四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

イタリア鉄道旅行④ドロミテ地方

2016-07-24 | 旅行(*海外)

旅行中にスーツケースが壊れたので、スーツケースを修理に出しに東京駅KITTEに入っている「MUJI to GO」に行ってきました

私の記憶にある限り、イタリアの駅ではミラノ駅とペルージャ駅くらいでしかエレベーターを見かけず、階段を上ったり下ったり・・スーツケースをぐいんっ!と持ち上げて昇り降りしなくてはなりません
列車の乗降ステップも、映画『グランブルー』で見たような「急&狭」
ジョアンナがタオルミーナのホームに降り立つのに「スーツケースを投げ落とす」その気持ちがよくわかります(^-^
時代が変わってもそのまんまでしたから!(全部が全部の駅がレトロなままではありませんでしたが)

あ、スーツケースが壊れたのは、ジョアンナみたいにホームに投げ落としたりしたわけでもなく、パンパンに入れ過ぎたわけでもありません
空港で受取った後から違和感を感じた箇所が、荷物預け所に預けたりしたりの長旅の間に、連鎖的にどんどん破壊が進み、ついにはガムテープぐるぐる巻きで持ち歩かなくてはならなくなっていたのです!

そうして旅を終えて帰ってみると、右腕の力こぶが大きく盛り上がるようになっていました(^。^) ←着物を着ると隠れるので大げさに言ってみました♪

さてさて、今日は「ドロミテ地方」での旅話です(^^)/
お酒を飲み過ぎて失敗も ... (^-^;)

旅先で終電をのがすとたいへんなことになります!!orz..


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7/4(月)
旅先ではいつも小鳥のように(正:ニワトリのように)早起きsun
目が覚めるとすっかり疲れがとれているのが嬉しいです

着替えには運動着だけ持ってきていたヴェローナのアパートをチェックアウト
駅のカフェでサンドイッチとコーヒーを買ってBRENNERO行きの列車の乗りこみます


BRENNEROはもうオーストリア領
BOLZANOはその手前にあるイタリアの町

イタリア北東部に連なる3000m級ドロミテ山塊は
数日かけて回るのが正攻法に違いないのですが、
西側の一部だけでも.. と始点に決めたBOLZANO(ボルツァーノ)

RVだと、ヴェローナから1時間40分で着きます
予めヴェネツィアで買っておいた切符は、12.25€(一人)


そこまで山が迫り、しばらくは川と並行する線路を列車は走ります
車窓にとぎれなく続くのは葡萄畑


着きました、ボルツァーノ!


駅のタバツキ(売店)で、Mobilcard(モバイルカードではなく「モビレカード」と発音した方が、お店の人がわかってくれました)を購入 *私達は(1日券/15€)
レノン鉄道、レノン鉄道迄のロープウェイ、ドロミテ地方のバスが乗り放題になります


駅を出て道なりにずっと右方面に歩き続けると、標高1000m超えのレノン鉄道の乗り場へと上るロープウェイ乗り場があります
ちょうど、保育園生たちの遠足に重なって賑やかでした(^-^

しきりに話しかけて来る可愛い女の子、保母さんに抱っこされてずっと泣いている男の子・・高い所が怖いからみたい(^。^)


園児達はレノン鉄道は乗らず、ロープウェイを下りたらそこから遠足の様子piyoanimal9animal10piyopiyoanimal9piyopiyopiyopiyoanimal11piyopiyopiyomonkey

私達は、レノン鉄道(ボルツァーノ鉄道)
Soprabolzano駅からCollalbo駅まで乗車します!



予め調べていた情報では「午前中の運行はレトロな木製車両」のはずだったのですが、やってきたのは新型車両

 

 

 


高原の風景に見蕩れていたら、息子が「あれっ?あれじゃない?乗りたがっていた車両は・・」
その声に我にかえり、むんずと息子からカメラをひったくって撮った写真が以下の4枚(^_^;)
旧型車両を見送りながら撮影camera
時刻表には、新旧の表記はありませんでしたが、この1本前の便は木製旧型車両だったということです(うう、乗りたかった.. 残念..)

