光画繚乱

映画と写真、どちらも「光」が関わるので、そしてそれが「錯綜し合う」ということから、ブログタイトルを光画繚乱としました。

 カンニング後に教師から「卑怯者」

2024-04-17 19:59:48 | 私見偏在


 大阪市天王寺区にある有名進学校の男子生徒が、試験でカンニングをした。後に教師が指導する中で、生徒自らに「卑怯者」だと言わせたことなどが原因で、男性生徒が自殺した。生徒の遺族は学校側に対し1億円あまりの損害賠償を求める裁判を大阪地裁に起こした。
 教師からは以下の処分を言い渡された。
・全科目0点
・家庭謹慎8日(この間、友人等との連絡禁止)
・写経80巻、心得書き写し
・反省文と反省日誌の作成
・学校推薦は行わない
 その2日後の朝、男子生徒は建物から飛び降り自ら命を絶った。
 男子生徒の遺書には「死ぬという恐怖よりも、このまま周りから卑怯者と思われながら生きていく方が怖くなった」と記されていた。
両親は、自殺は教師の不適切な指導が原因であり安全配慮義務を怠ったとして、当該高校を運営する学校法人に対し、計1億円あまりの賠償を求め訴えを起こした、という事案。
コメント欄には以下のような記載。
〇指導死と言う言葉がある。過度な叱責や、子どもを追い込むような言葉は、指導ではない。過度な不適切な指導によって、子どもが命を絶っているケースは少なくない。
〇カンニングは卑怯者がすること。カンニングへの注意指導でそれを言ったから提訴されては今後、学校の先生は悪事に対して何も指導できなくなってしまう。
 また、提訴された高校は大阪では厳しい指導をすることで有名な学校。厳しい校則内容に関して誓約書で同意を得た上で入学してもらっている。
 厳しい指導をされると了解した上で我が子を入学させておいてこの提訴。この保護者こそ卑怯者と呼ばざるを得ない。
〇我が子失ったショックから誰かに責任を押し付けたい気持ちはわかるが、カンニングした子を指導したから自殺したという理屈は通らない。不正をしたから責めて反省させるのは当たり前だし、課題や勉強のレベルが高い学校へ進学させた以上不正行為の重さは想像できるはず、等々。
 それぞれの立場で意見を述べているが、指導死については「過度な叱責」と「適度な叱責」のボーダーラインはどこなのか結果を見なければわからない部分がある。人によって差があるのは当然だが、テストでカンニングは卑怯者のすること。この頃の子供は「ダメなものはダメ」がわからないらしい。半面、カンニングはダメだが、死ななければならないほどのものでもない。政治家や高名な評論家や教師も「一寸先は闇」などと言わず、せめて「7センチ先」ぐらいの料簡を持っててもらえば、とるに足らないことで命を失うこともないはず。ましてや親が「損害賠償を求める裁判」など「何おか言わんや」だ。 

コメント
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