ウィーンで研究留学!

以前はウィーンでの留学生活を綴っておりました。今後はクラッシック音楽を中心に細く長く続けていけたらと思っています。

女流名人の勝利は注目されず?

2007年03月24日 21時06分48秒 | 将棋
ウィーンとは全く関係ないですが、ファンとして発言したくなったので、ちょっと将棋の話題を。

昨日3月23日は注目の対局が多く、特にタイトル戦の棋王戦第4局がもっとも注目されていました。このシリーズはなんだか全然定石形にならなくていろんなところで話題になっていますが、同じ日にの矢内理恵子女流名人が勝又清和六段と次期の棋王戦の予選で対戦し勝利しているのです!

女流棋士については昨年末から独立の動きから一転理事会との揉め事になってしまいニュースにもなったりしているようですが、こういうときだからこそ、女流のトップたる女流名人がこういうところでしっかり力を発揮しているのは頼もしく思えます。女流に対する注目度は棋士によりけりだとは思いますが、女流をいつも応援している棋士には少しは触れて欲しいなあと思ってしまいました。

ウィーン国立歌劇場「フィガロの結婚」

2007年03月20日 06時54分44秒 | 音楽(クラシック)
閉鎖したんじゃないかというくらい間が開いてしまいました。
来て一年たってないというのにいろいろあるものです。自宅でのネット環境が変って一度とまるとなかなか回復するのに時間が掛かってしまいます。

とりあえずこのブログの基本から再開しましょう!(本当は基本は研究留学のはなしなんですが、、、追々本来の基本に立ち返ることも出来ると思っています。)


LE NOZZE DI FIGARO

Dirigent: Adam Fischer
Graf Almaviva: Bo Skovhus
Gräfin Almaviva: Ricarda Merbeth
Susanna: Laura Tatulescu
Figaro: Hanno Müller-Brachmann*
Cherubino: Michaela Selinger
Marcellina: Margareta Hintermeier
Basilio: Michael Roider
Don Curzio: Benedikt Kobel
Bartolo: Janusz Monarcha
Antonio: Marcus Pelz
Barbarina: Caroline Wenborne*^

大分たってしまいましたが、2月にフィガロに行ってきました。多分前々からの予定はケルビーノはグランチャだったはずですが、さすがの不調と3月の薔薇に備えて変更になったようです。といっても12月くらいには変更されていたと思うので代役という感じでもないですね。
そのケルビーノを歌ったMichaela Selingerさんは超美声!才能だけを取ったらグランチャの上を行くんじゃないかと思いました。ただ、恐らく人間的にもあまりに若く、清く正しすぎて(それに多分結構緊張していて)音楽的には面白くないのですが、それでも声があまりに綺麗なので素晴らしいものがありました。この人が人生経験も舞台経験も踏んでいい指導を受けたらとんでもないことになりそうです!どんなに緊張していて隠れようとしても美しい声がはみ出てしまうようなそんな歌いぶりでした。
歌唱陣では圧倒的な存在感を示していたのはスザンナ。これはもうケルビーノの正反対で彼女の存在だけで舞台が生き生きしてくるような演技でした。声はそれほどでもないんですが、重唱の多いなかで常に周りを良く聞いて立ち回っていました。それに比べると伯爵夫人は時々音程も怪しかったような。でも歌いぶりは堂々としていて結構喝采を浴びていました。そういえばケルビーノははじめのところめちゃくちゃ怪しくてスザンナとの掛け合い(だったかな?)では明らかにテンポ外しまくっていました。緊張しまくりという感じでした。

そして指揮、実は何度も見てるAdam Fischerさんだったのですが、この日はなんだかやたらと切れる指揮で物凄いはや振り、それはそれでテクニックはすごいし、かといって振る必要の無いところは全然振らなくてちょっとクライバーを髣髴とさせるなかなか格好いい指揮だったのですが、なんとも歌い手の気持ちを汲まないでどんどん行ってしまうので歌唱陣は大変そうでした。一幕の最後の部分では明らかにオケに無視されてましたね。まあこういうところもこのオケの魅力なんでしょう。

全体的には常に音楽的なテンポでぐいぐい引っ張る指揮者と舞台で大活躍するスザンナのお陰でとても楽しい演奏でした。生の舞台というのは録音とは違っていろんなことが起こるわけで、特にオペラは大変だと思うのですが、それも含めて楽しめるようになりたいですね。同じモーツアルトでもコジのときとは偉い違いで、あらためて指揮者の絶対性を認識させられました。

この後日、椿姫に行きましたが、これは全く逆でStaatsoperでもこんなこともあるのか?という有様でした。これはまた次の記事で。。。