おかやま山陽高校 自動車科ブログ

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ギネスチャレンジカー“MIRAI”~未来~ 製作その7。ボディはこうして作りました。その2

2010-12-27 | ギネスチャレンジカー“MIRAI”
年の瀬も迫ってきた最近、いかがお過ごしでしょうか?
おかやま山陽高校 自動車科ブログです♪

前回に引き続いて今回はボディの仕上げの記事をアップさせていただきます☆

前回できあがった見事な発泡ボディ・・・♪
これからの作業の流れは、この発泡ボディをFRP(強化繊維樹脂)で包み込んで本格的にボディを製作します!!

FRPで包み込んだ後は中の発泡スチロールを削り取っていきます。


まず最初は発泡ボディに着色をしていきます。
発泡とFRPとの境目を認識させるためと、この上からワックスを塗ることで剥離剤としての働きもあります♪



みんなで協力してワックスを塗っていきます♪ツヤをしっかり出してきます。

 


ここからが本番です!
乾いた発泡ボディにこれから液体樹脂を塗りこんでいきます・・・!
同時に、強度を増すためにガラスマットを織り交ぜていきます☆
まずはガラスマットをボディに仮り付けをしていきました。

 

液体樹脂は有機溶剤などをしようしているため、生徒には作業をさせないように配慮して教員チームで作業をしました。
液体樹脂を塗りこんでいるうちに段々とボディが硬化していくのが分かります!!

 


その間、生徒たちは車体側の配線をまとめて組み上げていきました♪
頭を抱えて困った様子です・・・♪がんばれ~☆

 





そうこうしているうちに、教員チームによるFRPボディが完成しました!!
やったーーー!乾かすのにも時間がかかります。

 


ボディが乾いたらボディを平面にするためにみんなで協力して磨いていきます☆

 

細かい凸凹にはパテ埋めをして、さらに細かいサンドペーパーで磨いていきました♪

 


次にボディ内部の発泡スチロールを抜き取っていきます!
まずは、前回紹介した発泡スチロールカッターを使用して大まかな部分を切り抜いていきます!また、細かい部分は手作業で削り取っていきます。

 

 

ボディの厚みが薄い部分に関しては、発泡スチロールを意図的に残してボディの強度を増すように工夫しました。




作業はここから深夜を極めます・・・!
ボディに下地のサフェーサを吹き付けていきます・・・!!
はぁはぁ・・・。眠い・・・。

 


塗装後にまた平面にするために水研ぎをしました。






次回は11月15日(月)のギネスチャレンジカー発表日当日のことについて書いていきたいと思います♪
もうまとめに入りますね・・・。

次回も是非とも宜しくお願いいたしいます☆


ギネスチャレンジカー“MIRAI”~未来~ 製作その6。ボディはこうして作りました。その1

2010-12-24 | ギネスチャレンジカー“MIRAI”
こんにちは!
おかやま山陽高校 自動車科ブログです♪

今回からまたギネスチャレンジカー“MIRAI”~未来~の製作ブログの方を再開させていただきます♪

前回製作したベニヤ板はこれからボディを製作するための「土台」となります。
まずは車体からタイヤを外して「針金」で車体を形取っていく作業から入りました。

 


大昔の車のボディ製作はこのように「針金」でデザインされ、作られていたそうです。
今ではコンピュータ上で図面を引き、デザインする時代なのでとても原始的な技法です。
ここでまた自動車の奥深い歴史を感じ、振り返ることができました。

そして、ボディのテーマは「流線型」。

流れるような曲面を表現したいと、自分たちの理想の形状を表現するためにスケッチをしてお互いに話し合いながら作業を進めていきました。

 

針金を縦・横に張り巡らせることで、なんとなくボディの形状が浮き出てきました。

 



そしていよいよ針金を車体から外します。
針金フレーム完成ーーーっ!!!

 

印象的なフロント・ノーズ部はブレーキのマスタ・シリンダがあったから飛び出ているんです♪




さ~てここからどうしようか・・・?
ここからの作業が本当に正面場でした・・・!!!

