タイトルだけでいいんじゃないかという感じですが、プラハの印象の続きになります。大分間が空きましたが。
プラハの街にも慣れ、地下鉄の駅もすっかり覚えて、プラハもなかなか住みやすそうじゃない、なんてのんきなことを考えていたわけですっかり警戒心がなくなっていたところで有名なプラハの地下鉄でスリに遭ってしまいました。
手口がまた典型的なチームプレーでした。海外ではこんなことに気をつけましょう!というようなビデオでみたそのままのような状況です。プラハの地下鉄はがらがらではないですが、ピークでもそんなに混むことは無いようです。ウィーンと同じような感じです。プラハ城に行くときに使う駅からホテル方面に帰ろうとして地下鉄を待っていました。ホームにはそんなに人はいなかったのでそんなに混まないはずでしたが、どういうわけか電車がやってきて扉が開いた時にはずいぶん人が一杯になってしまいました。私はなんの疑問も持たずにちょっと急いで車内に乗り込んだところ後ろから急に体当たりされ、車内に押し込まれました。えー!?という感じで混雑を避けようとおもって車内の奥に入って気づいたら財布が無いんです。その間抜かれた感触は全くなし。幸い同じポケットに入っていたパスポートはありました。そしてこちらが財布が無いことに気づいたら、扉周辺にいる移民系の若い男達があっちだ、あっちだという感じでホームの方をしきりに指差して誘導するんです。扉の左右ではわざわざ扉を押さえて開けたままにしていたようです。有り得ないと思うけどホームに落としたんだろうかとおもって電車を降りるとすぐに扉が閉まり、電車は走り去って行きました。もちろん財布がホームに落ちているはずはありません。
財布を取られたと青ざめる私を連れがおさめて、とにかく駅の人の所に行き、財布をとられたと言うと、Muzeumの警察に行けといって、それ以上何も聞いてくれません。Muzeumに行くには同じ電車にのって3駅行かなければいけません。そんな間にカードを使われてはたまりませんから、なんとか家族に連絡してクレジットカードや銀行のカードを止めてもらうように頼み、それからMuzeumに行きました。Muzeumには確かに駅に警察があって知っていたのですが、私が行ったときには巡回中なのか誰も居ません。結局観光案内などで聞いて一駅戻ったところにinternationalな警察があるからそこにいったらいいというアドバイスをもらい、向かいました。その警察はなんだか大通りからちょっと入った建物の小さい階段を登ったところにあり、こんなところに警察があるの?とやや恐る恐る入ると確かに警察でした。言ったときにはドイツ人の一行が居て、パスポートを盗まれたと言っていました。そこで忙しそうな警官をなんとか呼び止めて財布を盗まれたと告げると、じゃあそこで待っていてと言われます。この時点で時計を確認すると、財布を盗まれてから1時間以上経っていました。家族に電話で確認するとクレジットカードも銀行のカードもどうやら被害なく止めることが出来たようで一安心。待っている間に財布の中身のリストをしっかり作って確認したものの、いつまでたっても何も言ってきません。その間にやはりドイツ人の一行が2組来て、一つ目は地下鉄でバッグから携帯を盗まれたといって大騒ぎ、次のもうちょっと年の言った夫婦もやはり地下鉄ですられたと言っていました。こんなに短時間でよくもまあ次々とと思ってしまいますが、警官は毎回全く驚くことも無く対応し、一組目は携帯電話の被害は別の警察に行ってくれと言って追いやり、もう一組はずっと待たされていました。それでもしばらくまっても何も言ってこないので、「ノックをするな、開けるな」と書いてある扉を開けて聞こうとすると、中では警官がテレビを見て談笑していて、私を見ると慌てて翻訳家が来るから待っていろ、と言います。ほどなくして中年の感じのいいおばちゃんが現れ、綺麗な英語で状況をいろいろ聞いてくれました。スリの手口など知り尽くしているようで、物凄く手際よく必要事項を確認して、財布の中身も全部リストアップしました。