「評論家」という最悪最低な職業の、更にその真似事

事象を己自身の価値判断で論じることはとても恥ずかしい事である。
ましてや一文にもならないのに書くなんてただのバカ

わかりやすい不正義に全身全霊傾けて激怒するのがB層、らしいけど。

2013-03-13 08:05:44 | 私見
 適菜収先生によるB層の定義のひとつに「わかりやすい不正義に対して、全身全霊を傾けて激怒するのがB層」というのがあるんだけど。

 しつこいようだけど、先般のNHK広報による3月11日でもお祝いがある人は胸張って祝われて欲しいという「おめでとう」発言の件なのですが。
 あれ、って不正義だったんかなあ。だったんだろうなあ。正義の味方としては。まるで半島のひt・・・いや、なんでも。

 自分が思う「わかりやすい不正義」というと普通↓こんなの

えっ!?がれき処理「検討」だけで復興予算約86億円 返還要請は検討なし 堺市

 だと思っていた。まあ、堺市の市長の言ってる事もわかる。どうかんがえてもこれっていい加減な予算配分をした復興庁なり財務省なりの甘さだとしかおもえないんだけど、堺市がやいのやいの言われるのもまた「いつもの光景だなあ」という感じ。ちなみにこの場合、堺市の何が悪かったかと言えば一番最初にニュースになってしまった愚を犯したこと、なのでしょう。だって。他にもやってるとこあるもん。

 情報の価値を高く感じ、かつその情報をよりセンセーショナルに公表することで相対的に自分が持ってる情報を高く売ろうと思う人は、自分の意図を越えて感情を乗せて発言するのかもしんない。
 まるで、ワイドショーのキャスターのように。
 これで効果音もつけられたら完璧なのかもしんないねー。
 誰でもみのもんたに、あるいは佐高信になれる時代になった、というのはある意味興味深い。うんうん。

 でも。
 そういう人達ってさ。
 得てしてテレビ的な「マスゴミ」ジャーナリズムを忌避するというか、嫌悪してるんだよねー。
 あれって、同属嫌悪なのかしら。


 追記:堺市をはじめとする貰った各自治体が貰ったお金を返還しないならしないで、たとえば避難してくる人の受容れ対策や雇用対策として使うんだったら別に構わないんじゃないかと思うけど。

正義の味方。

2013-03-12 13:12:56 | 私見
 NHK広報アカウントが昨日からつぶやきをしてないのが気にかかる。正義の味方達に成敗されてなければいいんだけど、と悪の陣営にいる者として図らずも国家やシステムの安定を祈らずを得られない。


 時に、又聞きの知識で申し訳ないのだが、「偽」という概念。よく「偽善者」とかマイナス方向の意味でつかわれますけど性悪説で言えば人間だれしも生まれた時は悪であり、だからこそ教育により善性(ひととなり→為人)を身に付け善になるべく努力しなさい、という話だとか。これゆえ本来悪(と、言っても欲求に従うだけなのであるが)である人間は善なる「偽」を得るべく教育や社会性を学びなさい……。
 そんな意味だと認識してるんだけど、どうなんだろ?


 と、いう事で。
 NHK広報の言いたいことを自分が気に入らない発言、存在をフルボッコにしたいという自分の欲求に任せて一斉に引用ツイートされるようなお歴々を「偽善者」と言うのは間違っている、と思う所感。

 正しくは「正義の味方」ですよねー。
 怪獣を、侵略者を倒すためならビルを壊そうが人を踏みつぶそうが平気の平左で踏みにじる、目的のためなら一直線の「正義の味方」。
 自分たちの存在がガイゾックを呼び込む、って周囲の人たちに言われて葛藤もしない、悩まない「無敵超人ザンボット3」みたいなもん、でしょうか。性的快感に近いほど、人をぶん殴って快感を得るような、そんな「正義の味方」

