠償の訴訟に発展する場合もあることだろう。ならば、一般人のパソコンを有無も言わせず「いじる」ことぐらい大したことではないはずだ。
マイクロソフトのサイトを見ても、強制更新による「被害」の種類は驚くほど広範囲に及んでいる。
私のように「Wi-Fiにつながらない」のから、「アプリが開けない」・「フリーズを起こす」等々。せっかく強制力まで行使してアップグレードしたのに「ウインドウズ10から7に戻す」方法まで、ご丁寧にも載っている。