ホテルのキーカードもあって、全然危険性を感じていなかったのですが、これは多分プラハのホテルの被害に繋がるからか急に対応が早くなり、例の警官がやってきてホテルの名前から検索してホテルに電話し、フロントにカードキーを使えなくするように、怪しい人が出入りしていないかしっかりチェックするようにと話をつけてくれました。このときは凄く頼りになる感じで、てきぱきやって、もう大丈夫だよ!とにっこりしていました。かれは英語をしゃべれるのですが、まあ細かいことになると厳しいのかもしれません。それが落ち着くと翻訳家のおばちゃんと別室に行き、15分くらいで盗難の証明書を出してくれました。ここでよく分かったのは彼らの大事な仕事はこの証明書を出すことで、別にスリの犯人を捕まえようとか、そんな気は全くないことでした。たとえば人相とか聞いてくれれば、しっかり見たのでそれなりに答えられると思うのですが、そんあことは一言も聞かれなかった訳です。
盗難にあったときはこういう風にするのかと妙に納得して、証明書をもらうと急におなかが空いて、近くのイタリアンレストランで食事をして帰りました。こういうときに連れがいると何とかなりますが、ひとりだと財布を取られたらどうしようも無いですよね。オーストリアの銀行に電話したときに、そっちで使うお金には困ってないですかと聞かれたのですが、どうやら緊急で送金してもらうようなシステムがあるようです。とりあえず必要ないと答えたので詳細は分かりませんが、たとえばオーストリアの銀行にちゃんと貯金があれば一部をプラハの提携銀行のようなところで受け取れるというような事を言っていました。
その後もプラハ観光は続いたのですが、常にポケットの財布に手を突っ込み絶対にとられないようにという感じで緊張し続けていたのですっかり疲れてしまいました。やっぱり海外は大変だ、ウィーンに帰ってもこんなに緊張していたら毎日疲れてすぐに帰りたくなっちゃうかなあなどと思っていたら、オーストリアに入るとやはり風景が変わりちょっと落ち着き、ウィーンの南駅に着いたときにはすっかり落ち着いて、やっぱりウィーンは全然違うなあとつくずく思ったのでした。
プラハの街にも慣れ、地下鉄の駅もすっかり覚えて、プラハもなかなか住みやすそうじゃない、なんてのんきなことを考えていたわけですっかり警戒心がなくなっていたところで有名なプラハの地下鉄でスリに遭ってしまいました。
手口がまた典型的なチームプレーでした。海外ではこんなことに気をつけましょう!というようなビデオでみたそのままのような状況です。プラハの地下鉄はがらがらではないですが、ピークでもそんなに混むことは無いようです。ウィーンと同じような感じです。プラハ城に行くときに使う駅からホテル方面に帰ろうとして地下鉄を待っていました。ホームにはそんなに人はいなかったのでそんなに混まないはずでしたが、どういうわけか電車がやってきて扉が開いた時にはずいぶん人が一杯になってしまいました。私はなんの疑問も持たずにちょっと急いで車内に乗り込んだところ後ろから急に体当たりされ、車内に押し込まれました。えー!?という感じで混雑を避けようとおもって車内の奥に入って気づいたら財布が無いんです。その間抜かれた感触は全くなし。幸い同じポケットに入っていたパスポートはありました。そしてこちらが財布が無いことに気づいたら、扉周辺にいる移民系の若い男達があっちだ、あっちだという感じでホームの方をしきりに指差して誘導するんです。扉の左右ではわざわざ扉を押さえて開けたままにしていたようです。有り得ないと思うけどホームに落としたんだろうかとおもって電車を降りるとすぐに扉が閉まり、電車は走り去って行きました。もちろん財布がホームに落ちているはずはありません。
