さんらいずの徒歩鉄備忘録

過去の鉄道写真を中心に撮影時の出来事、旅行記、その他いろいろなメモ書きです

秋の岩泉線09年(列車編)

2009-10-26 21:33:10 | 鉄道写真 東北
今年の春、新緑の岩泉線を撮影しに行きましたが、リベンジをする!と決めておりまして。

それをいよいよ決行するときが来ました。


新緑の時のメンバーと盛岡で待ち合わせ。

前回と同じように車中泊です。
ただ・・・天気予報が日曜が晴れなのに、肝心の月曜日が雨。
予報では午前中が曇り昼前から雨なんですが・・・。


で、夜中3時。その期待は見事に打ち砕かれました。orz
車の屋根を打つ雨音で目が覚めました・・・。

朝になっても止みませんが、ここまで来て何もしないわけにも行きませんからね。
朝ご飯を食べて、押角のポイントへとりあえず様子を見に行ってみました。


で、ポイントに着いたものの、雨は変わらず。
山は雲や霧に覆われているものの、真っ白ではないのでこれはこれで絵になりそう・・・。
あと10分で来る時間なので、ここへリベンジしに来たわけだし、ということで準備を始めました。
が、ここからが大騒ぎで、霧の状況が刻一刻と変わるため、

「今良い感じ!!早く来い!今来い!!!」

「あぁ!真っ白になってきた!来ちゃダメ!霧イラネ!早く晴れろよ!」

の繰り返し。(笑)

が、時間になっても列車の灯りが見えない・・・。
「見逃したか?」と必至に目をこらすも、駅が霧の中で場所すらわからない・・・。

で、10分遅れでやっと灯りが見えました。
さぁ発車した!と構えるもやたら列車が遅い・・・。



やっと来ました。
ここまでなんと20分!
普通なら5分とかからないのに。
雨で、車輪が空転してしまってなかなか進まないんです。
普通なら軽やかなエンジン音で駆け上がっていくんですが、この日はもうまるでうちの全自動洗濯機みたいにちょっとエンジンふかして、ノッチ切を繰り返し、登っていきました。

まぁ、でもこの景色、雨で大変でしたがこれはこれで水墨画のような、しっとりした風景。
ここで粘った甲斐がありました。
雨でも何とかなりそうな気がしてきて。



さて、押角の俯瞰でいい絵が撮れてちょっとやる気が回復して次のポイントへ。
ここは春はクマバチのせいで断念したところ。
が、いざ構えてみるとイマイチ絵になりにくい・・・。

やはりここは田んぼがメインなので、稲穂がないと絵になりませんね。
無理矢理構図を作ってみましたが、なんかしっくりこないなぁと思ってたらいきなり来たので、そのまま撮影。
列車はやはりジリジリとしか走らなくて空転と戦ってました。


で、その後は本命だった「落ち葉掃き」と呼ばれる作業のためのDE10機関車の単機列車を撮影・・・するつもりだったんですが、なんかねぇ・・・走ってる感じがしないんですよ。
雨が小降りになったら俯瞰ポイントまで登る気満々だったんですが・・・。
峠を往復するも予想時間になっても来ないので結局諦めました。(T□T)

なんでそんなにこだわるかっていったら岩泉線、昼間に列車が1本も走らないんです。せっかく日当たりは良いのに、肝心の列車がない。
秋の美しい紅葉の中を、昼間に走る「落ち葉掃き」列車はこの季節限定の貴重な被写体なんです。
ま、時間なんて非公開ですから、目撃情報を元に張り込み状態ですがね。


で、せっかく来たついでに終点岩泉駅に寄り道して、三陸鉄道沿いに宮古へ。
昼ご飯を食べて、山田線へ。



新緑の時は見事にピーカンだったんですが・・・。
でもここに着いたとき、雨でも結構良さそうだったので、撮影準備開始。
押角俯瞰といい、紅葉は雨でもどうにかなるもんですね。
新たな発見でした。

で、雲、霧と格闘したのは押角の俯瞰と同じ。(笑)

さて、もう一カ所くらい・・・と思って盛岡方面へ向かったんですが、なんか雨がどんどんひどくなってきて日没時間にもなったし、もう無理だ、ということで切り上げて、盛岡で、解散し、帰りました。

成果の数は少なかったですが、普段はあまり撮らない、雨の風景、しっとりした感じが出せていれば成功ですかね。
また来年、チャンスがあれば・・・。