四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

年はじめの文様3

2014-01-10 | 着物まわり
今日まで「お正月らしいお目出たさ」を意識した文様や着こなしの話題です(^-^ 
この3日間に着ていた着物は無地の紬でした
お目出たさを表現するのに礼装や柔らかものである必要はありません
紬に合わせて格式張らずに、お正月の晴れやかさを意識したコーディネートを考えた3日間でした(*^^*)

今日のお稽古は「半衿付け」 
針を動かしながら、お正月柄のおしゃべりも楽しい授業になりました
どんなおしゃべりが楽しかったのかというと・・
記事をお読み下さい<(_ _)>

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「唐獅子」「毛卍文(けまんもん)」
この長襦袢は男物の長襦袢地から仕立てたものですが、はんなりした長襦袢ばかりでなくこんな地色や柄も紬には良く合うものです
袂や袖口からちらっと見えるくらいでは唐獅子とは誰も気づかず、男っぽすぎることもありません♪


実は今回、生徒さんからご質問を頂いたことから文様について色々調べている時、偶然、面白い名前に遭遇しました!

「毛卍文」・・けまんもん??

なんじゃこりゃあ~?ヽ(゚o゚;)ノ
雅(みやび)と対極にありそうなこのケダモノ系の気配がするオドロオドロシイモンヨウとは一体・・??
コワイモノミタサデホントハ キョウミシンシンヽ(^。^)ノ♪

なんでも「獅子の体を覆う渦巻状の巻き毛を図案化したもの」だとか ..
短い毛が卍(まんじ)のように巻いていることからこのように呼ばれているそうです<(_ _)> ★マニアック@@

すごいですね~ 見たいですね~ 触りたいですね~

残念ながら唐獅子は架空の動物 ..
その毛卍をじかに触ることはできません .. _(_^_)_ 

かれこれもう7年くらい着ている上の写真の長襦袢・・(✿◡‿◡ฺ)
確かに「唐獅子」とは認識していましたが、、
そうであれば「毛卍文」とやらも文様の中に隠れているのでは?

探してみて下さい・・ほら♪ ありました!
三日月が放射状に並んでいる文様です
太陽を象徴している吉祥文とのこと・・畏れ多いですね(^。^)

お正月の獅子舞の胴体部分を覆う緑色の布の模様はこれ(=毛卍文)になっているのが正式だそうです

そういえば、今年は喪中で飾っていなかったお正月飾りのスティックに「獅子舞」があったはず・・
季節の飾り物をしまっている箱を探したらちゃんとありました、毛卍♪


『絵皿』『青海波文』
紬地の名古屋帯です
お正月に使う和食器の絵皿を連想するので、毎年この時期にはよく締めています
絵皿の縁を幾重にも並べて、青海波を表現しているのも面白いですね
白地の帯なので「紅白」を意識してこの帯締めを締めてみました!



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お正月にはお雑煮を食べました
七日の朝にはちゃんと七草粥を食べました
松の内も過ぎ、鏡開きの明日にはぜんざいを作って食べたらもう
お正月気分にけじめをつけます

昔の人はちゃんと、段階を踏みながら日常に戻れるような知恵を生活の中で実践してきたのですね
そういうこともまた、日本のよき伝統なのだと思います
私も暦を見ながらそれに習って暮らしています(^^)/

来週からは、日常のコーディネートに戻ります<(_ _)>

nikukiunikukiu



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