書き掛けで放っておいたら時間が経ってしまいました。
生誕250周年の目玉の誕生日は逃したものの、やはりモーツァルトイヤーのレクイエムはモーツァルト好きとしては外せません。エリーナ・ガランチャも入っていたStaatsoperでの公演は取り損ねましたが、Symphonikerをとりました。Operで聴くよりはやっぱりMusikvereinの方が良いですし、何よりファビオ・ルイージはまだ聴く機会が無かったのでOKです。(ティーレマンは暑苦しそうですし。。。)
Wiener Symphoniker
Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
Fabio Luisi, Dirigent
Ricarda Merbeth, Sopran
Birgit Remmert, Alt
Herbert Lippert, Tenor
Kwangchul Youn, Baß
Karl Amadeus Hartmann
Symphonie Nr. 1 nach Worten von Walt Whitman für eine Altstimme
und Orchester ("Versuch eines Requiems")
Wolfgang Amadeus Mozart
Requiem d - Moll, KV 626; vervollständigt von Franz Xaver Süßmayr
今回はせっかくのレクイエムなので奮発していい席に座ってしまいました。立ち席以外で一階で聴いたのは初めて。こんなに視界のいいところでコンサートを聴いたのは久しぶり!まあその分高いですが、それだけ良いとなると困っちゃいますね。
一曲目、全く情報が無く聞いたことも無い曲でしたが、なかなか聴き応えのある曲でした。ルイージの意外に熱い指揮に期待が膨らみます。ただ、これくらいの長さの曲になると曲の構成を知らないと辛いですね。
そしてレクイエム。
考えてみたらどういうわけか生でモツレクを聴くのは人生でたったの二度目でした。ヴェルディも二回くらい聞いたことがあるのに不思議です。でも意外に日本で演奏される機会が少ないのも事実だと思います。まあ今年は沢山演奏されたんでしょうけど。
テンポは現代的にというかそれよりももっと早いくらい。「怒りの日」ではヴァイオリンが相当辛そうでした。この曲はモーツァルトが自分でちゃんと書いたところまでは本当に素晴らしくて、その後はどうしても繊細さに欠けるのですが、結構長いこの曲を飽きさせることの無いようにルイージは相当頑張っていたと思います。しかしやっぱり後半が相当長いです。テンポだけ言うんならもっと落ち着いて聴けるところを作ってもらったほうが少し息がつけたんじゃないかと思いました。
それはともかくやっぱりウィーンの楽器でモツレクを演奏されただけでしびれてしまいます。バーンスタインの晩年の録音(映像もありますね)はオケがバイエルン放送響で情熱的なのですが、やっぱりクラリネットが。。。こういう瞬間はウィーンにいる幸せを感じてしまいます。SymphonikerはどうしたってPhilharmonikerの様には行かないのですが(テクニック・アンサンブル)、あっちはスーパーだけど気難しいので、私はこういう演奏会を聞くとこっちのオケのほうが親しみが持てて情熱的で良いなあと思ってしまいます。
そしてもっとも感銘を受けたのは合唱でした。日本の合唱団では有り得ない、個々人の音楽性をのびのびと発揮しているような歌いぶりで、時に伸びやかで時に情熱的で、しかし時々あってなくて、素晴らしく音楽的でした。これは指導の仕方もあるんでしょうけど、文化の違いですね。きっと晋友会のほうが全然上手いんじゃないかと思いますが、それが良いかどうかはまた別問題。
ソリストは結構力量に差があって、アルトがもっとも素晴らしく(前半の曲も歌っていたわけですね)、バスも安定していましたが、テノールは音程もリズムも怪しく、ソプラノはちょっと声が力不足。ここらへんはもうちょっとそろえて欲しいところです。
それでも非常に満足したコンサートでした。
オペラを聴くとオペラは素晴らしい!ウィーンにいるんだからオペラにどんどん行かなきゃ!と思うのですが、コンサートもやっぱりいいんですよね。やっぱりもっと立ち見するかなあ。
