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「飯塚被告は絶対許せない」高齢者に免許返納を迫る人が犯している意外な"勘違い"

2021-07-11 15:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

和田 秀樹(わだ・ひでき)国際医療福祉大学大学院教授

ネット上で“上級国民”と揶揄される飯塚幸三被告が2年前に池袋で起こした11人死傷事故を巡り、6月21日に行われた公判(過失運転致死傷罪)で自らの過失を認めず、無罪を主張した。精神科医の和田秀樹氏は「飯塚被告への非難の高まりは理解できるが、これを機に、高齢者に対する免許返納の圧力や高齢者差別が強まるおそれがある。免許返納した高齢者は返納しない人の8倍も要介護の状態になるリスクがあるという調査も発表されている」という――。

「上級国民」「トヨタのせいにする老いぼれ」飯塚被告への非難の高まり
旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三被告(90)は2019年4月に東京・池袋で車を暴走させ、次々と人をはねて死傷者11人の大事故を起こした。
妻(当時31)と娘(同3)を亡くした夫(34)が、6月21日、東京地方裁判所で行われた飯塚被告の過失運転致死傷罪を問う公判で、被害者遺族として詰め寄った際も、過失を一切認めず、無罪を主張する姿に非難が高まっている。
確かに、これだけの事故を起こして収監されなかったこともふくめ、「飯塚被告=殺人犯」「上級国民」「トヨタの責任にして自らの非を認めない老いぼれ」と多くの人が思うのも無理はないかもしれない。だが、医師である私はこの件で別の心配をしている。それは、90歳の飯塚被告を象徴とする高齢者への差別意識が高まるのではないかということだ。
この手の事件を起こした人間に強い処罰感情が起こるのは当然のことだが、有罪になればそれでいい、というわけではないだろう。再発防止のための法改正などをすべきケースもある。
高齢者ドライバーの死亡事故は減り続けている
近年、高齢者の違反運転や交通事故がクローズアップされることで、「高齢者は免許返納すべし」という声が高まり、2017年に道路交通法が改正された。75歳以上の人は運転免許更新時に「認知機能検査」が義務付けられ、2020年の道路交通法改正では運転技能の確認のための実車試験も追加された。
飯塚被告が事故を起こした2019年には高齢者の免許の自主返納が進んだ。85歳以上の返納率は2018年には11.75%だったが、翌年は14.41%。順調に返納率が上がっているが、飯塚被告の動向もあり、「高齢者=危険」だから車を取り上げてしまえ、という人が潜在的に多いように思える。
警察庁「交通安全白書」を調べてみると、運転手が75歳以上、もしくは80歳以上の場合の死亡事故はほかの年齢層と比べても多い。2009年の運転者10万人当たりの死亡事故件数は80歳以上が15.2件、75歳以上は13.0件だったが、2019年には80歳以上が9.8件、75歳以上が6.9件に対し、75歳未満が運転者の場合は3.1件となっている。80歳以上の高齢者であっても死亡事故を起こす確率は1万人に1人以下であり、高齢者の死亡事故は減り続けていることもわかる。
高齢者の運転が危険という啓蒙けいもうのために安全意識が高まったのと、さまざまな安全装置が開発され、サポカーも普及し、自動車の安全性能が向上したことによるのだろう。
