ブックエンド

活字中毒で乱読の毎日。
記憶から過ぎ去ってしまいそうな本を
記録しておくことにしました。

話せぬ若手と聞けない上司

2008-05-24 23:14:48 | 実用・心理
標題の本は
 山本直人 2005年9月20日発行 新潮新書

元博報堂の人が書いた1冊。
ジェネレーションギャップに悩む人へのヒントを示す。

 広告屋さんらしく、読者にイメージを浮かばせるような、的を射た例えが秀逸。文章にリズム感もあり読みやすい。

著者が、博報堂で新人育成を担当していた頃の経験をベースに書いている。

 自身でも「なぜそうなっているか」を考えるのが好き、と言うだけあって、新人の難問に対し、詰まりながら返した回答は秀逸。

 コーチングとカウンセリングを知りたいひとに、実際会社ではどう使われているががつかめる本。

人生の落とし穴

2008-02-25 23:08:34 | 実用・心理
「ムネオハウス」等一時の流行語の元となった鈴木宗男氏と、
彼との不適切な関係を問われて起訴された外務省職員の
佐藤優氏の対談集『反省』2007.6.20初版第2刷 アスコム

毎日地道に職務をこなしてきたはずのサラリーマンでも
足元をすくわれることはよくある。

そんな「足元をすくわれたのかもしれない」二人が

冷静に謙虚に自分の来し方を振り返り、
「運が悪かった」と、ただ状況を恨むのではなく
なぜそういう状況になっていったのか
を的確に分析しなぞってみせる。

彼らのような状況だと「自分は悪くない、周りが悪かった」
と自己弁護だけに走りがち。

二人はそれを抑えながらも、当時正しいと思って果たしていた職務については
熱く語る。

熱い責任感と、冷静な自己分析力。

逆境でもこのくらい冷静になれる強さを持ちたい。