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ウィーンで研究留学!

以前はウィーンでの留学生活を綴っておりました。今後はクラッシック音楽を中心に細く長く続けていけたらと思っています。

Rover75!(ウィーンの車)

2006年09月07日 05時27分48秒 | ウィーンの生活
振り返ってみるとすっかりウィーンのことを良く知ってるかのように書いていますが、前の記事を読んでいただければ分かるとおり私はウィーンに来てからまだ5ヶ月です。しかし慣れると気づかなくなることもあると思いますし、今思うことを書いておくことも大事と思っています。科学者の特性としていいところだけでなく悪いところも指摘しないと気が清まないというところが発揮されればこのブログも存在価値があるかと思います。いいところばっかり書いても面白くないですから。

で、本題です。もともと私はヨーロッパの車が大好きです。別にお金は無いのですが、日本でも新車を買うことを考えれば、中古の輸入車を買うのは高いことはありません。ただし古い高級車は安いけれど修理は高いのでやや痛い目にあいましたが。。。

で、ウィーンに来てからも先ず道を歩いてしていることは車を眺めることです。毎日眺めているといい加減に停めてあるようで、場所は変っても同じ車が止まっていることにすぐに気づきます。こちらは路上が駐車場で、綺麗に縦列駐車しています。こんなすれすれにとめてみんな上手いんだなあと思っていると、Sクラスが隙間に入らなくて、こすってるのに強引に入れようとしているのを目撃したりします。でも基本的にはみんなとても上手いです。小刻みに前後しながら入れてしまいます。良く車雑誌の記事で、欧州とは違って、日本では道が狭いし駐車場も狭いので常に切替しが必要だが、欧州車はそうは出来ていないので気をつけなければいけない、と言うようなことを書いてありますが、あれは嘘です。よっぽどこちらのほうが切り返しは多いでしょう。少なくともウィーンでは。オートマが丈夫かどうかはしりませんが、こっちはオートマはほとんど見ません。今まで乗せてもらった知り合いの車もすべてマニュアルでした。

で、ウィーンで車を眺めて思ったことを挙げますと、
・マツダ車が多い!
かなり多いです。まあフォードの販売網で売られてるからでしょうけれど。ロードスターは良く見ますし、RX-8も結構見ます。それ以上に大衆車(名前忘れました)が多いです。タクシーもいます。
・やや古い車が多い!
これはある程度予想通りですが、80年代のベンツなどいくらでもいますし、BMだとE34(二つ前の5シリーズ)は物凄く多いです。ここら辺が目立つところで小型車は結構新しいのが多いですね。特にプジョーが目に付きます。旧型のヴィッツ(こちらではYaris)は時々見かけますが、こちらでもデザインのよさは感じられます。(というか最近のプジョーの路線は私には理解不能。自分が毎日乗る車があんな顔だったら気が狂いそう。306の後期型は大好きですが。)ミニは意外と少ないです。もちろんBMWのミニのことではありません。駐車スペースのないウィーンにはとてもいいと思うのですが、週末に出掛けるときには確かに辛いでしょうねえ。ミニは80キロ超えるともうかなりすごい状態ですから。
・Rover75が多い!!!
急にマイナーな話になりますが、私のとっては憧れの75(そのまま英語でセブンティファイブと読んでください)がかなり沢山いるのです。写真は携帯で夜間にとったので分かりづらいですが、美しいのです!この鷹揚とした佇まい!日本ではデビュー後すぐにRoverの売却騒動からRover Japanが消滅し消えてしました。4年くらいたって並行輸入から発展した会社がRover Nipponを設立して息を吹き返しているはずですが。

当初こっちで車を買うなら75!と心の中で決めておりましたが、せっかくこっちにいるのだからオープンかなとも思っています。75と小さなオープンの組み合わせが理想ですが、それにはもっといいポジションにあがらないと。。。