生誕250周年の目玉の誕生日は逃したものの、やはりモーツァルトイヤーのレクイエムはモーツァルト好きとしては外せません。エリーナ・ガランチャも入っていたStaatsoperでの公演は取り損ねましたが、Symphonikerをとりました。Operで聴くよりはやっぱりMusikvereinの方が良いですし、何よりファビオ・ルイージはまだ聴く機会が無かったのでOKです。(ティーレマンは暑苦しそうですし。。。)
Wiener Symphoniker
Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
Fabio Luisi, Dirigent
Ricarda Merbeth, Sopran
Birgit Remmert, Alt
Herbert Lippert, Tenor
Kwangchul Youn, Baß
Karl Amadeus Hartmann
Symphonie Nr. 1 nach Worten von Walt Whitman für eine Altstimme
und Orchester ("Versuch eines Requiems")
Wolfgang Amadeus Mozart
Requiem d - Moll, KV 626; vervollständigt von Franz Xaver Süßmayr
今回はせっかくのレクイエムなので奮発していい席に座ってしまいました。立ち席以外で一階で聴いたのは初めて。こんなに視界のいいところでコンサートを聴いたのは久しぶり!まあその分高いですが、それだけ良いとなると困っちゃいますね。
一曲目、全く情報が無く聞いたことも無い曲でしたが、なかなか聴き応えのある曲でした。ルイージの意外に熱い指揮に期待が膨らみます。ただ、これくらいの長さの曲になると曲の構成を知らないと辛いですね。
そしてレクイエム。
考えてみたらどういうわけか生でモツレクを聴くのは人生でたったの二度目でした。ヴェルディも二回くらい聞いたことがあるのに不思議です。でも意外に日本で演奏される機会が少ないのも事実だと思います。まあ今年は沢山演奏されたんでしょうけど。
テンポは現代的にというかそれよりももっと早いくらい。「怒りの日」ではヴァイオリンが相当辛そうでした。この曲はモーツァルトが自分でちゃんと書いたところまでは本当に素晴らしくて、その後はどうしても繊細さに欠けるのですが、結構長いこの曲を飽きさせることの無いようにルイージは相当頑張っていたと思います。しかしやっぱり後半が相当長いです。テンポだけ言うんならもっと落ち着いて聴けるところを作ってもらったほうが少し息がつけたんじゃないかと思いました。
それはともかくやっぱりウィーンの楽器でモツレクを演奏されただけでしびれてしまいます。バーンスタインの晩年の録音(映像もありますね)はオケがバイエルン放送響で情熱的なのですが、やっぱりクラリネットが。。。こういう瞬間はウィーンにいる幸せを感じてしまいます。SymphonikerはどうしたってPhilharmonikerの様には行かないのですが(テクニック・アンサンブル)、あっちはスーパーだけど気難しいので、私はこういう演奏会を聞くとこっちのオケのほうが親しみが持てて情熱的で良いなあと思ってしまいます。
そしてもっとも感銘を受けたのは合唱でした。日本の合唱団では有り得ない、個々人の音楽性をのびのびと発揮しているような歌いぶりで、時に伸びやかで時に情熱的で、しかし時々あってなくて、素晴らしく音楽的でした。これは指導の仕方もあるんでしょうけど、文化の違いですね。きっと晋友会のほうが全然上手いんじゃないかと思いますが、それが良いかどうかはまた別問題。
ソリストは結構力量に差があって、アルトがもっとも素晴らしく(前半の曲も歌っていたわけですね)、バスも安定していましたが、テノールは音程もリズムも怪しく、ソプラノはちょっと声が力不足。ここらへんはもうちょっとそろえて欲しいところです。
それでも非常に満足したコンサートでした。
オペラを聴くとオペラは素晴らしい!ウィーンにいるんだからオペラにどんどん行かなきゃ!と思うのですが、コンサートもやっぱりいいんですよね。やっぱりもっと立ち見するかなあ。