未来を考えるアメリカ人、今を考えるヨーロッパ人、だって。

2004-11-22 16:12:50 | 読書 Lire
姉がアマゾンで本を購入したとき
Pのための本も一緒に買ってもらった。
Albert Einsteinアインシュタイン著の
ideas and opinions」。
Pは創造の人なので
天才の頭にある考えや意見に大いに刺激されて
ほしいと思ったのだ。
おととい、この本プレゼントしてあげる、
と渡したら大喜び。
さっそく読み始めてる。
姉ちゃんありがとよ。

昨日「その本、どう?」と聞いてみたら、
すごい面白いって。
まだ読み始めたところだけど、
ひとつ例をあげてくれた。

アインシュタインによると、

アメリカ人は、becoming=なること、常にこの先どうするかと、未来のこと考え、
ヨーロッパ人は、being=あること、 今このときをどうするかと現在のことを考える、

らしい。

そういうとこあるかもしれなぁ。
もちろんみんながみんなそうではないだろうが
アメリカ人って、夢とか、こうしたいとか、こうありたいとか
目標をもって、何かに向かってがんばれば
何かを得られると思っているタイプかも。
周囲でNYで働いている複数の人が言うのは、
「上に上がっていく人ってのは確かに一生懸命仕事をしている」。
前のブログにも書いたように、いい加減な仕事をする人もたしかに多いんだけど、
真面目に一生懸命仕事をしている人はきちんと評価され
上に上がっていける国なんだとも思う。
アメリカンドリームという言葉も生まれた国だしね。

一方のヨーロッパ人、
私が観察した同居人フランス人二人と
うちに寄り付いていたフランス人にフランス在住ヨーロッパ人たちを見ていたら、
目標を抱いて将来を描くよりも、今このとき、このひと時を大いに楽しんでた。
寝る間を惜しんでも楽しいことを探している人たちだったので
これから先歳とっても(あの時点でみな40歳以上)、
そんな状態を続けるんだろうか、と彼らを見ながらよく思ったけれど
きっとそうだろうと思わずにはいられないあの生を楽しむエネルギー。
「今を生きる人たちだなあ」とよく思った。

ま、でも人を枠にはめるのはよくないですわ。
私個人の経験や考えや感想が人を分類しちゃいかんよな。
アメリカにだって今を生きる人がいるだろうし、
ヨーロッパにだって未来を大切に生きる人絶対いる。

ただ天才アインシュタインのその考えを知ったとき、
Pと私の中になるほどねぇ、と納得するところがあったのも確かでした。

面白いっちゃ面白いよね。そういう見方。

Pはそれを読んで以来、人生がbecomingのアメリカに今自分がいること、について
多少考えをめぐらせるようで、
一方の私は、「、、、ってことは、
老後は、beingのヨーロッパに住むのが楽しいんじゃない??」などと
どんなヨーロッパ生活にするか勝手に想像して楽しんでる。