四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

イベリア半島の旅 ⑥リスボンその2

2015-10-04 | 旅行(*海外)

夏時間の太陽の下、石畳の坂道や階段を上り下りを繰り返しているからか・・翌朝は目覚まし時計をいつの間にかとめてしまっていました~
起きたのは8時半!!
ぐっすり眠ってすっきり目覚めました sun

ポルトガル料理は、どこか日本の味付けに似ています
塩とワインビネガーとオリーブオイルのシンプルな味付け、そしてパクチー(コリアンダー)などの香草がふんだんに使われています
寝ている間にす~~っと消化吸収されて、体力をすっかり回復させてくれている感じ(^-^

■ホテル

先に書いたように、リスボンでは一日中出歩くことを想定して、立地優先でエコノミーなホテルに2泊しました
アウグスタ通りに面したバイシャ地区の中心にあり、メトロにもトラムにも乗りやすかったですし、ロシオ駅にも歩いてすぐでした
ベランダ付きのリクエストも通っていました(^^)v
おそらくアメリカンタイプのシティホテルの方が快適な滞在になるのでしょうが、ヨーロッパで泊まりたくなるのはいつも古びた趣を感じるホテルです



この日は少し遠出をする予定なので、朝の散歩がてら行ってみたかったホテル近くの缶詰屋さんで買い物をすませ、ホテルに置いてから再度出かけることにします(^^)/

■缶詰屋さん

レトロな包装が人気の老舗の缶詰屋さん・・前日行った時も、この朝も閉っていました・・残念。。


そこで、もう一つの候補として探してあった缶詰屋さんへ
ここも人気店です

 
 お酒のつまみに良さそうです♪(カンツマ)
 鰯、蛸、鮭・・色々買ってしまいました(^。^)

■バイシャ地区、朝の風景


 

■アウグスタ通り~勝利の門~コルメシオ広場

リスボン大地震(1755年)で破壊されるまで、マヌエル1世の宮殿はここにありました
20世紀にはカルロス1世と皇太子がここで暗殺される事件があったり・・歴史をずっと見守っている神様がいらしたら、復興し平和な広場の風景を微笑みながらご覧になっていることでしょう

 


■サンタ・ジュスタのエレベーター

前回の記事でご紹介した交通券①②が使えるので、昨日乗ろうとしましたが「工事中」の貼り紙が・・
工期はいつまでかわかりませんが、しばらく乗れないようです
エレベーターと言ってもデパートのエレベーターとは意味合いが違い、バイシャ地区からバイロアルト地区へ・・垂直の動きで縦に移動出来る・・という高低差のあるリスボンの街ならではの建造物だと思います


■ロシオ駅からシントラへ

ロシオ広場を通ってロシオ駅へ・・堂々とした美しい駅です


窓口で「Bilhete Train & Bus」という、リスボン~カスカイス~シントラ間の近郊列車(CP)とシントラ、ロカ岬エリアのバスが乗り放題になる周遊パスを買います(確か 15€位 でした)
これも切符ではなく、前回の記事に掲載した①or②のカードにチャージされました


13:01 Sintra行き に乗れば終点まで乗換も無くて安心なのでしょうが、朝ゆっくりしていたので少しでも早くシントラに着きたくて、12:31 M.S-MELECAS行き に乗って途中で乗り換えることにしました
シントラまでの所要時間は、40分位です

 


乗換駅は時刻表には出ていない小さな駅でしたので、夫の携帯にダウンロードしてあるユーレイルプランナーアプリをチェックして乗換え・・
ところが乗換駅に降りたのはいいものの、どのホームへ行けばシントラ行きの列車が来るのか?表示も見つからず困りました。。

同じホームにいた男性に教えてもらうことに・・
「私もシントラに行くところです」と一緒に階段を下りて上がり、別ホームへスムーズに移動でき助かりました!


このアメリカ人です☆
私の故郷鹿児島にも住んでいたことがあることが判明し、シントラ駅に着くまでの間、英語と日本語と鹿児島弁を交えて、鹿児島や日本の話で盛り上がって楽しかったです(*^-^*)


シントラでの予定はお互いに違っていたので、シントラ駅でお礼を言って別れました(^o^)/~~~

■シントラ駅のアズレージョ




■シントラ事件 anger(`θ^*)×(`-´メ)q

シントラでの予定は、ペーナ宮殿でもムーアの遺跡でもなく・・「シントラ市営軌道」に乗ること(^-^
事前に調べておいた情報では金~日のみの運行で、本数も少なく次の発車は14時のはず★
駅から少し遠い所にありそうな乗り場が一体どこなのか?イマイチ曖昧なまま来てしまいましたが、発車時刻まであと20分なので、写真を見せて地元の人に聞きながら小走りに急ぎつつ目指しますrunrun

sun不安になるくらい坂道をずっと降りて行き、左に曲がったところにやっとありました!13:50 セーフ


・・ん? でも・・
そろそろスタンバイしていてもおかしくないトラムも見当たらないし、何より、誰も待っていないのもおかしいことです (◔_◔)?