16~24歳ドライバーのほうが高齢者より多く人をひき殺している
警察庁の「高齢運転者交通事故防止対策に関する有識者会議の配布資料」(2016年)によれば、運転者が起こす死亡事故のパターンにおいて、「車両単独事故」(工作物などに衝突して自分が亡くなる事故)は75歳以上が40%、75歳未満が23%だった。一方、人をはね殺す「人対車両」の事故は75歳以上が19%で、75歳未満の38%の半分だ。
必ずしも池袋の事故のようなケースは多くはないとはいえ、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる死亡事故は75歳未満と比べ、75歳以上のほうが多く、高齢者は免許を返納すべきだという気持ちは理解できる。
しかしながら、危ないから(人をはねたりしやすいから)運転すべきでないという考え方でいけば、16~24歳までのほうが免許保有者10万人当たりで人をひき殺している数は多い。高齢者に免許返納を求めるなら、24歳までは免許を取るなというアナウンスもしなければ年齢差別ということになるかもしれない。
「運転をやめた人」は「運転を続けた人」に比べ“要介護リスク”2倍
それ以上に私が問題だと思うのは、高齢者の免許返納は、高齢者の事故を減らす可能性がある一方で、副作用が大きいということだ。
筑波大学の市川政雄教授らのチームが、愛知県の4市町に住む65歳以上の高齢者のうち、2006年~2007年時点で要介護の認定を受けておらず、運転をしている2844人を調査した。
この2844人に対し、2010年に運転を続けているか改めて尋ね、「運転を続けた人」と「運転をやめた人」に分け、その後6年間にどれだけの人が要介護認定を受けたかを比較したところ、2010年時点で「運転をやめた人」は「運転を続けた人」に比べて、“要介護となるリスク”が2.09倍に上ることがわかったというのだ。
そのほか、国立長寿医療研究センターが65歳以上を対象に行った調査では、運転をやめた人が要介護状態に陥るリスクは、運転を続けている人の約8倍という結果が出ている。
これは、とくに地方では免許を返納すると外出の機会が大幅に減るため、と考えられている。実は、コロナ自粛でも要介護者数は増えることが予想されている。
免許返納の強要→要介護者増加→国の介護費コスト増→人々の税金増
高齢者に免許返納を強いても、事故のリスクを劇的に減らすことにはつながりにくいが、6年後の要介護の可能性を2倍にする。75~79歳なら要介護率を13.7%から27.4%にしてしまうれがあるということだ。
こうした介護にかかるコストは介護保険料と税金で多くが賄われる。つまり、国民が汗水流して稼いだ給料から引かれる介護保険料と税金が増えることにつながりうる。
それでも、市民の安全のためには免許返納を迫るべきと考えるのか、サポカーをさらに普及させ、自動運転の開発を急ぐべきか(これが実用化した際に、免許を返納している人でも利用できるかの議論を含めて)をもう一度議論すべきだろう。
運転時を含め「意識障害」を起こしやすい人はどんな人か
私がもうひとつ問題にしたいのは、今回の飯塚被告の事故原因が本当に高齢のためだけかということだ。
もちろん飯塚被告が主張するように、車に不具合があったと言いたいわけではない。
ただ、飯塚被告が認知機能検査でもひっかからず、またふだんはそんなに危ない運転を常習的に行っていたという話は現在のところ報じられていない。
