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〈今にもあなた方に襲いかかるような…〉騒音トラブルでマンション階下住人から届いた「恐怖の手紙」

2021-07-11 13:30:00 | 日記

下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です

5年前の2016年12月。ある女性(40代)の自宅マンションに手紙が届いた。それは自室のドアのポストに入れられていた。中身は、このような始まりだった。女性の自宅はマンションの5階。差出人は、階下の4階に住んでいた男性だ。
「ベランダからよじ登って刺しに行きたい」
「男性は、その年の8月に引っ越してきて、洗剤を持って挨拶に来ました。私も、『こちらこそよろしくお願いします』と言いました。なんとなく変わった感じの雰囲気で、挙動不審でなにか話をするわけでもないのに、なかなか帰ろうとしませんでした」(女性)
 男性の見た目は40代、身長は170センチくらい。体格は痩せても太ってもいない感じで、背筋が丸まっていた。神経質で、コミュニケーションの距離感がつかめない感じだったという。
 このときから、手紙が届く12月までの間に、男性は何度も女性宅の呼び鈴を鳴らした。女性が帰宅すると、すぐに男性が訪れたことが多かった。そして、「僕の(部屋の)音が気になりませんか?」「お風呂の音が気になりましたか?」と聞いてきた。12月に手紙をもらう前には、「僕が壁を叩いているのに気づきませんか?」と聞かれたことがあった。
「音は気になりましたが、(階下の)男性宅から聞こえてくるとは思っていませんでした」(女性)
 こんなことも言われたことがあった。
「音が気になりすぎて、ベランダからよじ登って刺しに行きたいと思いましたが、今は、思いとどまっています」
 女性は怖いというよりも、気持ち悪さを感じていた。そんな中で冒頭の手紙が届いた。続きはこうだ。
〈先ほどの音が聞こえた後、医者からもらった薬を飲みました。少し楽になりました。ですが、用法・用量が決められているので、いつでも飲めるというわけではありません。
 居留守を使われるのはあまり気分がいいものではありませんが、逆ギレされるよりは良いと思います。逆ギレなどされたら、こちらはもう何をするかわかりません。(初めは「このくらい耐えられる」と思っていましたが、)長時間・長期間に及ぶお宅の足音に追い詰められて、もはやギリギリのところにいます。もう一杯一杯です。これ以上踏みとどまるのは不可能です〉
 と書かれていた。流石この日は、警察に相談すると、「すぐに逃げてください。子どもを連れてホテルへ避難してください」と言われた。警察が用意をしたホテルに、家族で行くことになった。実際に送られてきた手紙
「この段階では本当にそういうことをするのかはわかりませんでした。でも、手紙が異様な内容でした。そのためか、警察は顔見知りのトラブルと思ったのでしょうか、『本当に(男性に)見覚えがないのか?』と聞かれました」(女性)
警察の勧めで子どもとホテルに避難
 警察が用意をしたホテルは窓もなく、「廃墟のような場所」と感じたため、途中で別のホテルを取ったという。このとき、警察は男性の家に出向いていた。
「刑事さんが来てくれました。そして、刑事とは言わずに、男性宅を訪れました。男性は『今から引っ越しをするので、騒音が出ますので、すいません』と言っていたそうです。そして、刑事さんは『いつも音がうるさいようで、すみません。もしよければ、騒音がどのくらいか(部屋の中で)聞かせてほしい』と言ったようですが、自宅に入るのは拒否されたようです」(女性)
 ちなみに、宿泊費は自腹だったとのこと。手紙にはこうも書かれていた。
〈あと10日間、引っ越しの段取りを考えたり、その後荷造りをしたりしなければならないなど、一層余裕が無い状況となっています。もう一杯一杯です〉
 つまり、男性は引っ越して数ヶ月だったものの、〈10日間〉ともあり、再度、引っ越しをする意思表示を示していた。近くに住む友人からも「引っ越し作業をしているよ」との連絡が来ていた。そして10日ほど経った後、女性は自宅に戻った。
「荷物が多かったのか、引っ越し作業は2日がかりでした。引っ越し業者を頼むというよりは自分でしていたようです。ただ、男性は助手席でした。運転席には女性がいました。夫婦や恋人というよりは、お母さんではないかと思われる年齢の人が運転していました」(女性)
そして5年後に事件が起きた
 そんな出来事から5年後、大阪市大東市のマンション3階の一室で、その部屋の住人である大学4年の吉岡桃七さん(21)が殺害された。真下の2階に住む会社員の男性(48)が関与したと見られているが、事件直後に起きた火災で死亡した。両者には生活音をめぐるトラブルがあったという。会社員が、近隣の生活音に敏感になっていたとも言われている。血を流した女性が見つかった大阪府大東市の火災現場のマンション
 共同通信によると、3階の別の部屋に住んでいた男性の話として、3~4月の夜や未明にかけて、会社員の部屋から複数回、壁を叩く音がした。その男性が扉を開けると、抗議するかのように部屋の壁を「バン、バン」と叩くような音が会社員の部屋から聞こえたという。警察に相談し、結果、引っ越しをすることにした。
 筆者が取材した女性も、念のため、マンションを引っ越した。このニュースを見て、手紙のことを思い出したという。そして、女性は「こんなんならんでよかったな」と一安心した。ただ、5月10日付けの読売新聞電子版で、顔写真が掲載されていたのを見てハッとしたという。
「気になっていたんですが、顔写真が公開されて、『あ、(私が見た男性と)一緒だ!』と思いました。5年前、私たち家族が襲われる可能性もありました。あのとき、物音を立てないようにはしていましたが、警察に促されなければ、ホテルに逃げようとは思っていませんでした。このときの男性が、今回の事件と同一人物かどうか警察に問い合わせています。教えてくれるかどうかはわかりませんが、もし別人だったとしたら、その男性はまだ踏みとどまっているのでしょう。ということは、他にも同じような人がいることになりますね」(女性)
 手紙の末尾にはこうも書かれていた。
〈現在、お宅の下に住んでいるのは、頭がおかしくなった精神病患者だということを忘れないで下さい。そして、お宅は今、その頭がおかしい人間に狙われているのだということをしっかりと認識して下さい。通り魔が道端に立っていて、今にもあなた方に襲いかかるような目で見つめているのと同じ状況と認識して下さい。危険を強く認識して下さい〉



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