菅原一秀経産相が辞めたと思ったら、今度は河井克行法務大臣が辞めた。こうコロコロ辞めると大臣の重みがなくなる。昔の「末は博士か、大臣か」という利発な子どもへの褒め言葉は、今や死語になった。
辞任の理由もお粗末極まる。香典を秘書が持参したとか、夫人の運動員に規定料金より多く謝礼を支払ったとか。そんな分かりきった違反をするのは公選法を知らないのか、それとも文春砲を見くびったか(笑)。
なぜ、菅原経産大臣の秘書は、大臣秘書という肩書をつけて、自分の名前で香典を渡すくらいの機転を働かせなかったのか(笑)。
なぜ、河井夫人は規定額を超える額を自己資金から払った形に繕わなかったのか(笑)。週刊文春に暴かれるや否や電光石火のごとく辞任したということは、選挙違反だということを十分承知していたのだろう。それにしては防御態勢がまったくなってない。阿呆か。
運動員報酬の規定額は15,000円で実勢相場は3万円らしいが、それなら現職議員はみな選挙法に違反しているはずだ。ということは、文春砲はこれから他の議員に対しても炸裂するのだろうか。
大臣になるほどの人たちは頭がいいのだろうと思っていたが、そうではなかった。残念である。
終
(お知らせ)数日間旅行に出るので、来週までブログを更新しません。ご了承ください。
(1) 自民党は人材不足(それでも、野党よりはましだが)。
(2) 公選法は現実に即していないが、それでも定めに応じて対処すべき(私がふざけ半分に指摘した通り)。
(3) 身辺調査の限界(大臣候補に公選法違反があるかどうかは事前調査不可能)。
(4) カネ(香典など)をばらまけば集票できる(もしくは、できると思い込んでいる)選挙風土がある。
というわけで、私は安倍首相に同情しています。