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「会話がしたい」妻の願いを軽視した夫の末路

2020-11-21 20:09:07 | 日記

下記の記事は東洋経済オンラインから借用(コピー)です

結婚生活が長くなり、今では会話もほとんどなくなった、という夫婦も多いかもしれない。しかし、世界350万部のベストセラー『夫の言い分 妻の言い分 理想的な結婚生活を続けるために』の著者によると、結婚生活をうまく続けるためには、有意義な会話が欠かせないという。というのは、会話が女性の基本的な欲求を満たすことにつながるからだ。
そこで、「“愛情の貯金”を減らす親密な会話の敵」と「“愛情の貯金”を増やす親密な会話のカギ」について聞いた。
「会話」は女性にとって優先順位の高い欲求
付き合っていたころはいつまでも話が尽きなかったのに、今となっては、最低限の言葉しか交わさないようになっている――。そんな夫婦は少なくないだろう。
しかし、多くの女性にとって「会話」というものがどれほど大切なものなのか、男性は知らないようだ。
私のもとにカウンセリングに来た夫婦のそれぞれに“自分の最も大切な欲求”について優先順位の高い順に並べてもらったデータがある。それによると、「会話をしてほしい」という項目は、男性では上位5位以内にも入らないが、女性ではなんと2位にランクインしているのだ。
女性の多くは、会話そのものを楽しむために会話をする。電話で何時間でも話をしたりするが、男性はただおしゃべりをして近況を報告し合うために電話をかけることはほとんどない。
恋愛中のカップルがお互いに相手のことだけを考えてデートをしているとき、それぞれの愛情銀行の貯金は増えていく。とくに女性の愛情銀行にある男性の口座には、多くの愛情が振り込まれるだろう。たくさんの会話によって、女性に恋愛感情が生まれるからだ。
けれども結婚すると、相手のために時間を割けないという夫婦がいる。とくに子どもが生まれたあとは、自分の時間はもっと大切なことに使いたいと考えるようになる。すると、そういう夫婦は、いつの間にかお互いへの愛情を失ってしまう。
夫婦のあいだで親密な会話ができなくなるのはなぜだろう。私は結婚生活でよく起こるそのことを、“親密な会話の敵”と呼んでいる。この敵は、夫婦間の問題を解決するのを妨げるだけでなく、夫婦からいっさいの会話を奪ってしまうこともある。そんな愛情銀行の貯金を減らす原因となる会話を見ていこう。
① 自分勝手な要求を相手に押しつける
相手にしてほしいことを伝えるのは、まったく悪いことではない。だが、相手に対する“お願い”が“要求”になってしまってはいけない。
パートナーに何かを要求するということは、相手がその要求に従うときに、どんな気持ちになろうが自分の知ったことではない、と言っているのに等しい。それでは、自分の欲しいものさえ手に入れば、ほかのことはどうでもいいと言っているようなもの。もちろん、もっともな理由を50個ほど並べ立てることはできるだろう。
しかし、それを要求するということは、相手に断る権利を与えないことを意味する。すると、相手は親密な会話をすることができなくなる。
相手にうまく気持ちを伝えるには?
結婚生活で起こる問題にうまく対応するには、パートナーにこう聞いてみよう。
「困っていることがあるんだけど、解決策を一緒に考えてくれない?」
そうすれば、相手への気づかいを示すこともできるし、話し合う気持ちがあることを伝えることもできる。
②敬意を欠いた発言をする
相手への敬意を失わないというのは、パートナーの言うことすべてに同意しなくてはならないという意味ではない。実際、うまくいっている夫婦でも、口論になることはあるはずだ。けれども、相手と違う意見を述べるときに、攻撃的になってはいけない。
自分がどう感じようと、相手への敬意を欠いたことは言わないようにして、相手の感情に配慮すれば、論理的な話し合いができる。相手を軽蔑したような物言いをすると、愛情も減ってしまうし、ふたりが同意できる解決策を見つけるのも難しくなってしまう。だから、そういう態度は慎もう。お互いが納得できる着地点を探すはずが口論になり、腹を立てたほうが立ち去ることになってしまう。