 悪の組織にいる工作員としては正義の味方の跋扈に心を痛める所存です。
 自分ような工作員の活動が下火だから、正義の味方が多数現れるのか知らん。

 正義の味方って、たとえば被災者にも牙を剝く。
 たとえばこんなの↓
 暴風雪の中「父の胸で助かった少女」 「寄付したい」の声に応え、専用口座を設置
 正義の味方の人って、こういうニュースを見て「金目当ての親族が出ないように」と素晴らしい心配をすることを、今回初めて知りました、と。
 さすが、正義の味方を長くやってる人たちは、いろんな悪人を知ってるなーと感心はするんだけど、たとえ、百歩譲ってそういう悪人がいたとして、も。
 言われた女の子がどう思うのか。少しくらいは考えを巡らせばいいのに。
 さすが怪物を倒すためならビルでも東京タワーの一基でも倒すのは仕方がないと思える正義の味方たちである。

 悪人としては偽の心で対峙したいものである。
 あ、俺を照魔鏡に映してくれても構わないよ。悪だと最初から言ってるじゃん。

石原の天罰発言のようで、非常に不本意であるのだが

2013-03-12 09:48:27 | 私見
 皆さんはとっくにお忘れだと思うのだが、東日本大震災が起こるまで、津波警報なり注意報をテレビの画面に映されることに一定の抗議をする人たちがいた。
 というか、「津波の上でサーフィンしたい」とのたまう方もいた。

 不謹慎、って言いたいわけじゃなく、実際に目にするまで想像もできなかったんだろう、とは思う。

 というか、このブログではないのだけど今から10年前ほどかな。「津波警報がうるさい、出したって避難しないだろ」と函館の方がいたのでネット上でやりあった事がある。
 あー、ヒロ福地(HTB イチオシ!のキャスター。震災が起きた翌日に避難率を見て「あの地域は云々」と必ずコメントしやがる)のご教授よろしくだねえ、といらっとしたもんだ。「逃げてる人は逃げてる。でも、理由があって逃げられない人だっている!」と言ったところで無意味だと知りながらも。

 ついでに言えば津波警報がなかなか解除されないのは、解除後にもし、50センチでも海潮変化が確認されると翌日気象庁がマスコミにフルボッコにされたから、である。幸いなことにこれは過去形になったが。

 昨日は散々言われたNHK広報だけが、以下の話を理解しRTしてくれた。
 「逃げろ、と言われても真冬の空の下、警報が解除されるまで立たされるのは、たとえ津波に飲まれなくても高齢者、年少者なら命に関わる。警報を出すのと同時に緊急時救援要請は必要なのではないか」

 これらの事情を理解しようとせず、ただ「警報出されてるんだから逃げろよ」「逃げねえんだったら警報なんて邪魔だ」とか言われつづけ、ちょっとでも予想が逸れるとマスコミがフルボッコにするため大きめの潮位変化を出し続けた気象庁をむしろ是として検証しなかった結果。
 家が飲まれ、街が破壊される津波を、誰が想像できた?
 というか、最近の警報の見直しにあるように、むしろ警報がオオカミ少年になってしまった。
 みんなして、むしろ人を逃げない心理に変えてしまったんだ。

 ここでも「東北はー」とか言う意見をツイッターで散見したが、わたし個人の意見では「津波被害を想定してるあの東北でさえ」なんだけどな。東京なんて論外だろ。津波注意報発令中にマラソン大会継続できる神経もってるんだから。天に守られてる自負でもない限り、あの行動は理解できない。

 でね。
 今回ぐだぐだ書いているこれ。
 何が言いたいかと言えば。
 津波のように、目に見える形で被害がでないと、本来想定されてる危機なのに、深刻に考えることができないのかなあ、という話。タイトルには「石原のようで」と書いてるけど、内容はむしろ真逆。天から授かったお札でも持ってるのか、安全対策なんて無策なのに自信満々でいられる元都知事となぜか主旨が一緒になってしまうんだけど、「実際に天災や危機が起こらないと実感できないのか? 想定できないのか?」

