今日手術後初の検診でした。手術日から数えて16日目。
結果はもう良好も良好、
今日の検診が手術後最初で最後で済みました。
まずは看護婦さんが血圧検査。
ばっちりね、と言われる。
そのあとお医者さんが「具合はどう?元気?」と
ニコニコしながらやってきた。
まずは20枚くらいある手術中の写真を見せての手術過程の解説。
これが左卵巣、右卵巣、と見せてもらって
のう腫のある右卵巣の大きさにびっくり!
オレンジ大(アメリカのオレンジは日本よりでかい)だったそうだ。
のう腫をとったあとの右卵巣は左のように小さくなっていた。素晴らしい!
そのあと先生はラボの結果を私に見せてくれた。
この前先生と電話で話して、
のう腫が完全良性だというラボ結果はもう聞いていたんだけど
今日結果の紙を見ながら、さらに話を聞きました。
私ののう腫の正式名は、Mucinous Cystadenoma、
日本語だと偽ムチンのう腫、だと思う。中にゼリーのような物質がたまるタイプ。
このタイプは9割が良性だけど、本当の結果は腹腔鏡をしてのう腫を取り、
その細胞をラボ検査することでしか分からない。
だからこのラボ結果の完全良性というのは本当に最終結果で素晴らしいことなんだ。
先生も完全に良性だよ、よかったね、と改めて喜んでくれてた。
私もよかったなあって嬉しかった。
今後の再発予防の話になった。私ののう腫はそれが必要ないそうだ。
手術前は再発の可能性を押さえるため手術後はピル(経口避妊薬)でホルモン調節、
という話になってたけど、私ののう腫のタイプがはっきりわかった今、そののう腫は
再発するものではないからピルは取らなくていいそうだ。
卵巣を取ったりとか、その他の種類の嚢腫ができた患者さんには
年2回診察にくるよう言うんだけど、私は卵巣も取ってないし、その必要はないんだって。
再発の可能性なし!素晴らしい!
この前先生との電話で、私は、
「手術は2時間くらいかかったって聞きました」と先生に言った。
(1時間30分くらいで終わる予定だったから)、
先生の返事は、
「それはね、君ののう腫をしっかりとったからなんだよ、
Your surgery was very successful.
君の手術はとってもうまくいったんだよ。」
”とてもうまくいった”、”とても”なんて、すごい!
この先生の言葉が私はすごく嬉しかった。本当にうまくいったんだなあって感激した。
そして今日、また先生は何度もそれを言ってた。
そのうちのひとつのセリフ。
「It couldn't have been better.」
「これ以上はないって言うくらい大成功だったんだよ」
本当になんて嬉しい先生のこの言葉。これって最高の”ほめ言葉”だよ。
すっごい嬉しかった!感激しまくった。
今もまだ思い出すとすごい嬉しくなって笑みがこぼれそうなくらいだよ。
お腹の手術の傷あとの様子を見てから、先生は、
「もう何してもOKだよ!海に行けるよ、明日バカンスでカリフォルニアに行けるよ!」って。
水泳していいか聞こうとする前だったのに
先生が先に泳いでいいって言ってくれた。素晴らしい!
「1ヶ月くらいは痛みがあったりするだろうけどそれは普通のことだから。」
とも言われた。分かりました。了解です。
今日病院へ行く前Pに言われた、
「この先生は大事な情報を詳細に話してくれるお医者さんだ。
だから今日の診察でも先生は全部説明してくれるだろう」って。
私は先生への質問リストを作ってあったんだけど
案の定質問することほとんど全部、先生は説明の中で答えてくれてた。
診察のあとちょこっと世間話。
私がもうすぐ日本に帰省することやNYは寒いよね、って話をしてて、
私が「みんなこんな寒い街から逃げ出さないと駄目ですよね」、って言ったら
先生、「私も暖かいところに行きたいけどね、
私が思いつく一番暖かい場所は自分のこのオフィスなんだよね!」なんて冗談言ってた。
他にも色々本気か冗談か分からないようなこと言ってて。
顔はよかにせ(鹿児島弁でかっこいい)で雰囲気も落ち着いてみえるのに
(おそらく40歳前半くらい)
先生、けっこー冗談が好きみたいでした。意外ー。
短期間だったけど先生には大変お世話になりました。
優秀な先生に手術してもらえて本当によかったです。
先生、ありがとうございました!
診察後、私はさっそくプールで1時間15分泳いで、
そのあとサウナもドライとミスト両方、のんびり入ってきた。
プールの中がもうとっても爽快感。
何が爽快かって自分の限界に挑戦しながら泳げること、が。
病気が分かった夏以来、
私はあまり無理すると病気によくないかもっていつも思って生活してた。
水泳もあまり無理して泳がないよう気をつけた。
それが今日、力も時間も、自分の思うように、やりたいだけ泳いだ。
もっと泳いでみよう、もっと泳げるだろうと自分に課して泳いでみた。
それが心にもたらす充実感の気持ちいいこと!
こんな自分へのチャレンジ、いつも押さえ気味なこの4ヶ月
全然できなかったんだよね。それに改めて気づいたよ。
自分に挑戦することができるってなんてありがたいことなんだろう!
生まれて初めてこう思いました。
挑戦できるって幸せなことなんだね。感動しちゃった。
近頃シェークスピアドラマで小学生のとき聞いたセリフが
何度も頭に入ってくるんだな。
「終わりよければ全て良し」って言うセリフ。
今それを実感してる。
夏以来、この卵巣のう腫を巡っていろいろありました。
いろんな人にお世話になり、迷惑もかけ、心配もかけました。
でももう大丈夫です。全快ももうすぐそこ。
これもいつも助けてくれた周囲のみんなのお陰です。
心より感謝してます。本当にありがとうございました!