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変わった生物ブログ

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タガヤサンミナシ

2009-07-06 20:14:51 | 貝類
Textile conus hunt


やはり人間を死に至らせる猛毒を持ったイモガイの一種。
貝食性で、毒の矢を発射できる。

タガヤサンとは漢字で「鉄刀木」というマメ科の木。ミナシは「身無し」で、身が細くて身が無いように見えるイモガイの別名。

三角模様が美しい貝殻だが、やはり不用意に触ってはいけない。

学名:Conus textile。

アンボイナ

2009-07-05 21:18:52 | 貝類
Cone Sea Shell - Geographis Cone


その毒は人間さえ死に至らしめるイモガイの一種であるアンボイナ。地球上でも屈指の猛毒を持つ生物。
吻と呼ばれる管状の器官から、銛のように打ち込む歯で、数百に及ぶ異なる毒素を獲物に注入する。
麻痺した獲物は大きく開いた口で丸呑みにされる。

英語での別名「タバコ貝」は、刺されると煙草を吸う暇もなく死んでしまうのが由来。貝殻は美しく収集家に人気があるが不用意に触ってはいけない。血清はない。
毒の中には鎮痛剤として転用可能な成分も見つかっている。

学名:Conus geographus。

世界最大の貝オオシャコガイ

2009-07-03 20:42:05 | 貝類
【ナショジオ】お化け貝の生態


世界最大の貝。殻の長さ1メートル以上、重さは200キロを超えるという。
それゆえ、物語や伝説に数多く登場し、近付いた人間を喰らうとか、人魚が腰掛けたりだとかの伝承には事欠かない。

しかし、人を食べるにしては貝殻を閉じるスピードはそれほど速くなく、ピッタリとは閉まらない。むしろ自分の身を守ろうとして貝殻を閉じようとしているオオシャコガイに、勝手に人間が手を挟まれたケースが多いと思う。

外套膜には共生藻がすみ、貝殻を閉じれば安全な住み処となる。そして日中は貝殻を開いて日光を浴びさせ、共生藻が光合成をして得るエネルギーの分け前をもらっている。同時に海水からプランクトンを濾しとることでも栄養を得る。

やはり、明るさを感じる眼点という器官が多数あり、危険を察知したり、共生藻が光を浴びやすいように調整するのに役立つ。

貝柱は珍味らしい。

学名:Tridacna gigas。リンク(ナショナルジオグラフィック)

ヒオウギガイ(稚貝)

2009-07-02 20:17:07 | 貝類
泳ぐヒオウギ貝の映像


とてもカラフルな二枚貝だが、着色しているわけではない。赤、オレンジ、黄色、紫、茶色など多様な色の個体が存在するが、基本的に1個体1色。色はランダムではなく遺伝で決まる。野生は茶色が多いが、養殖されるのは黄色や紫が人気。

泳ぐこともあるホタテガイの近縁種だが、ヒオウギガイは足糸と呼ばれるものを出し岩などにくっついて暮らしているため、基本的には泳いだりはしない。

動画では、単に固着する場所がないため泳いでいるのか、もしくは本来は稚貝の時期は固着する岩場を求めて泳ぎ回る生態なのかも知れない。
いずれにせよ、かなり珍しい光景。

食用にもなり、ホタテガイより美味らしい。

学名:Chlamys nobilis。

ホタテガイ

2009-07-01 21:07:18 | 貝類
逃げろ!ホタテ


食用としても有名な帆立貝。貝殻が20センチほどにもなる大型の二枚貝。
名前の由来は、殻を開いて帆のように立てて水上を船のように進むという伝承から。実際には、そのような生態はない。

しかし、意外にも泳ぐことはできる。天敵の一つヒトデに襲われたときなどは、殻を勢い良く開閉させて水を噴出させ泳ぎ、難を逃れることが可能。

明るさだけを感じることができる眼点という目に近い役割をする器官が、いわゆる貝ヒモである外套膜の周りにズラリと並んでいる。

学名:Patinopecten yessoensis。

クリオネ

2009-06-08 22:14:07 | 貝類
A verdadeira face


「流氷の天使」として有名なクリオネ。和名はハダカカメガイで、貝殻が退化した巻き貝の仲間。天使の翼のような翼足と呼ばれるヒレ状のもので泳ぐ。体が透明で内臓が赤く透けて見える。捕食姿が恐ろしいとされ、頭部がバカッと開き、バッカルコーンと呼ばれる6本の触手で獲物を捕らえ養分を吸う。
学名:Clione limacina。

ランプシリス

2009-04-03 21:09:10 | 貝類
Freshwater Mussel TV - Wavy-rayed Lampmussel (Lampsilis fasciola) mantle lure display

小魚に擬態する驚異の淡水性二枚貝。殻からはみ出した育児嚢という部分が小魚のような形で、大型の魚をおびき寄せそこへ幼生を乗り移らせ寄生させて宿主とする。
育児嚢は単色のものもあれば、どう見ても小魚を見て模倣したとしか思えない目まである模様もある。どういう過程で視覚が発達しているわけでもない二枚貝が、これほど高度な擬態技術を手に入れる進化を遂げたか理解不能。学名:Lampsilis fasciola。リンク(Aquatic Epidemiology Conservation Laboratory)