高齢者が事故を起こしやすい原因というと、主に「動体視力の低下」「体力や筋力の低下」「判断力の低下」の3つが挙げられる。要するに飛び出してきた子供をよけられないとか、運転技能が低下してあちこちにぶつけるとかというパターンである。道に迷った際に判断ミスでパニックを起こす可能性も含まれるだろう。
テレビなどのマスコミが報じる高齢者の事故や危ない運転というと、通常は、暴走や逆走である。確かにアクセルとブレーキの踏み間違いはあり得るが、通常は上記の3つの加齢による高齢者運転の事故リスクで、暴走や逆走は起こらない。また、暴走や逆走を起こす人たちも日常的にそれをやっていることはまずない。
私が高齢者専門の精神科医の立場として疑うのは、意識障害である。
要するに、体は起きているが脳のほうが寝とぼけている状態だ。高齢者の場合、この症状が起きやすい。なぜなら、複数の持病を抱えていることが多いからだ。
意識障害は、例えば、血圧や血糖値が下がり過ぎて起こることも珍しくない。糖尿病は血糖値が上がる病気と思われがちだが、血糖値のコントロールが悪くなる病気である。つまり、高血糖だけでなく低血糖も起こりやすい。すると意識が混濁しやすい。
私が以前、高齢者専門の総合病院に勤務していた際、糖尿病専門医から聞かされたのは、正常値を目標に血糖値を下げると低血糖になる時間帯がどうしてもできてしまうので、認知機能が低下したり、失禁したりすることがあるということだった。実際、高齢者の場合、血糖値をやや高めでコントロールしたほうが生存率は高いという大規模調査の論文が次々と発表されている。
認知機能の低下などではなく、こうした持病や服薬の影響によって、危険運転につながる可能性は否定できない。それは、非高齢者にも言えることだ。
事故を起こした人、暴走・逆走をした人の服薬状況をチェックすべき
意識障害の原因としてもうひとつ怖いのは、低ナトリウム血症がある。
高齢になり、とくに血圧が高い人は「塩分を控えろ」と言われるが、高齢になると腎臓の機能が落ち、ナトリウムを貯留しにくくなるので、塩分を控えすぎると低ナトリウム血症を起こしてしまう。利尿剤を使っているととくに起きやすい。これは意識障害だけでなく、ひどい場合にはてんかんのような症状も出る。当然、車の運転どころではない。
さらに、若い頃と比べて肝臓の機能が落ちる分、いろいろな薬の血中濃度の半減期が長くなることで薬がなかなか抜けない状態になることもある。睡眠導入剤や精神安定剤を使っていると、それが抜けず、頭がボーっとした状態になりやすい。その他、いろいろな薬を併用していると思わぬ意識障害が起こることも知られている。
事故を起こした人、暴走をした人、逆走をした人などの服薬状況をチェックして、どの薬が運転の際に危険であるかを特定できれば、多少なりとも、飯塚被告が引き起こしたような痛ましい事故の再発防止につながるかもしれない。
少なくともすべての高齢者から免許を取り上げるより、特定の薬を飲んでいる人の運転を控えてもらうほうが、経済的なダメージや、要介護高齢者の増加を防げることだろう。
高齢者を一律に危険視し、免許返納を迫るのは間違い
「自分は悪くない、車が悪い」といった態度を貫き、罪を認めようとしない飯塚被告の態度をみていると「罪を憎んで人を憎まず」という気になれないかもしれない。
だが、事故の再発予防や高齢者のQOL(生活の質)の維持のためには、高齢者を一律に危険視し、免許返納を迫るより、何が本当に危ないのかの分析が必須だと私は信じている。