 食糧に関しても、高齢化が著しく進んで立ち行かなくなる前に経済作物以外は外国頼みにするのか、国産強化を図るのか、そろそろ決断しないといけないのに、命に関わる農水省の大臣が猫の目のように変わるこの有様。
 つーか、洋上で煮だったコンテナにつまれた食品なんて、放射性物質が入った食品よりも俺なんか怖いんだけどなあ。
 気にしない人は気にしないんだろうけど、地産地消もままならない国は亡びると思うんだがな。

 リスク管理をする人は、真剣に国外脱出を検討された方が良いと思われますよ?
 放射性物質以前に、この国はいたぶれる弱者をいたぶり排除し続けた結果、全てが弱者となった感じで結構詰んだ気がしまする。
 少なくとも欧州は、日本ほど生産者に多くを求めないし職としての地位を低く見ない、と思う。
 サービスするのが当たり前、お客様は神様です、なんてジョーシキがある国には思えない。
 そういう国ならたとえ弱者に落ちたとしても人権までは否定されない。
 普通に働いていて「人殺し」とか「オウム真理教以下」とか言われるなんて有りえない。
 普通は、たとえ食い物に不安があっても国に基準の改正を言うよねー。
 柔道をはじめとする鉄拳制裁的指導法は、日本でしか有り得ないし、それを是としていたはずの大阪市市長から「国際的にみて野蛮な後進国」との判定がくだされたけど、そう。わたしたちはものごっつぃ、無辜の人を人殺し呼ばわりできるほどの精神的な後進国に住んでいるのだ、という自覚はあっていいと思う。


 補足。
 わたしは工作員認定されてる側なんだが、それは別段構わない。
 が、工作員の矜持として津波警報のように「放射性物質危険!」と毎日啓蒙し続けると、ほんとうに皆が警戒するのか? とは問いたい。
 津波警報の件に関しては、むしろ真逆の心理になったのではないか。
 警告を出されるのは結構だが、そろそろその効果なりを検証もしくは自省する時期にはあると思うがな。
 俺が本当に工作員なら、むしろ「放射能危険!」と叫ぶ人をとめねえよ。オオカミ少年は警戒の足を引っ張るだけだからな。

食べ物を気にする、なんてあるのかしらん?

2013-03-12 08:05:59 | 私見
 最近のニュースで経口妊娠中絶薬を個人輸入する人へ注意喚起がされたこと
経口妊娠中絶薬の安易な個人輸入や使用は危険!

 や、ネットでの医薬品販売の差し止めが裁判所で違憲判決が出た事など、薬の安全性については疑う人が少ない印象を受ける。

 ……サリドマイド児や、薬害エイズ事件が起きた国にして、は。

 なのに、これが食品だとなぜか途端に警戒のハードルが上がる不思議。

 放射性物質:食品産地気にする人の4割が意識 消費者庁

 いや、別にわたしゃ「放射脳」とか言いたいわけじゃないっすよ。というか、むしろそういうレッテルを貼る人、嫌いですから。工作員判定する人と同程度に。
 リスク判断をするのは大事だと思う。

 でもね。
 本当にリスク判断できてる?
 昔「買ってはいけない」を真に受けて「安全な食品じゃない!」とか言ってる人が髪を染めて酒飲んでいるのを見てげんなりしたことがあるけど(これらに比べたら食品添加物の害なんて毛ほどもないです、複合的に摂取したとしても)、安全、なんてただのブームじゃね?
 平成米騒動の時、羮に懲りたのか米の年間契約を頼む家庭がわーっと増えた、けど、翌年豊作になったら高くつくことに嫌気が差して勝手に契約破棄した、って米作農家潰しを地でやった話が多発した、らしいけど、そんな感じの話にも思えてならない。