今まで製作した針金フレームを6等分にして発泡スチロールに転写します。
早い話が、

「発泡スチロールを針金と同じ形に削っていきます!!」

もちろん、手作業で・・・。

まずはニクロム線に電気を流した電熱で発泡スチロールを切っていく「発泡スチロールカッター」というものを使用しておおまかにパーツごとに切り分けていきました。

 

6等分した各パーツごとに発泡スチロールをヤスリで整えていきます。本当に根気のいる作業です!
テーマである「流線型」を表現するのが難しいんです!!(生徒たちも心が折れそうでした。)

 
フロントとリヤです。


一つのパーツが完成して全体をつなぎ合わせた後、少しでもズレがあると、また削っていって一つの「流れ」を作っていかないとダメになってしまいます。




削って削ってで大変な作業でしたが、ただ削るだけではなく、車体側との寸法あわせもここで入念に行いました。また、最終的な灯火類の位置決めなどもです。

車体側のホイールベース(前後タイヤの距離)、トレッド(左右のタイヤ中心までの距離)など寸法に誤差がないか、またどの程度寸法に余裕があるか、などです。

本当に根気のいる作業でした。。。


それを乗り越えて完成しました!!!
どーーーですかこの流線型!!

 

カッコイイでしょう!?




しかしながらこの発泡ボディは最終的には「粉」になります・・・。
り・・り・・・力作がぁぁぁ!!!

と、次回の日記では発狂するかもしれません。




とりあえず、本日は「クリスマス・イヴ」なので帰るとします。

☆メリークリスマス☆






第8回 全日本高等学校ゼロハンカー大会

2010-12-21 | ゼロハンカー
こんにちは!おかやま山陽高校 自動車科ブログです♪

お待たせしました!先日の12月19日(日)に開催された全日本高等学校ゼロハンカー大会の記事をアップさせてもらいます♪

このゼロハンカー大会は、毎年本校が主管校として取り組んでいる行事の一つです。
場所は、岡山県倉敷市西阿知の高梁川河川敷で行われました。

 


大会には、県内・外から17校が参加し、登録台数42台の車両で競技が行われました。

 

大会の開催にあたってあの有名なレーシングドライバー「伊藤大輔」、「脇阪寿一」、「小暮卓史」らからの協賛をいただきました☆



大会開催の前日から各競技車両の車検をしました。各学校の生徒たちが努力を重ねて作った車を点検します♪
安全面はどうか、定められた規格に適応しているか、などを審査していきます。

 

車検が終わるとレース内容の説明がされ、各校の生徒はピットテントで入念に車両のチェックやセッティングが行われました。

 




本校からの出場選手は、ゼッケン11・1年生の三好純平くん、ゼッケン5・2年生の秋田優くん、ゼッケン12・3年生の浅田和也くんです☆ いずれも4サイクル・エンジンを使用した部門で出場しました。今回は2サイクル部門での出場はありませんでした。

 




午前中は、2部門の予選レースが行われました。ちなみに予選コースの全長は約450mです。

お昼のなると、本校の調理科の生徒と先生たちが「ホルモンキムチ鍋」を全員に振舞って頂きました☆
 

あまい、辛いの食感で本当に美味しく頂きました♪本当にありがとうございました☆




午後になると、2サイクル部門の決勝レースが行われました。決勝レースでは、予選よりコースの全長が増し、約700mのコースを走行することとなりました。

白熱したレースで観覧者は釘付けとなりました!





最後に4サイクル部門での決勝「24分 耐久レース」が行われました。

本校の車両3台とも決勝に進出!!
とまでは残念ながらできなかったのですが、1年生ルーキーの三好くんが出場することができました!!ピ~ス☆




車両10台による激しいバトルが繰り広げられました!
がんばれ三好くん!!




この決勝レースは1回のピットストップが義務付けられています。
車両の状況確認や給油などをみんなで協力してスムーズに送り出していました。




レースの最中に毎回欠かせないのがトラブル!アクシデント!!です。

前を走行していた車両のタイヤが外れてしまいました!!!



