ブックエンド

活字中毒で乱読の毎日。
記憶から過ぎ去ってしまいそうな本を
記録しておくことにしました。

身辺整理

2011-05-01 19:42:27 | 文学(家族・友人)
「向田邦子の遺言」と、「向田邦子の恋文」を読んだ。
 大人だ。最初の遺言を書いたときは、40位。長女というだけじゃなくて、とてつもなくしっかりしている。

 誰にも寄りかからなかった人が、唯一可愛さを覗かせた男性がいた。
 いい三十代を過ごし、死が視界に入った40代。
 ぐちもいわず、淡々と自分の始末をつけた。
 鮮やかな女性だったんだなあ。