〈今にもあなた方に襲いかかるような…〉騒音トラブルでマンション階下住人から届いた「恐怖の手紙」

2021-07-11 13:30:00 | 日記

下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です

5年前の2016年12月。ある女性(40代)の自宅マンションに手紙が届いた。それは自室のドアのポストに入れられていた。中身は、このような始まりだった。女性の自宅はマンションの5階。差出人は、階下の4階に住んでいた男性だ。
「ベランダからよじ登って刺しに行きたい」
「男性は、その年の8月に引っ越してきて、洗剤を持って挨拶に来ました。私も、『こちらこそよろしくお願いします』と言いました。なんとなく変わった感じの雰囲気で、挙動不審でなにか話をするわけでもないのに、なかなか帰ろうとしませんでした」(女性)
 男性の見た目は40代、身長は170センチくらい。体格は痩せても太ってもいない感じで、背筋が丸まっていた。神経質で、コミュニケーションの距離感がつかめない感じだったという。
 このときから、手紙が届く12月までの間に、男性は何度も女性宅の呼び鈴を鳴らした。女性が帰宅すると、すぐに男性が訪れたことが多かった。そして、「僕の(部屋の)音が気になりませんか?」「お風呂の音が気になりましたか?」と聞いてきた。12月に手紙をもらう前には、「僕が壁を叩いているのに気づきませんか?」と聞かれたことがあった。
「音は気になりましたが、(階下の)男性宅から聞こえてくるとは思っていませんでした」(女性)
 こんなことも言われたことがあった。
「音が気になりすぎて、ベランダからよじ登って刺しに行きたいと思いましたが、今は、思いとどまっています」
 女性は怖いというよりも、気持ち悪さを感じていた。そんな中で冒頭の手紙が届いた。続きはこうだ。
〈先ほどの音が聞こえた後、医者からもらった薬を飲みました。少し楽になりました。ですが、用法・用量が決められているので、いつでも飲めるというわけではありません。
 居留守を使われるのはあまり気分がいいものではありませんが、逆ギレされるよりは良いと思います。逆ギレなどされたら、こちらはもう何をするかわかりません。(初めは「このくらい耐えられる」と思っていましたが、)長時間・長期間に及ぶお宅の足音に追い詰められて、もはやギリギリのところにいます。もう一杯一杯です。これ以上踏みとどまるのは不可能です〉
 と書かれていた。流石この日は、警察に相談すると、「すぐに逃げてください。子どもを連れてホテルへ避難してください」と言われた。警察が用意をしたホテルに、家族で行くことになった。実際に送られてきた手紙
「この段階では本当にそういうことをするのかはわかりませんでした。でも、手紙が異様な内容でした。そのためか、警察は顔見知りのトラブルと思ったのでしょうか、『本当に(男性に)見覚えがないのか?』と聞かれました」(女性)
警察の勧めで子どもとホテルに避難
 警察が用意をしたホテルは窓もなく、「廃墟のような場所」と感じたため、途中で別のホテルを取ったという。このとき、警察は男性の家に出向いていた。