このようなことは本当によくあります。
運よくライバルが減りました。・・・・へへへチャ~ンス♪

厳しいコンディションの中でしたが、なんとか無事に完走することができました!!


その結果、5位入賞を果たすことができました!!

 
例年では本当に不運に見舞われることが多かったので、本当に嬉しく、感動してしまいました・・・。

本当によくやった!よく頑張りました!!



振り返ってみると、大会もスムーズに進行することができ、とても充実した1日になったなぁと思います♪

それもこれも開催にあたる準備や片付けから運営に至まで、たくさんの方々のご協力があったお陰で素晴らしい大会になりました!

応援に駆けつけてくださった保護者の方々も、本当にありがとうございました☆


また、来年も素晴らしい大会ができるよう、これからも頑張っていきたいと思います!!


ゼロハンカー大会に向けて!

2010-12-13 | ゼロハンカー
こんにちは!おかやま山陽高校 自動車科ブログです♪

今回は、本校の自動車整備部の主な活動である「ゼロハンカーの製作」についてのブログをアップしていきたいと思います☆

今年もこの時期がやってきました・・・!!

毎年12月恒例の「全国高等学校ゼロハンカー大会」があります!
本校が主管校として毎年取り組んでいる大会行事です。


まずゼロハンカーとは、原動機付き自転車に搭載されている50ccエンジンを、鉄パイプから自作して作成したフレームに搭載したオリジナルカーのことです♪



その全国大会が今月の12月19日(日)の岡山県倉敷市西阿知の高梁川河川敷で開催されます!興味のある方は是非お越し下さい☆


その大会に向けて本校でもラストスパートでがむしゃらに頑張っております!

 

考えに工夫を凝らして鉄板の一つ一つから加工していきます。



トラブルも毎日絶えず、悩みながらの毎日を送っておりますが、なんとかみんなで協力して頑張っております!



本校からは2サイクル部門が2台、4サイクル部門で2台をエントリーという形で大会に臨んでいきます!
今年こそは完走!今年一年を有終の美で飾れるように頑張っていきますので、応援のほど、どうぞ宜しくお願い致します!!!


ギネスチャレンジカー“MIRAI”~未来~ 製作その5。 カスタムホイール装着!

2010-12-11 | ギネスチャレンジカー“MIRAI”
毎日たくさんのアクセス、You Tubeのご観覧、ありがとうございます。
おかやま山陽高校 自動車科 ブログです♪

今回はついに・・・!
ついに・・・・・!!

ギネスチャレンジカーに装着するカスタムホイールについての記事を書きたいと思います!!


前回もアップした通り、車高の高さはタイヤの高さにもなるのでサイズのあったタイヤ・ホイールを選ぶのが大変でした・・・。

色々探しているうちに見つけたのが、4輪のバギーATVのホイールでした。

サイズもなんとか規格内12インチの偏平タイヤが装着されており、「これだ!」と思い、即決です♪

一番格好良いホイールが装着されていたバギーATVを中国から取り寄せました。





早速ホイールをギネスチャレンジカーに取り付けました☆

 

リヤタイヤの取り付けに関しては、PCDが合わない!ホイールイン・モーターがホイールに収まらない!!というトラブルがありました。
それには、PCD変換ワイドスペーサーやワッシャを用いて解決しました!!


モーターとホイールのクリアランスがぎりぎりです・・・!ですがそこにも魅力のある構造や工夫を凝らした発想を感じることができます♪





車体自体は7割方完成というところまでやっとたどり着けることができました・・・!
あとはボディ側に取り付けるヘッド・ライトなどの製作と、その灯火類の配線の組み付けです!!

灯火装置は、全て砲弾型のLEDを基板に半田付けしていきました。
LEDを直列で接続する回路図をいち早く理解してくれたりと・・・ここでは、手先の器用な3年生が大活躍をしてくれました!

 

細かくて繊細な作業が立て続けだったので「目がシパシパする~!!」と少々お疲れ気味でした。
そんな中で、ヘッド・ライト(ロービーム×2、ハイビーム×2)、ウインカー×4、テール・ストップ・ランプ、バック・ランプなどのたくさん灯火装置を作ってくれました!!