よく見ると、ポールに貼り紙が・・


んむむっっ?なになに・・「テクニカルリーズンにより、RIBEIRA DE SINTORA ⇄ マサス海岸 で運行する??」ヽ(゚o゚;)ノ

RIBEIRA DE SINTORA ってどこ?そこを何時なの??
くるっと回ってポールの裏側を見ると、時刻表あり・・


2つ先の停留所で、20分後の14:10・・hi

animal4「急がねばっ!!この線路の上を歩いて行けば、
  必ず、RIBEIRA DE SINTORAに着く!
  早く歩いて!20分しかないの」


  踵を返して歩きはじめていました


線路の上を歩く写真はこれ一枚↑だけです.. なぜなら...

速歩で10分が経ちました・・ase2
まだ一つ目の停留所へもたどり着きません.. 焦ります。。ase2
タクシーも通らない道のようです。。ase2

animal4「もうこうなったらヒッチハイクするしかない!」
explosion「何を言い出すかと思えば、馬鹿を言うなっっ!」←怒る夫
animal4「いんやっこれに乗りたくてここまできたんだもん、手段は選ばん」
explosion「強情ババアめ!諦めろ!早く引き返すぞっ」←心底煮えたぎる夫
animal4「うるさいっジジイ!つべこべ言わないでさっさと歩いて!」
explosion「ヒッチハイクなんかしたらオマエ、離婚だからな!」←本気
animal4( 無視っ!)

とまあ、だいたいこんな感じです(^-^;)
いよいよ私がヒッチハイクしようと、通りを走る車を物色しはじめたその時です
反対車線を走るタクシー1台
大きく手を振って止め、回ってもらって無事に乗ることとなりました


ヒッチハイク案でも引き返し案でもなく、タクシーで発着駅につくことができたのです
軌道を歩いていたら、とても間に合いませんでした

「ラッキーだったあ\(^o^)/」
「悪運の強いババアめ・・」←負け惜しみ夫の遠吠え

■シントラ市営軌道(*臨時区間片道約35分/3€)

待っていた市営軌道に無事乗り込みましたsymbol7 写真を撮って~!


運転手さんは男性、車掌さんはチャーミングな金髪女性でした♪
行きは、空いていたので運転席の後ろの席に座ります(^-^

53歳の私は、35歳..いや25歳?になったような若い気分になり、落ち着きの無さで言えばさらに若返り、5歳児のようでした!
誰がどう見ても、着物の先生には見えないことは間違いありません




マサス海岸に着きました!これは大西洋です・・


RIBEIRA DE SINTORA ⇄ マサス海岸は、通常区間(45分)より短く35分なので、あっという間に着いた感があります
美人車掌に聞いたところ「テクニカルリーズン=軌道の整備作業」とのこと
このビーチでゆっくり出来たら良かったのですが、15分後(15時)に出発する折り返し便で RIBEIRA DE SINTORA に戻ろうと思います


来る時よりこの帰りの便の方が乗客は多かったのですが、誰もこの席に座らないのでここdownに座りました!ヤッター\(^o^)/


外国人旅行者にからかわれてしまいました~
 「Are you a driver? hahahahahahaha~(^。^)」
 「Yes! I am. b^ー゚)★」


帰りは、後ろに吸い込まれて行く景色を楽しもうと思います(^^)/


途中、上下線がすれ違う場面も(^^)
行きではすれ違わなかったんですけど・・



RIBEIRA DE SINTORA に着きました!


あっ、でもどうやってSINTORA に戻ればいいのでしょう?‥ 今度こそ二駅軌道を歩く?.. と思っていたら美人車掌が私たちのところに来て教えてくれました
「このmuseum の横の坂道を上って行くのが SINTORAへの近道!急な坂で大変だけどこれが一番だからがんばって(^_-)☆ 線路の上を歩いて行くのはだめよ~危ないから!」・・ですって(^-^;)

教えてもらった坂道を上がります。。確かにすごい坂道。。ase2
家畜を飼っている民家が建ち並ぶ道を、時々番犬に吠えられながら‥



 


■シントラ駅からバスでロカ岬へ

ここまで、これが近道?と思うような距離の山道?でしたが、やっと賑やかな通りに出てシントラ駅に戻ってきました!