「刑事さんが来てくれました。そして、刑事とは言わずに、男性宅を訪れました。男性は『今から引っ越しをするので、騒音が出ますので、すいません』と言っていたそうです。そして、刑事さんは『いつも音がうるさいようで、すみません。もしよければ、騒音がどのくらいか(部屋の中で)聞かせてほしい』と言ったようですが、自宅に入るのは拒否されたようです」(女性)
 ちなみに、宿泊費は自腹だったとのこと。手紙にはこうも書かれていた。
〈あと10日間、引っ越しの段取りを考えたり、その後荷造りをしたりしなければならないなど、一層余裕が無い状況となっています。もう一杯一杯です〉
 つまり、男性は引っ越して数ヶ月だったものの、〈10日間〉ともあり、再度、引っ越しをする意思表示を示していた。近くに住む友人からも「引っ越し作業をしているよ」との連絡が来ていた。そして10日ほど経った後、女性は自宅に戻った。
「荷物が多かったのか、引っ越し作業は2日がかりでした。引っ越し業者を頼むというよりは自分でしていたようです。ただ、男性は助手席でした。運転席には女性がいました。夫婦や恋人というよりは、お母さんではないかと思われる年齢の人が運転していました」(女性)
そして5年後に事件が起きた
 そんな出来事から5年後、大阪市大東市のマンション3階の一室で、その部屋の住人である大学4年の吉岡桃七さん(21)が殺害された。真下の2階に住む会社員の男性(48)が関与したと見られているが、事件直後に起きた火災で死亡した。両者には生活音をめぐるトラブルがあったという。会社員が、近隣の生活音に敏感になっていたとも言われている。血を流した女性が見つかった大阪府大東市の火災現場のマンション
 共同通信によると、3階の別の部屋に住んでいた男性の話として、3~4月の夜や未明にかけて、会社員の部屋から複数回、壁を叩く音がした。その男性が扉を開けると、抗議するかのように部屋の壁を「バン、バン」と叩くような音が会社員の部屋から聞こえたという。警察に相談し、結果、引っ越しをすることにした。
 筆者が取材した女性も、念のため、マンションを引っ越した。このニュースを見て、手紙のことを思い出したという。そして、女性は「こんなんならんでよかったな」と一安心した。ただ、5月10日付けの読売新聞電子版で、顔写真が掲載されていたのを見てハッとしたという。
「気になっていたんですが、顔写真が公開されて、『あ、(私が見た男性と)一緒だ!』と思いました。5年前、私たち家族が襲われる可能性もありました。あのとき、物音を立てないようにはしていましたが、警察に促されなければ、ホテルに逃げようとは思っていませんでした。このときの男性が、今回の事件と同一人物かどうか警察に問い合わせています。教えてくれるかどうかはわかりませんが、もし別人だったとしたら、その男性はまだ踏みとどまっているのでしょう。ということは、他にも同じような人がいることになりますね」(女性)
 手紙の末尾にはこうも書かれていた。
〈現在、お宅の下に住んでいるのは、頭がおかしくなった精神病患者だということを忘れないで下さい。そして、お宅は今、その頭がおかしい人間に狙われているのだということをしっかりと認識して下さい。通り魔が道端に立っていて、今にもあなた方に襲いかかるような目で見つめているのと同じ状況と認識して下さい。危険を強く認識して下さい〉