 

 

 


レノン鉄道はたったの20分程の乗車
Collalbo駅で降りてピラミディ・ディ・テッラの方まで散策することに(約30分)・・途中、素晴らしい蓮池や美しい谷の風景が突如目の前に現れるので、足をとめることになりもっと時間がかかります

 

 

 


ピラミディ・ディ・テッラ
尖った岩の上に、まるで宇宙人が悪戯でもして岩を置いたのではないか?と思うような奇怪な風景@@
真相は・・岩があった部分だけ風化や浸食をされずに残った・・という自然が為した奇跡の技・・

 


さて.. 次は、パノラマ風景が広がるコルノデルレノンまで行ってみようかな・・と思ったのですが、付近にバス停と時刻表がいくつもあり、どれに乗ればいいのかよくわかりません..
助けてくれたのはこのマンマたちdown\(#⌒_⌒#)/
イタリア語&身振り手振り、そして私達の地図に乗換えの印をつけながら教えてくれました


駅の方に戻るバス→Pemmern Tre Vie行きのバス→コルノデルレノンロープウェイ(このロープウェイだけモビレカードは使用不可*往復14€)・・と乗継ぎます


ここまでしてやってきたコルノデルレノンの展望台の眺望は、この日は山の方向に雲がかかって今ひとつでした
こればかりは山の天気なので仕方がないです(^-^




しばらく散策しながら晴れ渡るのを待ちましたが
ロープウェイ→バス→レノン鉄道→ロープウェイ
→ボルツァーノ駅・・と戻ります

朝、上りと下りがすれ違った駅を気にかけていたら、上下線が並んだのでホームにちょこっと降りてcamera
今度は上下とも新型車両でした
どうやら木製の旧型車両は、朝1番の一往復だけみたいです

 



 


ボルツァーノ駅に到着
「カレッツァ湖にも行けるかな?」ということになり、バスセンターでバスの時間を調べてみることに・・
窓口で「15:35発 Pera di Fassa行きは乗換えなしでカレッツア湖に行ける」ということを確認できました(所要時間約45分)


2時間に1本しかない乗換無しで行けるバスに乗れた幸運に安心して、そして「湖がきっと車窓に見えてくるに違いない」という先入観があったのでしょうか・・
なんてこと!私達は下車すべきカレッツア湖のバス停を見逃してしまったのです!

目安の45分すぎて、車窓はいよいよ田舎っぽい景色になってきたのに、湖らしいものはなかなか見えてきません
不安になってきました...
運転手さんに聞くと・・もう2つ前のバス停だったといいます。。
慌てて降りて、反対車線のバス停へ。。

ちょうどガールスカウトのグループがいて「歩いて戻ると45分位かかること」と乗るべきバスを教えてくれたので助かりました!
加えてまぐれのようにタイミングよくバスが来てくれて、無事に2停留所戻ることができたのです

カレッツア湖はバス停からは見えず、地下道のようなところに降りて歩いた先にありました~
翡翠ブルーをした湖水は樹々の緑と空の青の全部を知っているような神秘的な静けさをたたえていました
息を呑むほど美しく、ここに来るまでの大変さは全部ろ過されたように翡翠色の心になれたような気がしました

カレッツア湖からボルツァーノへ戻るバスの最終便(17:48)の時間まで、1時間くらいでしたが湖畔を散策することができたのです(*^-^*)

カレッツア湖

 

 

 

 

 

 


ボルツァーノ駅方面への最終バスに揺られながら、目の奥に溜まっている翡翠色も大きくシャッフルされ静かな波紋を描いているよう・・
いつか飲んだこんな色のカクテルを思い出しながら幸せな気持ちに満たされました

当初「夕食はヴェネツィアに戻ってから」という予定でしたが、南チロル地方の文化の影響を色濃く受けているこの地の料理を食べたくなってきていました
息子がボルツァーノのレストランを検索☆

ボルツァーノのバスセンターに到着し、駅前広場の方へrunrun

検索した中から、広場を抜けた先を曲がって筋を入ったところにあるレストランに決めましたd(^-^)



朝サンドイッチを食べたっきり、水分補給だけで歩き回っていたので、もう飢餓状態!!

