四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

このシボが手放せないのです!

2008-05-20 | 着物まわり
蒸し暑さを感じると
単衣の中でも特に、お召し・塩沢・結城縮の出番が多くなりますね

     
単衣の結城縮と絹紙布の八寸名古屋帯


この結城縮、実は・・以前ネット古着屋の激安価格で購入したもの(^^ゞ
袷の状態で手元に届いたときは
胴裏全体のシミはもとより全体的に着込んだ感は否めませんでした
ですが、「縮」特有のシボの肌触りの優しさと
前の持ち主のお気に入りぶりを想像できる柔らかい風合いに
買い物を後悔する気持ちは全くありませんでしたし
すぐに「洗い張り⇒単衣へ仕立て直し」の構想を実行に移しました(^^)v
以来、単衣の季節になくてはならない存在になっています!
洗い張りで蘇った生地はしなやかに私の体に馴染んでくれます


     
紬地に刺繍が施された帯


先週は結城縮を帯だけ替えて替わりばんこに着まわしていました
この帯は過去ログ『格子の着物その1』(2008・3/1)で
袷のお召しにもコーディネートしてご紹介していましたね!
この季節この帯には、薄香色や練色・象牙色のような色の帯締めを合せることが多いですが
今回は前柄の刺繍部分を結び目が邪魔をしないように緑の小さなガラスの帯留めに三分紐を締めてみました♪

この帯を締めると可愛くなった気分になります\(^o^)/←自己満足?
いえいえ・・
「病は気から」が転じて「美人は気から♪」ということもあるかも


さて・・冗談はさておき 5/18(日)は
石田節子流着付け教室品川駅前校サロンの開催日でした!
テーマは⇒ これから夏に向けて『着物まわりの合せ方講座』
単衣に向く着物や帯から始まり 長襦袢・半衿・帯揚げ・帯締めなど
少しずつ夏へシフトさせていくテクニックを私の私物をお見せしながら
一緒に勉強し楽しいひと時をすごしました(^^)v

こちらでは皆さんお悩みの半衿についてだけご紹介します!

袷の季節の半衿には「塩瀬」と「縮緬」があるのはご存知ですね
塩瀬が光沢もありすっきりと冷たい印象であるのに対し 
縮緬はふっくらと温かみのある印象です
好みもありますが艶のある礼装の着物には塩瀬がしっくり感じ 
紬には縮緬のほうが馴染むような気がしますね

5月に入り初夏の到来を感じる頃はには 縮緬の半衿は見た目に暑苦しく感じます
なので、5月には袷を着るにしても先駆けて単衣を着るにしても
半衿はとりあえず「塩瀬」にします

ですが、正式には単衣用の半衿は⇒1「楊柳」・2「絽縮緬」になります
なので5月に先駆けて単衣を着ている場合は
中旬を過ぎたら様子を見ながら楊柳や絽縮緬に付け替えます
6月いっぱいまではこれで対応するのが正式です

            1、楊柳

            2、絽縮緬

■しかし、ここまで区別するのは面刀浮墲ゥりにくいというのであれば
5月下旬から9月のお彼岸位までを⇒3「絽塩瀬」で通されても大丈夫です これが一番簡単な方法ですね!(^^)

            3、絽塩瀬

色々付け替えてみたい方は、7月・8月の盛夏には⇒4「麻」や5「絽麻」などを試してみてもいいかと思います 
麻の半襟は柔らか物の夏物には合いませんのでお気をつけ下さい

            4、麻

            5、絽麻


これからの4ヶ月ばかりは蒸し暑かったり梅雨寒の日があったり・・
お待ちかねの夏本番に厳しい残暑・・と意外と長期間にわたり悩ましい問題にも直面しますが
少しずつ自分に合った調節をしながら夏着物を楽しみたいところですね                       
\(^o^)/


この記事についてブログを書く
« 男はたまごが好き(^o^)/ | トップ | 縮⇒チヂムの短絡的発想(^^ »
最新の画像もっと見る

着物まわり」カテゴリの最新記事