 んで。
 いま仮に、稲作耕作地帯が一斉に離農してしまったら。
 日本の環境って劇的に変化するよ?
 福島一県であったとしても、水田という保水地帯がもし消滅してしまったら。その影響って甚大だと思う。なにしろ、日本で三番目に大きい県なんだから。東北三県まとめて、になるともっと大きな事が起こると思う。

 そういうリスクを含めてね。
 「食べたくない」というのは個人の判断だからそれは尊重するけど、そういう自分が独りになるのは怖いからって他人に対しても「大丈夫なのだろうか」「政府に騙されてる」で括るのって、どうなの?

 誰かの不幸は自分の利益ではなく、自己に必ず跳ね返ってくる。
 ましてや、生態系さえ変えかねない水田での話。

 そしてね。
 たべたくなーい、って言った所で、農家の高齢化はいやようも無く進む今現在。あと20年、いや10年したら国産米なんて食べられる人しか食べられない存在に変わってると思うよ。
 温暖化の影響なのか稲作最適地もどんどん北に向かっているし。

 まあ、リスクを正しく判定するのならひとつの物質だけじゃなく、いろんな要因を考えないといけないのでは?

 じゃないと、外部電源一斉遮断のリスクを事前に提起されていたのに「隕石が落ちる可能性まで考えるのか」と一喝した原子力保安委員トップのうすらボケを自分たちで演じることになるまいか?
 というか、実際に隕石が落ちても大丈夫にしないとダメだろ。落ちた時大慌てしたって意味が無い、っていうかこの間のロシアの一件まで現実的じゃないとでも思っていたのか、あのうすらボケは。
 そういうボケがトップに、あるいは発言力が大きい「市民」の中にいると、弊害しかねえなあ。

石原元東京都知事のぐらぐらさを、改めて考える

2013-03-12 06:39:13 | 私見
 今を遡ること2年前の3月11日の昼、12時。
 石原慎太郎氏が四期目の都知事立候補を表明したらその約3時間後に巨大な震災が日本を襲った。
 石原氏と言えばその前年、チリ津波で東北には大津波警報が、東京には津波注意報が発令されたのにも関わらず東京マラソンを強行し、マスコミからその点を指摘されたら「くだらねえ」と言い放った人物である。

 もし、本当に天が罰を下すために震災を起こしたのだとしたら、それは石原氏が言うように「民主党政権を誕生させてしまった国民に対する罰」なんだろうか。わたしは違うと思う。

 まあ、ここまでは刺身のツマである。
 石原氏が言いたいなら言えば良いだけだし、それを聞いたわたし達がどう評価をするかは個々の判断だと思う。

 わたしが遺憾に思うのは、その後である。
 石原氏はなぜか花見の自粛を出した。

 なんで?

 話をちょっと横に振るけど、石原氏と言えば憲法改憲論者である。自国は自国の民、強いては軍隊で守るべきという考えの人である。
 そこ事について、わたしにはどうこう思う事は無い。
 それは為政者を選んだ国民の総意だと思うし、決定されたら粛々と従うつもりでもある。

 しかし。
 その決定を下した為政者には、国民を戦地に送り出し、無辜の市民に相手を殺傷させ、あるいは戦死させ、残された家族を遺族にする「覚悟」がいる、とわたしには思う。

 そういう立場の人がね。
 自粛自粛、って童貞の感傷じゃあるまいし、なーにいってやがんだ、と。

 つか、民に寄生しすぎじゃね?(←規制の誤変換じゃありません、念のため)

 天災を食らっても、国土が戦地と化しても、為政者は民の命を数字に捉えて経済や国家を運営しなければならない。たとえ、鬼となっても。
 そんな覚悟もなく感傷的に「自粛しましょう」なんて、軽率に言っていいもんじゃない。
 そんな覚悟なら政治家になんてなるべきじゃない。

 と、わたしは思うのですが。