お次は、木枠を作る段取りでベニヤ板を並べてその上から化粧板を敷いて打ち付けていきます!

 

これから何が行われるのでしょうか!?

次回からは製作行程も後半へ差し掛かり、いよいよボディの製作に突入していきます!
あの形状はどういう流れで作ったのか?などを詳しくアップさせて頂きたいと思っております♪

楽しみにしていてください☆

ギネスチャレンジカー“MIRAI”~未来~ 製作その4。 乗せ換え作業に入りました。

2010-12-06 | ギネスチャレンジカー“MIRAI”
今回から本格的に電気自動車化への作業となりました。

前回紹介したQカーの分解作業から早速取り掛かりました。
生徒たちで協力しながら部品をバラしていきます♪
部品数や配線関係が多かったのでしっかり覚えながら、記録しながらの作業となりました。
 


この時、イメージしやすいように、作業がしやすいようにと2台並べての作業がとても印象的でした。
ガソリン・エンジンから電気自動車へと、
この製作車両がまさに生まれ変わっていくように感じました。



駆動用バッテリ6個は重量配分やレイアウトの関係からホイールベース間にそれぞれ3個ずつ配置することにしました。
重心バランスなども考えながら生徒たちがバッテリーフレームを作りました。


リヤはベース車両のホイールイン・モーターをそれぞれ使用し、生徒たちが一輪ずつのサスペンションアームを製作しました。独立懸架式サスペンションの完成です♪
アームもタイヤもまだまだ仮付けの段階ですが良くできてきたと思います☆



バッテリーフレームを補強し、リヤサスペンション間に配置するコントロール・ボックス、インバータ(変圧器)の取り付けステーも完成し、とても格好良くなりました!!
 


次回はついに・・・!!
なので乞うご期待♪



ギネスカーの動画をYOUTUBEにアップしました。

2010-12-03 | ギネスチャレンジカー“MIRAI”
ギネスチャレンジカー「MIRAI(未来)」の動画をYOUTUBEにアップをいたしました。



YOUTUBE:世界一車高の低い車に高校生が挑戦!おかやま山陽高校 完成発表編  


この動画の説明:

おかやま山陽高校 自動車科の生徒が、世界一車高の低い車の製作に挑戦しました。

このビデオは完成発表会­の様子です。


撮影および編集は元保護者の方がしてくださいました。

山陽高校自動車科と­しては、初めて動画をアップすることができました。

ありがとうございました。


BGMは­本校教員バンドRockn`Teachers "GoDoG"の演奏です。

ギネスチャレンジカー“MIRAI”~未来~ 製作その3。 ガソリン・エンジンからの・・・

2010-12-01 | ギネスチャレンジカー“MIRAI”
毎日たくさんのアクセスありがとうございます☆
おかやま山陽高校 自動車科 ブログです。

今回もアップさせて頂きます♪

車体が形になり始めた頃、ガソリン燃料をどうやってエンジンに供給しようか?という課題に直面しました。
車高制限がなければ、自重落下でキャブレータの方へ燃料タンクから供給できるのですか、この制作車両に関しては燃料ポンプを使用しての供給方式が必要となったからです。

う~ん~・・・頭が痛い。


そこでこの車にとっての最大の転機が訪れました。

今までの「ガソリン・エンジン」ではなく、「電気自動車(EV)」 にしてみてはどうか?というものでした。

電気自動車のこれからの普及や環境に配慮した車をということでみんなが賛同し、原動機自体を思い切って乗せかえるという作業に踏み切りました。

今まで取り付けていたエンジン、リヤ・アクスルを取り外し、サスペンションの取り付けステーをサンダーで加工しています。



ベースは所有していたQカーという電気自動車でドライブユニットはバッテリー6個搭載、ホイールインモーターのよる駆動です。

 


次回は電気自動車分解から主要部品の乗せ換えなどをアップしていきますのでヨロシクお願いします♪

つづく。