ブックエンド

活字中毒で乱読の毎日。
記憶から過ぎ去ってしまいそうな本を
記録しておくことにしました。

優秀な社会人

2013-12-05 07:27:23 | その他

 例えば、中途採用で外資系企業から日本の老舗ブランドに転職した人がいるとして。

 顧客は茶道華道和歌染織、その他日本文化史に精通されている方ばかり。

 こういう会社に入った人が、外資ではこうだったああだった、商品も世界市場に打って出るために、全部モデルチェンジしよう。

 などと言ったとする。

 裏付けとなるマーケティングリサーチや、商品分析を全くせず、ただ外資に横並びするだけなら、こんな発言は一笑に伏される。

 何故売れてきたのか、現状の顧客を失う可能性はないか、あったとして新規に開拓できる顧客はそれを上回るメリットがあるか。それを踏まえた改革でないと、いくら優秀な人でも自滅する。継続できない改革は破壊に過ぎない。

 呉服問屋に入ったとして、着物なんて国際性がないから洋服メーカーになろう等と言ったら首だろう。

 はたまた、GMからトヨタ自動車に転職したとして。アメリカ市場のグローバリズムに対応するために、アメリカ基準にフルモデルチェンジ!等と言うだろうか?

 ハーバードを出ようが東大を出ようが、そんなことを言えば、ただのバカ。

 東大を出て芸大に再入学したとする。しかし、馴染めずに休学したとする。
 東大を出た優秀な学生なのだから、芸大の方がおかしいのだ。カリキュラムを東大仕様に変えよう!などと言われるだろうか?

 それなら芸大に入らなければいいじゃんバーカ、と言われるのが落ちだ。

 皇室フィルタがかかっているから、ご優秀な雅子さまという論調になっているが、こういう人々と雅子妃のやってることはどれだけ違うだろうか?

 ハーバードも東大も外務キャリアも、実力と百歩譲ってみても、少なくとも地頭は壊滅的に悪いことが見えてこないだろうか?


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