ブックエンド

活字中毒で乱読の毎日。
記憶から過ぎ去ってしまいそうな本を
記録しておくことにしました。

自分への誕生メッセージ

2008-09-29 23:02:36 | 30代・女性
またもやメアリ・インガルスの詩から

「誕生日に思うこと」

また1年が過ぎた
でも わたしの心は明るく青い
希望と信仰にあふれ
まもなくすべてがいいようになる
今日のわたしの心には
賛歌が込み上げ 鳴り響いている
数え切れない祝福が
これからの旅路に与えられたのだから

神に感謝
わたしに生を与えてくださったこと
人生に痛みや苦しさはあたりまえ
でも わたしは高い梯子をのぼっていく
地上から天国へと導いてくれる梯子
誕生してから永遠の命を授かるまで
だからわたしは恐れない
苦しみや悩みを避けたりしない

天国のほまれが
神のあふれる恵みに満ちて
わたしのものとなりますように
いつの日かそこへ行けますように
だから二度と決してこぼすまい
願う喜びが得られずとも
耀く顔をあげてわたしは待つ
楽園のとびらが開くのを

『ローラからのおくりもの』

ウィリアム・アンダーソン編
谷口由美子訳
1999.11.25 初版

岩波書店

いつの誕生日かは不明。
でも失明後、大学を卒業して我が家に戻ってからの
詩だとは推測できる。

妹ローラの結婚
将来への不安
人生の無情への恨み

凡人なら当然浮かんでくるいろいろな葛藤を
すべて自分の中で整理して、詩に昇華した珠玉の一篇だと思う。

30代を迷いながら生きているけれど
指針にしたいひとつ。

須賀敦子さんが

2008-03-21 22:53:38 | 30代・女性
亡くなってから確か、昨日で10年。読者には30代の女性が多いとのこと。
受験で常に競争してきたせいか、努力していないと不安を感じる人が30代に多いらしい。
すると常に少し先に「こうあるべき自分」を設定してもがいていた須賀敦子さんにひかれるのも納得できる。
確か昨日がお命日。
「カティアが歩いた道」でも読み直そうかな。

山口百恵

2008-01-27 23:28:03 | 30代・女性
『蒼い時』は彼女の自伝。
 芸能人の著書は多いけれど、売れるのはたいてい出た一瞬だけ。
あとは古本屋の外のワゴンで3冊100円くらいまでダンピングされるのが
関の山。
文庫に入り、さらにそれが版を重ねるというのは彼女のこの1点くらいではないか?

彼女の文章は、その生き方同様に迷いがない。
芸能界入り、中傷、恋愛…凡人ならそのひとつひとつにジレンマや打算からの躊躇があって当然。

芸能界入りは自然なことだったとさらっと言い切る。
中傷にはそれなりに動揺もあったはずなのに、「父親はいない」
女の子の一番大切なものはなにかとのひっかけ質問に「まごころ」
と通すぶれのなさ。

21歳の女性がここまで凛とした強さを持っていたとは、
今ちょっと信じられない気がする。

引退当時の彼女より15歳も年を重ねたけれど
相変わらず迷ってばっかり。

人生の選択肢が増えて、かえって迷いも増えた現在。
彼女の強さに、何かを思い切る勇気をもらいたい人が
多いから、この本は色あせないのだろう。


ザッピング読書

2008-01-14 23:04:34 | 30代・女性
3ヶ所の図書館から合計21冊借りている。当然、読み切れずに何度も借り替えてなんとか1月くらいかけて読了。今借りている本。日経BP『スコットランド』『いつも時間がないA君と片付けられないBさん』『男たちの流儀-誰に、何を学ぶか-』 『冬至まで 上・下』『アンネ・フランクの記憶』『スウェーデンの歳月』『腐蝕生保』『ボーイズ・Bアンビシャス!』『ヒトラーと退廃芸術』『細野真宏の経済のニュースがよくわかる本』『株、投資信託、外貨預金がわかる基礎の基礎講座』『棄霊島 上・下』明日から感想アップしていきます。