クリアファイルのその中は

何気ない毎日は、何気なく良い。

社会ネタは書きたくないけれど、さ。

2012-10-03 21:15:51 | 日記
マックがレジカウンターのメニューをさげた。

お年寄りに不親切と不評なのだが、マックの方は元に戻す気はなさそうで、

≪並んでいる間にボードを見て決めてもらうと(すぐに注文できるので)、レジで悩む時間が減る≫とのこと。

つまりは”並んでいるお客の時間を短縮する=売上アップ”のためらしい。



最初は不満続出でも、やがてこのシステムが定着し、順応力のある若者達はなんなく受け入れる。

そうして≪こ慣れた人達≫と一緒にレジに並ぶようになる。

並んでいる間に品物を決め、レジの前に立ったら間髪入れず
「チーズバーガーセットでコーヒーホットで、ナゲット1をマスタードで・・」
と、スラスラ言わなくていけない。

家族の分を買う人も全部を弁舌滑らかに注文しなければいけない。

そうしなければ他のお客さんに迷惑がかかる。
後ろに並んでいるおにーちゃんが舌打ちをするだろう。

店員も無料のスマイルを振りまきながらも、後でツイッターで「うぜい客」とつぶやかれてしまう。


世知辛い。


こう危惧するのは今までにも似たようなケースが沢山あったから。

例えばATMでの支払い。

今では窓口に行かなくても済むので便利だと私も利用しているが、時々不慣れな人を見かける。

行員がいる所なら丁寧に教えていることもあるが、駅やスーパー等、ATMはどこにでもある。

昔、中年のオバサンが振込手続きで何度か「もう一度やり直してください」を連発していた列に並んでいたことがある。

5人ほど並んでいただろうか・・・私の後ろにいたオジサンがシビレを切らし大声で怒鳴った。

「振込なら銀行に直接行け!(機械は)簡単なことだけに使え!」


ATMなら手数料が安くなるだの、時間外でも使えるだの・・・・
それは客にとって便利なサービスだ。
そして、銀行にとっても人員削減、窓口に客が溜まらないで済む、等の利点がある。

そうやって「サービス向上」という名のもとに、「待つ」とか「譲る」とかいう気持ちを時間をかけてもぎ取った。
そう、本当に≪いつの間にか≫もぎ取っていたのだ。



つい最近、ミスド半額セールで大混乱した時の定員のツイッターも話題になったばかり。

「アホみたいに買ってくバカどもなんなんだよ そんなに買ってくえんのかよ 貧乏臭いしコジキかよ キモイわ」


売るのも買うのも人間。
そんな当たり前のことが消却されていくようで怖い。