③怒りをあらわにする
要求も敬意を欠いた発言も、親密な会話を妨げるものだが、どちらも本人に悪気はないという場合がある。
だが、怒りをあらわにするのは、相手を傷つけようとしてやる行為だ。だから、お互いに怒りを抱いたときは、冷静になるまで何も話さないほうがいい。そんな状態のときに何か話そうとしても、相手をののしるようなひどい言葉しか出てこないだろう。
人は怒りを感じると、一時的に精神錯乱状態になるので、怒りが鎮まるまでは何も言わないことをおすすめする。臨床心理士の私の言うことを信じてほしい。
人生のどんな場面においても、怒りをあらわにするのはよくないが、とくに結婚生活においては致命的だ。パートナーに向かってあんなこともこんなことも言いたいと思うだろうが、それは言わないにこしたことはない。自分が怒りを爆発させているところを録画したビデオを見ることがあれば、きっとあなたも私の意見に同意するはずだ。
④いつまでも相手の過去の過ちにこだわる
人生に失敗はつきものだし、結婚生活においてはとくにそうだ。パートナーを幸せにすることができなかったり、気分を害するようなことをしてしまったりすると、私たちは失敗してしまったと考える。
例えば、パートナーの言動のせいで自分は傷ついた、という事実を述べることは決して悪いことではない。ここで伝えたいのは、相手の失敗にいつまでもこだわるのはよくないということだ。
相手を許すことがどれくらい難しいことか、いつまでも言い続けていたら、そのうち相手はその話に耳を貸さなくなるだろう。もう一緒にいたくないと思わせてしまうかもしれない。相手の失敗にいつまでもこだわっていると、そんなことが起こる。たとえ一緒にいたとしても、心は離れてしまうだろう。
“愛情の貯金”を増やす親密な会話のカギ
ここまで、親密な会話を妨げる4つの原因について述べてきたので、今度は愛情銀行の貯金を増やすカギとなる会話を見ていこう。
①何事もオープンにし、話題を共有する
結婚生活のなかでする会話には、精神的な結びつきを強めるという意義がある。夫婦が前向きになり、お互いを支えるような会話をすることが、何よりふたりの結びつきを強める。
しかし、批判し合うような会話になってしまうと、自分について誤った情報を相手に与えてしまうことになる。相手のことをこれ以上知りたくないと思うかもしれないし、パートナーに自分を知られるのが怖いと思うかもしれない。
そうやって、どちらも会話に乗り気ではなくなると、お互いの欲求をうまく満たし合うのが難しくなったり、まったくできなくなったりする。
円満な結婚生活をおくりたいなら、自分がどんなことを感じているのか、どんなことに興味を持っているのか、どんな活動をしているのかを伝え合って共有しよう。そして、相手からの質問には誠意をもって答えよう。すべて包み隠さず、お互いに知らせること。秘密を持たないことだ。
相手の好きな話題について知る
②相手の関心事に興味を持つ
以前、夫がまったくしゃべらないのが我慢できなくて、離婚を考えているという女性をカウンセリングしたことがある。当の夫と私がふたりきりで部屋にいるときは、会話にまったく問題はない。ところが妻が加わったとたん、彼は石のように押し黙ってしまうのだ。
問題のひとつは、彼女が夫に向かって話をするとき、親密な会話の敵をすべて使って話しがちだったことである。しかし、そのほかにも問題があった。彼女は夫が興味のある話をいっさいしなかったのだ。
私は少し話をしただけで、彼が興味を示す話題をいくつか見つけることができた。私と3人で話しているときにその話題が出ると、彼のほうも彼女に劣らずよくしゃべった。
妻が親密な会話の敵を使うのをやめて、夫の好きな話題について話すと、彼もきちんと話すことができる。そのうち、彼が話しやすい話題から話がどんどんふくらみ、彼女が興味を持っている話題にまで広がった。