ウィーンのカフェ

2006年09月06日 05時22分26秒 | ウィーンの生活
昨日の続きで今日はカフェで行きます。

意外なのはどこでもおいしいというわけではないこと。当たりまえといえば当たり前ですが、たとえばブラームスがいつも通っていたことで有名なカフェ(すみません、名前覚えていません)のメランジュは味が薄くて、これってアメリカンにミルク入れてない?って感じです。多分ずうっと同じ味なんじゃないかと思ってしまいますが、現代的なエスプレッソマシーンなんて使ってる訳ないよ、というところでしょうか。それはそれで観光名所としてはいいのかもしれませんが、もう一度メランジェを飲もうとは思いません。私の経験では観光客の多い有名なところがおいしいとは限りません。

逆に研究所のカフェテリアはまあセルフサービスですが、十分おいしい。食後に飲んでしまうのでコーヒーを飲む量が減りません。

平日のカフェでは朝からみんなとてもくつろいでいます。昼時も同じです。この人たち働いてるんだろうか?と思ってしまうのですが、実際、失業手当や育児手当がとてもいいこの国では仕事をせずにぶらぶらしている若者が増えて問題になっていると聞いたことがあります。(ニュース、新聞など全く見ていないので真偽の程は保障できません。)それはともかく、いいなあと思ってしまうのはご老人方がよくカフェで一人でくつろいでいたり、数人で集まって盛り上がっていたりすることで、この国ではお年寄りがとても幸せそうに見えます。そして子供を見るとみんなニコニコして声を掛けてくれます。そう、ここは子供とお年寄りが幸せに過ごせるところだと日々思います。東京とは正反対ですね。たとえば子供をオペラに連れて行ったりすると(普通はほとんど小さい子供はいません)、東京だったらそれだけで周りから嫌な顔をされそうですが、そんなことはありえないですし、おとなしく見ていると休憩時間にはみんなに褒められたりします。

話が逸れてしまいました。私もたまにはカフェでぼおっといろいろ物思いにふけったりするとイマジネーションが沸いてくるのではないかと思うのですが、やっぱり時間があるとどんどん実験を入れてしまうのでそうはならないのが悲しいところです。私の場合はもっぱら長風呂がリラックスタイムですね。そういう意味では日本の温泉がちょっと恋しいです。

飲まずにいられないコーヒー

2006年09月05日 06時17分21秒 | ウィーンの生活
ウィーンでの大きな喜びの一つはカフェ、とよく言われます。私はそこまで時間はないのですが、暖かい時期にオープンカフェでゆっくりするのがこんなに気持ちいいものだとはやってみないとわからないものです。

ちなみに東京でいくらオープンカフェをまねしてもだめなことも分かりました。銀座だろうと表参道だろうと、日本はやっぱり暑すぎます。もちろんウィーンも結構暑くなるときは暑いのですが、湿度の違いで日陰でそよ風が吹いていれば心地よい空間になるのです。

そしてこちらに来てすっかりはまってしまったのがコーヒー。もともとコーヒーは大好きで学生時代は下宿には豆を常備し、ミルで轢いてドリッパーで入れていました。そういえば研究室でも同じようにしてしまい、後輩にドリッパーでの入れ方を講義したりしていましたね。上手い下手がかなり出ますから。
しかしこっちではコーヒーといえばエスプレッソです。ドリッパーで入れているのはほとんど見ないですねえ。で、ウィーンに来てからの高い買い物の2番目はエスプレッソマシーンです。(一番は冷蔵庫。)日本でも売っているNespressoですが、どうやらカセットの値段が日本では倍くらいするようです。しかもこちらでいうメランジェをどうしても家で飲みたくて泡立て装置付きにしたので高くつきました。でも十分おいしくて大満足です。

日本にいたときは超寝不足生活のためかまともなコーヒーを飲めばあっと言うまに胃がおかしくなってしまうので、目を覚ますために缶コーヒーばかり飲んでいましたが、こっちにはそんなものはありません。それにアイスコーヒーもありません。みんな暑いなかメランジュやカプチーノを飲んでいます。そうでなければEiskafeです。これはコーヒーにアイスと生クリームが乗ってるのもで多分、熱いコーヒーにそのまま乗っけています。これがおいしいとやっぱりとても幸せです。


初心に帰ってなるべくウィーンでの留学生活を紹介していきたいと思います。(努力します。)手始めにブックマークを入れ替えてみました。ご利用ください。(観光シーズンの前にやるべきだった!)