小室圭さんが釈明会見を開いても…国民が納得するものにはならないと言われるワケ

2021-07-11 11:00:00 | 日記

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新聞・テレビの質問は?
 毎日新聞と産経新聞は5月25日、小室圭さん(29)がアメリカのフォーダム大ロースクールを卒業したと朝刊で報じた。これが一つの区切りとして受け止められ、「帰国して会見を開くべきだ」という世論が高まっている。
 ***
 秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さま(29)の婚約内定相手として、小室さんは相応しい男性なのか、と世間は懐疑的に見ている。何しろ雑誌のアンケート調査では、9割が結婚に反対という結果も出てしまうほどだ。
 秋篠宮さま(55)は国民が納得しない限り、納采の儀は行わないとの考えを示されている。そのためには小室さんが会見に出席し、自分自身の言葉で説明することが求められているわけだ。
 小室さんの何が問題なのか、改めて表にまとめてみた。
小室さんの説明が求められているポイント(他の写真を見る)
 現時点で会見が開かれるかどうかは全く分かっていない。だが、実際に開かれたとしても、国民が納得するような結果にはならない可能性が指摘されている。
「小室さんの問題は常に雑誌メディアが報道を行い、各誌がスクープを報じてきました。一方、記者クラブに加盟している新聞やテレビは、400万円の金銭トラブルこそ後追いで報じましたが、その他の疑惑については無視しています。たとえ小室さんの会見が実現したとしても、宮内庁クラブに加盟する記者しか出席できないのなら、厳しい質問が飛ぶ可能性は低いと言わざるを得ません」(担当記者)
厳しい質問は不可能
 記者クラブに加盟すると、様々な便宜を得られる。だが、その代わりに、役所の顔色を伺うことになる。宮内庁担当の記者なら、宮内庁のメンツを潰すようなことはできない。小室さんに厳しい質問を投げかけると、宮内庁はどう受け止めるか──。
 記者クラブと役所の関係は、東京新聞の望月衣塑子記者(46)と、官房長官だった菅義偉首相(72)が“対立”したことで一般の人にも知られるようになった。
「新聞やテレビの記者は優等生です。金銭トラブルの問題は質問するでしょうが、後は触れないと思います。小室さんも、例の“小室文書”に書かれた内容を説明するだけでしょう。結局、国民が納得するような質疑応答は行われないと思います」(同・担当記者)
 皇室ジャーナリストの神田秀一氏はテレビ朝日に在職中、宮内庁担当の記者だった。「実際に会見を開くにしても、面倒な事前折衝が必要でしょう」と指摘する。
「そもそも、どこで会見を開くかという問題があります。小室さんは納采の儀を終えていないので、まだ一介の民間人に過ぎません。皇族とは何の関係もない男性の記者会見を宮内庁が仕切り、記者クラブ加盟社の記者が取材するというのはおかしい、という声が上がっても不思議ではありません」
会見は無理
 そうすると、小室さん側がホテルの宴会場といった会場を用意し、マスコミに会見の広報を行うという作業が必要になる。多くのタレントを擁している大手芸能事務所なら朝飯前かもしれないが、素人には無理ではないかと見る。
「ちゃんとした会場を借りるだけでも大変です。そしてマスコミ側と交渉し、出席可能な会社を“選別”しなければなりません。簡単なのは宮内庁記者クラブに加盟している新聞社やテレビ局だけにすることでしょう。しかし、この方法は反発も大きいはずです。官公庁の行う会見ではないので、『何の権利があって選別するんだ』という話になりかねません。例えば、外国人記者クラブも参加を希望するでしょうし、小室さん側にそれを断る理由はないはずです」(同・神田氏)
 もし要望が叶って海外メディアの参加が認められたとしたら、民放ワイドショーも黙ってはいないだろう。彼らは独自の取材班を持っている。会見に番組のディレクターやレポーターを出席させたいと考えるはずだ。
「雑誌の編集部や、ネットメディアも参加を希望するでしょう。小室さん側がそれを捌けるとは思えません。収拾がつかなくなるのは目に見えています。友人などに協力を頼んだとしても、なかなか難しいでしょう」(同・神田氏)
火中の栗
 天皇陛下は2月23日、61歳の誕生日を迎えられた。記者会見で眞子さまと小室さんの問題を問われると、「秋篠宮が言ったように多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」と答えられた。
「これには驚きました。天皇陛下は眞子さまのご意思より、国民の納得のほうが大事であると示されたわけです。眞子さまと小室さんにとっては厳しいお言葉です。その一方で、国民の納得が得られれば結婚への道筋が開けるとも解釈できます。この論理に従い、『宮内庁が調整して会見を実現させるべきではないのか』という声が出るかもしれません」(同・神田氏)
 とはいえ宮内庁も一つの役所に過ぎない。宮内庁だけで勝手な行動ができるはずもない。もし会見の調整を担当するにしても、内閣府に属しているという原理原則から考えれば、最終的には菅首相の判断を仰ぐ必要がある。あまり現実的ではないかもしれない。
「宮内庁でも内閣でも、火中の栗を拾おうとする人は少ないでしょう。何しろ爆発する可能性がある栗ですから、自分が大火傷を負うかもしれない。『小室さんに会見を開かせた張本人』などと報じられるのも嫌なはずです。小室さんの会見は『やらなければならない』、『やったほうがいいのだろう』と関係者が思っていても、しばらくは宙ぶらりんのままなのではないでしょうか」(同・神田氏)
 小室さんの口から肉声による説明が聞かれるのは、まだまだ先になるのかもしれない。国民のフラストレーションはますます増加しそうだ。
デイリー新潮取材班


