富岡町観光協会ブログ「夢咲くら」

警戒区域となった福島県富岡町の現在…
東日本大震災・原発事故・避難に関する新着情報などをお伝えしています。

3月11日(金)避難所にて

2011-04-11 21:01:20 | 地震・津波・原発事故・避難
常磐自動車道 常磐富岡IC近くの家老沢ため池が、
決壊の危機にあるとのことで、
下手にある高津戸行政区に避難命令が出されました。

リフレ富岡や富岡第二小学校体育館、
富岡第二中学校体育館などが避難所となり、
避難命令が出された行政区の他、一人暮らしの方、
余震の為に自宅にいることが出来ない町民の多くが
避難所に集まってきました。

強い余震が30分おきに体育館を揺さぶり、
電気も水もない中、約950名が体育館内にひしめきあって
一晩を過ごしました。
校庭にも自家用車内で過ごす町民の方が多数。
午後9時頃になって水とご飯が配布されたのですが、
避難所が何カ所もあり、公平に平等に同時に配布するのに
少し時間がかかってしまったようです。

一番困ったのは、赤ちゃんのオムツとミルク用のお湯でした。
薬は水で飲めますが、ミルクはお湯でないと溶けません…
仕方なく、実家まで歩いていって、
電気ポットに残っていたぬるま湯をお母さんに渡すのが精一杯。
オムツはその後届きました。

中学校体育館に発電機と仮設トイレが届き、
S係長に「何か欲しい物は?」と聞かれたので、
即「お湯、もしくはポット!!」と言いましたら、
な~んと、その係長は役場から電気ポットを持って来てくれました。
そのポットには、「町長室」と書かれていて…
発電機からひかれたコンセントにつなぎ、
「ミルク専用」の紙が貼られたのです。S係長すご~い!