ロカ岬行きのバス停前にある商店で休憩 beerbeer アツイ・・ノドガカラカラ・・



 ロカ岬まで約40分です bus

■ロカ岬

ヨーロッパ大陸最西端
「ここに地果て、海始まる(カモンイス)」



事務所で発行してもらった「最西端到達証明書(Certificado)」^^)v


■ロカ岬~カスカイス


 bus 右の車窓に大西洋を見ながら、約30分
 カスカイスのバスセンターのような所に到着


■カスカイス~カイス・ド・ソドレ

 バスを降りた後、人の流れについて行くと、
 カスカイスの駅に着きました(^-^
 ここから列車に乗って約35分・・
 列車は海沿いを走り続けて
 カイス・ド・ソドレ駅に着きます!
 土曜日の夕方、日暮れ前.. 車内には、リゾート帰りの雰囲気が漂っていました
 

 


■カイス・ド・ソドレ駅


時計を見ると、ちょうど日没の頃かと・・
駅を出てテージョ川の方へ行ってみます.. きれい ...


■カイス・ド・ソドレ ⇄ カシーリャス ship

フェリーの時刻表は、本数も多い上に夜中の1時過ぎまで運行していることを日本からネットで調べてありました
テージョ川を挟んだ対岸のカシーリャスまで、約10分の気軽なフェリーの旅です
カシーリャスに渡って夕食にしたいと思います
「カシーリャスは船のドックで働く人が住む町。安くておいしいシーフードの店が多い・・」というのが、私が10年前の『FIGARO』で読んだ情報
その中の記事に「行きたい!」と思うレストランを見つけていたのです
10年前の記事の店がまだ存在するのかどうか自信がなかったので、日本でネットで検索してみました・・ちゃんとありました!
行くしかありません(^。^)


 土曜日の夕暮れ時、
 フェリー乗り場は混雑していました
 往復で3€しません.. チャージ券①を使います



 船着き場の前には、
 シーフードレストランが並び賑わっていますが
 そっちではなく、
 倉庫が並ぶ堤防沿いの細い道を進みます

 夜はちょっと不安になるかも・・
 「治安はいい」という情報を信じて歩きます
 堤防には夜釣りをするおじさん達があちこちに!


「本当にこの先に店があるのだろうか?」と心配になってきた頃、先の方に明かりが見えてきました!

堤防沿いの席は満席でしたが、店内席には入れました(よかった~♪)
店内席にはファドがかかり、地元の常連客がゆっくり食事をしている雰囲気でした

 


女子トイレにこんなアズレージョの額がヽ(゚o゚;)ノ
酔っぱらって間違って、男子トイレに入ってしまったのかとあせりました~bikkuri 面白すぎます!


男子トイレにはどんな額がかかっていたのでしょうか?
まだ夫に聞いていなかったので聞いてみます(^^)/

私たちがお腹パチパチになるまで食べて帰る頃には、店内席のお客はもう誰もいなくなっていていました
店員さんに「一緒に働こう!」とスカウトされました(^。^)


最後の客だったのかと焦りましたが、外席にはまだまだお客さんがいたのでほっとしました(^。^)


お店に来た時と同じ堤防沿いの道をフェリー乗り場まで歩きます
テージョ川といっても河口に近いこの辺りでは大西洋の潮の満ち引きに影響されるみたいで、来る時は川だったところが浜?(岸?)になっていて、クラゲがたくさん打ち上げられていました@@


釣人たちを横目に千鳥足でよろよろ歩きながら、対岸のリスボンの夜景が揺れて?とてもきれいだと思いました?


■リスボン最後の夜

フェリーがカイス・ド・ソドレ港に着いて、市電でホテルの方まで帰ろうと思っていたのに「もう終電、ここでおしまい」と断られ。。


ひとけの少なくなった地下鉄で帰りました


ホテルに無事に帰り着き、ベランダから撮った下の通りの写真です
さすがにもう人影まばらの時間帯だったようです(^-^;)


もちろん・・
バタンキュ~です (o◠ˆ◠✿) zzz
moon

次回は『イベリア半島の旅 ⑦ポルト』です\animal2





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