注文をとってくれたウェイターが「量が多すぎると思います」とアドバイスしてくれるも「お腹がぺこぺこなので大丈夫♪」と返します(^^)/

ものすごい勢いで食べ続け飲み続けます!forkmeatbeerbeerpanmeatmeatbeerbeerbeerbeer

 

 

 

 

 


完食&ほろ酔い気分・・(๑´ڡ`๑)(*´ェ`*)
ボルツァーノ駅へ歩きます meromero2meromero2
まだまだ明るいです


ボルツァーノ→(ヴェローナ)→ヴェネツィア(泊)と戻る予定☆
RVの乗車券は先日ヴェネツィアで時間があるときに買ってあります☆

いつものように電光掲示板で時間と番線を確認し、ホームのベンチで待ちます☆
全て首尾よく進んでいると思っていました・・

が、、なぜか列車が来ません、、
また遅れているのかな.. と思いました


二人共酔っていたので、立って確認に行く気になりません
ベンチに座り続けて待ちました
日が落ちると、あっという間にあたりは闇に包まれます

あんまり来ないので、さすがに心配になって、、
電光掲示板を確認に行くと、、、
乗ろうと思っていた列車の表示はなく・・

真相は未だにわかりません。。
番線変更のアナウンスを聞き逃したのか、どうだったのか、、、、、、

ホームにいた人に聞いてもわからないと言うし、ホームにいた酔っぱらいはOK,OKと言う。。

事態の深刻さに気づいて我に返ります!
酔いはすっかり醒めてしまいました・・hihekomi
時刻表とネット検索で電車を調べまくります!!


Frecciaで ヴェローナに深夜に着く便か、R(各駅停車)で中間地点トレントまで行く便しかみつかりません。。

色々考えて、トレント行きに決めました
各駅停車の中で、私はチェックイン予定だったヴェネツィアのホテルに事情説明のメールを打ち、息子はトレント駅近くのホテルを検索しました

トレント駅で降り、とにかく目星をつけた二つ星ホテルを目指して歩きます
そのホテルは既に閉まり扉には鍵がかかっていましたが、ガラス越しに受付に人がいる気配がしたので、扉をドンドン叩いてみました

フロントの人が鍵を開けてでてきてくれたので事情を説明、泊まれることに(;_;)
(最悪の場合、駅で寝る可能性もあったのだと思います...)
気の毒がって下さり、翌朝の列車の乗り継ぎ候補を調べてプリントアウトもして下さいました(感謝感激!)

翌朝は早朝の列車で発つことに決め、ただただその日はベッドに潜り込んで死んだように寝たのです^^;

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朝、鳩の鳴き声で目が覚めました
窓をあけるとホテルは広場に面していたことがわかり、そこには見知らぬトレントの町広場が広がっていました

トレント

 


トレントなのに、奇しくもホテルの名前は「Venezia」(^^) 一泊85€の部屋

昨夜はホテルの名前さえ意識していませんでした
昨夜のフロントのお兄さんが、早朝発つ私達のために朝食を袋詰めしてくれてありました
一晩の宿をありがとう!お陰で疲れがすっかりとれました!


トレント駅では、電光掲示板を確認し、窓口でヴェネツィアまでの手持ち切符のチェンジや振替えなどします
こういった振替切符の精算にはクレジットカードは使えず、現金だけのようです
予め買っていたチケットに二人分で+45€..(勉強代ですね!)


駅のホームの端の方に、昔この地方で活躍したらしいSLが展示されてありました
葡萄畑の横を、汽笛を鳴らしながらご機嫌に力走する姿に思いを馳せて、ちょっと得した気分に(^^)

 


7/5(火)平日の朝のホームは地元の方々の日常が垣間見れて和みます

 


前日見たのと同じ車窓のはずなのに、一夜明けるとまた違って見えました
ヴェローナ経由で、ヴェネツィアに戻りたいと思います

 

 



ドロミテ地方での長い一日に、ブログでお付き合い下さりありがとうございました(*^^*)

■『イタリア鉄道旅行⑤ヴェネツィア』に続きます animal2flag7



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