おてんば珊瑚

我が家のおてんば娘(日本テリア)の日常を紹介したいと思います。

思い出

2008-04-11 23:04:29 | 思い出
先日探し物をしていたら、思いもかけない物を見つけました
まだ若かりし頃、友達とふたりで北海道旅行をした時のものです。



この切符には大変な思い出があるのです
まだ北海道へ渡るのには、飛行機と連絡船しかなかった頃です。
夜行寝台で上野から青森へ・・・そこから青函連絡船に乗って函館へと渡りました。
函館に着くと、サブちゃん(北島三郎)の「は~るばる来たぜ、は~こだて~」が流れて、あぁ~北海道に着いたんだと実感させます。
北海道旅行は道東を中心に網走の方まで(残念ながらこの時は知床へは行けなかった)10日間の日程で帰りは、千歳から飛行機で羽田まで・・・

友達と計画を立てて、足は電車かバスなので移動に時間が掛かって、3日目か4日目だったか、予定してた宿に辿り着けなくて・・・交番で民宿を捜してもらったりとハプニングもあったけど、それなりに楽しい旅でした

最後の1日は釧路見学の予定だったけど、その日はあいにくの雨でした。私としては雨の釧路より行きたい所があって、友達に話したら彼女はやはり釧路を見たいとなり・・・では夕方6時ころにここで待ち合わせしようとなったのです。
何処へ行きたかったかと言うと帯広でしたこの時大ブームだった「愛国から幸福ゆき」の切符が欲しかったのです。
当時、結婚式の引き出物で使われたりして切符だけが売れる不思議な駅だったのです。

・・・と前置きが長くなってしまったけど、無事に10枚の切符を買って友達の待っている釧路へ帰るだけだったのですが、ここから1分1秒を争うような事になるのです
行く時に、時刻表と少しのお金(3000円くらい)と漫画に週刊誌、そして飲み物を持って乗車しました。そして帰りも、時刻表で時間を合わせて電車(各駅)に乗り込んで、このまま帰るだけだと思いながら漫画を読んでいたのです。
ところがふと気が付くと、確か進行方向に座ったはずなのに景色が逆向きになっているのです
途中で長い時間停車してた駅があって、たぶんここで釧路方面と北見方面に車両が分かれていたのです。たまたま北見方面に乗ってしまい、アナウンスを聞くこともなくお気楽にしていたからですね
「え~っ?」と次に停まった駅を時刻表で見ると、釧路へ行く路線の駅ではないのです???急いで降りようとしたら、ドアが開かない?
「えっ、えっ、なんで~?」としてるうちに、電車は走り出してしまった近くにいた中学生の女の子達に「どうして、ドアが開かないの?」と聞いたら・・・唖然とした顔をされて「おのぼりさんかと思った」と言われ、ドアは自分で開けるのだと教えてもらいました
だってこの時まで、電車のドアというのは自動で開くものだと思っていたし、強いて言うなら「おのぼりさん」ではなく「おくだりさん」でしょうに
とにかく次の駅で急いで降りて、特急が停まる駅まで戻らなければ友達を1時間以上待たせてしまうのです。今のように携帯があるはずもなく、連絡のとりようがないのです
急いでタクシーを見つけて、運転手さんに事情を話し必要ないと思いお金も3000円しかないので、これで行って欲しいとお願いをしたら、こちらの人はホントに優しくてオーケーしてくれました
ここが日本かと思うほど、真っ直ぐな道を80キロくらいでとばしてくれて、時計をみながら駅に滑り込んだら電車がない。間に合わなかったのかと駅員さんに尋ねたら、1分くらい遅れていると言われ胸を撫で下ろした・・・というそんなおバカなアクシデントがあった、いわく付きの切符なんです

今思うと、よくひとりで行けたなぁ~と(電車乗ってただけ)怖いもの知らずの若さで出来たことなのですね
コメント (6)
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