財布を取られたと青ざめる私を連れがおさめて、とにかく駅の人の所に行き、財布をとられたと言うと、Muzeumの警察に行けといって、それ以上何も聞いてくれません。Muzeumに行くには同じ電車にのって3駅行かなければいけません。そんな間にカードを使われてはたまりませんから、なんとか家族に連絡してクレジットカードや銀行のカードを止めてもらうように頼み、それからMuzeumに行きました。Muzeumには確かに駅に警察があって知っていたのですが、私が行ったときには巡回中なのか誰も居ません。結局観光案内などで聞いて一駅戻ったところにinternationalな警察があるからそこにいったらいいというアドバイスをもらい、向かいました。その警察はなんだか大通りからちょっと入った建物の小さい階段を登ったところにあり、こんなところに警察があるの?とやや恐る恐る入ると確かに警察でした。言ったときにはドイツ人の一行が居て、パスポートを盗まれたと言っていました。そこで忙しそうな警官をなんとか呼び止めて財布を盗まれたと告げると、じゃあそこで待っていてと言われます。この時点で時計を確認すると、財布を盗まれてから1時間以上経っていました。家族に電話で確認するとクレジットカードも銀行のカードもどうやら被害なく止めることが出来たようで一安心。待っている間に財布の中身のリストをしっかり作って確認したものの、いつまでたっても何も言ってきません。その間にやはりドイツ人の一行が2組来て、一つ目は地下鉄でバッグから携帯を盗まれたといって大騒ぎ、次のもうちょっと年の言った夫婦もやはり地下鉄ですられたと言っていました。こんなに短時間でよくもまあ次々とと思ってしまいますが、警官は毎回全く驚くことも無く対応し、一組目は携帯電話の被害は別の警察に行ってくれと言って追いやり、もう一組はずっと待たされていました。それでもしばらくまっても何も言ってこないので、「ノックをするな、開けるな」と書いてある扉を開けて聞こうとすると、中では警官がテレビを見て談笑していて、私を見ると慌てて翻訳家が来るから待っていろ、と言います。ほどなくして中年の感じのいいおばちゃんが現れ、綺麗な英語で状況をいろいろ聞いてくれました。スリの手口など知り尽くしているようで、物凄く手際よく必要事項を確認して、財布の中身も全部リストアップしました。ホテルのキーカードもあって、全然危険性を感じていなかったのですが、これは多分プラハのホテルの被害に繋がるからか急に対応が早くなり、例の警官がやってきてホテルの名前から検索してホテルに電話し、フロントにカードキーを使えなくするように、怪しい人が出入りしていないかしっかりチェックするようにと話をつけてくれました。このときは凄く頼りになる感じで、てきぱきやって、もう大丈夫だよ!とにっこりしていました。かれは英語をしゃべれるのですが、まあ細かいことになると厳しいのかもしれません。それが落ち着くと翻訳家のおばちゃんと別室に行き、15分くらいで盗難の証明書を出してくれました。ここでよく分かったのは彼らの大事な仕事はこの証明書を出すことで、別にスリの犯人を捕まえようとか、そんな気は全くないことでした。たとえば人相とか聞いてくれれば、しっかり見たのでそれなりに答えられると思うのですが、そんあことは一言も聞かれなかった訳です。
盗難にあったときはこういう風にするのかと妙に納得して、証明書をもらうと急におなかが空いて、近くのイタリアンレストランで食事をして帰りました。こういうときに連れがいると何とかなりますが、ひとりだと財布を取られたらどうしようも無いですよね。オーストリアの銀行に電話したときに、そっちで使うお金には困ってないですかと聞かれたのですが、どうやら緊急で送金してもらうようなシステムがあるようです。とりあえず必要ないと答えたので詳細は分かりませんが、たとえばオーストリアの銀行にちゃんと貯金があれば一部をプラハの提携銀行のようなところで受け取れるというような事を言っていました。
その後もプラハ観光は続いたのですが、常にポケットの財布に手を突っ込み絶対にとられないようにという感じで緊張し続けていたのですっかり疲れてしまいました。やっぱり海外は大変だ、ウィーンに帰ってもこんなに緊張していたら毎日疲れてすぐに帰りたくなっちゃうかなあなどと思っていたら、オーストリアに入るとやはり風景が変わりちょっと落ち着き、ウィーンの南駅に着いたときにはすっかり落ち着いて、やっぱりウィーンは全然違うなあとつくずく思ったのでした。