乳酸菌は生きて腸に届く? ビフィズス菌との違いは?

2021-07-11 08:30:00 | 日記

下記の記事は日経グッディオンラインからの借用(コピー)です

 日本人にとって発酵食品は身近な存在だが、知っているようで知らないことが実にたくさんある。そこで今回は、「植物性乳酸菌と動物性乳酸菌の違いは?」「乳酸菌は生きていないと無意味なのか?」「乳酸菌とビフィズス菌の違いは?」など、「乳酸菌」に関する素朴な疑問にお答えする(第1回は「ヨーグルトと納豆、微生物が生きてる発酵食品の魅力」)。
知っているようで知らない「乳酸菌」に関する素朴な疑問について、発酵博士に聞いてみました
「動物性乳酸菌」はおぼっちゃま、「植物性乳酸菌」は野生児
ぬか漬けなどに含まれる植物乳酸菌は、胃酸にも負けずに腸に到達する
 一般的な野菜の漬物は、野菜の塩漬けに乳酸菌や酵母などが繁殖してできたものだ。野菜などの植物を発酵させる「植物性乳酸菌」は、牛乳に繁殖してヨーグルトをつくる「動物性乳酸菌」よりも強く、胃酸や胆汁酸にも負けずに腸に到達する可能性が高いという。それはなぜなのだろう?
 「植物性乳酸菌は厳しい環境でも育つからです。動物性乳酸菌は牛乳の乳糖をエサにして、30~35度に保温され、厳密に衛生管理された環境でつくられます。これは、低温だと育たず、他の菌と共生することができないから。一方、植物性乳酸菌は豊富とはいえない野菜のブドウ糖をエサに育ちます。漬物だるの中は塩分や酸が多く、しかも、寒い場所に置かれます。これは、菌にとっては過酷な環境。さらに、ヨーグルトほど衛生面は厳密に管理されないため、入り込んできたさまざまな細菌や酵母と生存競争をしながら生き延びます。動物性乳酸菌が大事に育てられたおぼっちゃまだとすると、植物性乳酸菌は過酷な環境で生き延びた野生児といえます」(東京農業大学名誉教授の小泉幸道さん)
 植物性乳酸菌は生きて腸に到達する可能性が高いため、強い整腸作用が期待できるといわれている。植物性乳酸菌は味噌や漬物などに含まれるが、現在、市販されている漬物には、生きた植物性乳酸菌が含まれているものは少ないという。
 市販の漬物は、調味料で味を付けた“発酵した漬物風”のものが多い。また、発酵させたものであっても、乳酸菌が生きたままだと味が変化してしまうため、乳酸菌を死滅させて発酵をとめてあるものも多い。もちろん、これらには生きた植物性乳酸菌は含まれない。
 「漬物から生きた乳酸菌をとりたい場合、手作りのぬか漬けやキムチがおすすめです。手づくりが難しければ、ぬか漬けは青果店の店先などで売られているものを買うといいでしょう。キムチは時間がたつと酸っぱく変化するタイプのものを選んで」(小泉さん)
菌数のピークと出荷時期が一致しないものも
 ただし、酸っぱく変化してしまったものを積極的に選べということではない。野菜が発酵した漬物は、時間がたつと酸っぱくなる。酸っぱいものほど乳酸菌が多いように思うが、「1年以上漬けたものには乳酸菌はほとんどいません」(小泉さん)。発酵が進む、つまり、乳酸菌が排出した乳酸が漬物内に多くなると、乳酸菌は自らが作りだした酸により死滅してしまうのだという。
細菌の働きによって発酵食品ができる工程は、おおまかにいうと、「菌が徐々に増える段階」「菌数がピークの段階」「菌が減る段階」の3つに分けられるという。「発酵食品には、菌数のピークと出荷時期が一致するものと、菌数のピークが過ぎたあとに熟成期間をおいてから出荷されるものがあります」(小泉さん)
 前者の代表的なものがヨーグルトや納豆だ。手作りのぬか漬けや酸っぱくなり過ぎていないキムチもそうだろう。これらからは生きた菌を摂取しやすい。一方、後者の代表的なものには味噌がある(味噌の健康効果については次回解説します)。
死んだ乳酸菌もムダにはならない
 ちなみに、前回「ヨーグルトと納豆、微生物が生きてる発酵食品の魅力」に続き、今回も主に生きた乳酸菌の話をしてきたが、「死んだ乳酸菌は役に立たないの?」と思った人もいるだろう。そこで、乳酸菌の整腸作用について説明しよう。
 「発酵食品に含まれている乳酸菌を食べると、多くは胃酸や胆汁酸で死滅します。しかし、一部が生きて腸に到達すると腸で乳酸を排出し、腸内を酸性にして悪玉菌がすみにくい環境をつくります。また、乳酸菌は生きた菌も死んだ菌も善玉菌のエサになり、善玉菌を増やします」(小泉さん)
 つまり、死んだ乳酸菌も腸内環境をよくするという点ではムダにはならないのだ。それだけではない。「乳酸菌は生きていても死んでいても、小腸の免疫組織を刺激して免疫力を高める働きが期待できます」(小泉さん)
死んだ菌も腸内環境をよくするという意味ではムダにはならない
 また、ヨーグルトにはビフィズス菌が添加されたものも多いが、これは乳酸菌とは違うのだろうか?
 「乳酸菌とビフィズス菌はいずれも乳酸や酢酸をつくるという点では似ています。違いは、ビフィズス菌は乳酸よりも酢酸を多くつくるという点。酢酸は乳酸よりも腸内を酸性にする力が強く、悪玉菌の繁殖を防ぐ力が強いのが特徴です。乳酸菌は主に小腸で働き、ビフィズス菌は主に大腸で働くため、両方とるとより高い整腸作用が期待できます」(小泉さん)
 乳酸菌について抱いていた素朴な疑問、解消できただろうか。次回は、「味噌・納豆・酢~伝統発酵食の健康効果と食べ方のコツ」をお届けする。
小泉幸道(こいずみ・ゆきみち)さん
東京農業大学名誉教授