ベルベデーレ宮殿!

2006年08月19日 08時46分29秒 | ウィーンの生活
実に2ヶ月ぶりの更新になってしまいました。
これでは読んでくれていた人にも忘れられてしまいそうですが、毎日きっちりなどと出来る性格ではないので今後も思いついたように書くと思います。

既に5ヶ月近くウィーンに住んでいるにもかかわらず、その前にも二度も来ているにも関わらずほとんど観光らしいところに行っていません。もちろん楽友協会とかオペラ座には何度も行っていますが。。。シェーンブルン宮殿どころかもっと身近なベルベデーレ宮殿にも行ったことがありませんでした。

で、8月の余りに天気のいい日に初めてベルベデーレを訪れすっかり感激して帰ってきました。とにかく青空の下の庭園は美しい限り。なにも言うことはありません。宮殿内は美術館になっているのですが、そこもとても素晴らしい内容でした。今回はエゴン・シーレ展が企画されており、その内容もとても楽しめましたが、(私はクリムトはさすがに知っていて日本でも何度か見たことがありましたが、エゴンシーレは知りませんでした。美術については知識は全然ありません。)常設の展示もかなりのもので、意外に印象派のモネやマネもありますし、クリムトはかなりの数があり、新鮮な感動を覚えさせられました。この系列は日本人好みかもしれません。エゴン・シーレ展では仲間のココシュカの作品の異様な迫力に圧倒されました。が、それらと並んでいることでエゴン・シーレの色彩のグロテスクでありながら繊細な気品を感じることができたような気がします。
まあ私が一生懸命こんなことを書いても仕方がないのですが、日本では印象派の作品ばかり見ていた私にとっては開眼させられる思いでした。

お正月の過ごし方

2006年01月02日 09時48分21秒 | ウィーンの生活
明けましておめでとうございます。

フランスではやっぱり車が焼かれたりしているようですが、今年はどちらかと言うと平和なスタートではないでしょうか?私は年末年始は帰省もせず、家族とも離れ離れなので一人で過ごしています。留学前で仕事が終わっていないとこんなものでしょうか?もちろん教授にそうするように言われたわけではないですが。

こういう正月は今までの人生で二度目ですが、元旦はなかなか働けるものでもないので、今年はのんびり過ごすことにしました。といっても優雅なものではなくて寝てばっかりです。夕方に一度ラボに細胞をチェックにし行き、家で少しデータの処理をしましたが、後ははのんびりしていました。カレンダー的にも日曜日ですし。ニューイヤーコンサート、ヤンソンスなかなか良かったですね。彼は大曲のイメージが強く、小澤征爾並に違和感があったのですが、そんなことはない、意外に肩の力の抜けた指揮ぶりでした。二つ目の引用まくりの曲はモーツァルトファンとしてはどうかと思いましたが。しかしこの勢いだと今年はモーツァルトの演奏が多くなりそうですね。92年は私がコンサート通いを始めた年で、モーツァルトってよく演奏されるもんだな、と思っていたら翌年はものすごく減ってそこで、ああモーツァルトイヤーだったんだなと気づいたことを思い出しました。企画ものはいいですが、定期演奏会などはあまり関係なくやるべきではないかとも思います。

