四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
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5月から9月までの長襦袢

2008-05-11 | 着物まわり

この時期、長襦袢についてご質問をお受けすることが多いです

     
私がこの時期着用している、単衣用の長襦袢
平織りと透かし織りがウロコ模様に交互に織られ その程よい透け感が 
本来の単衣着用時期前後の暑い時期~単衣の時期に活躍します


そもそも袷襦袢とは⇒(昔は全て総裏のついた襦袢でしたが)現在では袖無双(袖の部分が二重になっている襦袢)のことをいいます
それに対して単衣襦袢とは⇒袖も単衣になっている襦袢のことをいい
その素材や透け感の度合いで単衣の時期から盛夏の時期着用のものまでに分類されます

私は教える立場なのでこれらを着分けていますが
一般的な着方をされる方は
この数ヶ月だけのためにこれらを着分ける(数種類誂える)・・
という必要は無いように思います

どうぞご安心ください(^^
    
私が持っている盛夏向けの襦袢の特徴をご説明しますので
ご自分なりの優先順位をそれぞれに考えて頂ければ・・と思います

素材感を出すためにアップで撮影してあります
以下はクリックし大きい画像でご覧下さい

********************

      
1、絽の長襦袢(白)ウォッシャブル加工をしたシルク

1枚だけ万能な夏長襦袢を誂えるとしたらこれになります
礼装から普段着にまで合せられますし
着用時期も単衣から盛夏までをカバーします

      
2、紋紗の長襦袢(白)ウォッシャブル加工をしたシルク

1の平絽に飽きて?洗い替え用に
地紋のある(少しお洒落感のある)これを購入しました
正確な着用時期は絽より少し短く6月から8月位までなのですが
そこまで細かいことは言わず現在では絽と同様に考えていいと思います
礼装から普段着まで合せられます

      
3、ウォッシャブル加工した麻とシルク半々の素材の変り織り
(極うす緑)

正式には7月~8月着用かもしれませんが 
気候に合わせ前後し夏物を着用する6月下旬~9月中旬に着用します
色も素敵で夏紬や麻など普段のお洒落着に大活躍していますが
絽の柔らか物には素材的に沿いづらいのでお気をつけ下さい
2枚目の夏襦袢には最適かと思います♪

      
4、麻の楊柳(白)半襦袢

7月8月用の盛夏物かと思いますが最近はもっと長期間着用される方も
夏紬や麻などには合せ涼しいですが
絽の柔らか物には全く沿わず着姿も決まりませんのでお気をつけ下さい

                    

      
5、晒しの大嘘つき身頃用の絽「替え袖」(萩柄)

色と柄に一目惚れして替え袖だけを作りましたが
夏物は透けるので 「身頃部分は白・袖は柄」・・と
「大嘘つき」を着用していることがバレてしまいます
そのため私は・・透けない単衣の時期か透け感の少なめの夏紬にだけ
合せています
しかも柄が「萩」なので単衣でも5月には着用に踏み切れず
6月と8月下旬から9月専用の「替え袖」になってしまいました(^^ゞ


futaba以上、ご参考になりましたでしょうか?




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