ということで今日からは仕事です。初詣してから、また長い長い移植実験です。

大雪

2005年12月28日 17時10分30秒 | ウィーンの生活
今年の雪は本当にすごいです。

私の近辺でも今年はもうみんな参ってしまっています。地方局のニュースでアナウンサーが第一声で「もう雪はこりごりです!」とはじめたのには驚きました。私の車は大きめな四駆なのですが、今年こそは能力を最大限発揮しているというか、本当に助かっています。車高の低めな車に乗っている同僚はすでに今年の冬は車を諦め、大学に車を置いたままです。

雪が好きな人と嫌いな人とかなり個人差がありますが、私はこんなでもやはり雪が好きです。逆に冬は雪が降るまでが辛い。風が寒く感じます。雪が降ってからは湿度が安定するし、雪なら傘もいらないし、スキーもできるし(なかなか行けないですが)。

確かに今年くらいに降ってしまうと日常生活に支障が出ています。除雪が間に合わないようで、小道に入ればがたがた、よけた雪の山が崩れて道が狭くなり、すれ違うのもやっとなのでみんな大通りにでるためか大渋滞。通常10分でいけるところに30分以上掛かるようになってしまっています。今年は確かに辛いですね。

それもおそらくまだ気温の下がらない12月だからだと思います。逆にちゃんと積もって溶けないくらいになれば道も平坦だし、アイスバーンにもなりにくいしよほど安全です。私は車のタイヤが容易にすべる状況が楽しくて、冬の運転はわくわくするのですが、一度滑って電柱にぶつけてからはブレーキを踏むたびにひやひやしていますから、やはりストレスにはなっているんでしょうね。まあでも雪国にいる以上これも楽しみたいと思います。

また留学から遠い話題でしたが。また。

地方での研究生活

2005年12月27日 00時29分19秒 | ウィーンの生活
日曜日は久しぶりに温泉に行ってきました。いい温泉は本当に体を癒してくれるもんですね。私にとっては特に雪が積もってからは格別です。

こちらで仕事を始めたのは3年前で、それまでは生まれてからずっと東京だったのですが、その視点からちょっと書いて見ます。留学の話からは遠ざかってしまいますが。

東京と比べて本当にいいところは生活していてストレスがとても少ないことです。東京では独身のうちは大学のすぐ近くに下宿していましたが、結婚してからは電車で30分以上は通勤に掛かりました。時間的にはたいしたことがないものの、満員電車や、気を抜けばすれ違いの人とぶつかりそうな駅の通路をかき分けて歩くことなど中学生時代からの慣れっこだったはずが、こちらに来てから車ですぐになってみるとなんと楽なことか。一日のスタートでまず疲れることがないのはとてもいいことです。同様に疲れ切った体で終電に滑り込んで帰るのと、終電がなく時間に終われずに実験ができるのも利点と言えます(ラボによっては帰宅時間の保障がないとも言えます。これについてはそのうちまた。)。ストレスが少ない、という意味では東京育ちの私にはびっくりすることもたくさんありました。エンジンを掛けっぱなしで扉もロックせずにコンビニの駐車場に車を停めて買い物するのが当たり前なんですよね。悪い人がいないんですねえ。

それに素晴らしいのは自然にあふれていることです。車で30分も走れば大自然の真っ只中で、秘湯と呼ばれるような温泉にも気軽に行けます。冬は雪質のいいスキー場も手近にあります。市街地であっても空気は東京とはまったく違います。東京から帰って来て駅で降りて、まず空気の新鮮さを感じます。逆に久しぶりに東京の研究室を訪ねに行ったときには地下鉄の駅から地上に上がって空気の汚さに息を止めたくなりました。こんなところに何年も住んでいたかと思うと恐ろしくなりました。東京では季節ごとに軽い喘息を起こしていましたが、それもこちらではなくなりました。体には優しいです、間違いなく。

逆に短所ももちろんたくさんありますが、待ち時間が終わりそうなので、また今度続きを。