お気楽 Oh! My Way

勝手気ままな日々。散らかり気味な趣味はインドア派。

本格推理

2006年06月01日 | 小説と創作
久しぶりに手に取った。
鮎川哲也氏が編集長(選考)を務めてらっしゃるころはよく読んでいた「文庫の雑誌 本格推理」(光文社)。
新本格といわれる作家さんが次々と作品を発表されていた時期か、それより少し後ぐらい。
最近は本格を読むのが疲れてしまうので遠ざかっていたのだ。

今は編集長が二階堂黎人さんに代わり「新・本格推理」となって今年の3月に6冊目が出版された。
「本格」と「新・本格」をあわせると20冊は超えるのかな。
この文庫はアマチュアから本格推理小説を募集して、7~10編ぐらいを選出し、1冊の本にまとめるというもの。
最新刊の裏表紙を読むと、このシリーズから推理作家として活躍されている方を何人も出しているようだ。

そう、今回読んでみようと思ったのも、先日、江戸川乱歩賞を受賞された鏑木蓮さんの作品が収録されているからだ。
乱歩賞の締切は1/31なので、たぶん、乱歩賞に応募する前に採用が決まっていたと思う。
このブログにいらっしゃった方が、鏑木さんは卒論に乱歩を取り上げたらしいと教えて下さったが、これを読むと、どうやら宮沢賢治にもかなり興味を持たれているようだ。
今後は乱歩や賢治を題材にしたものもお披露目してくれると思うので、楽しみだね。

さて。
今回のこのアンソロジー。
いかにも本格推理だという体裁でなくても選ばれている。
藤原遊子「手のひらの名前」など、これに収録されていなかったら、社会派とか、人情ミステリーっていわれていたかもしれない。
実際、いい話で泣きそうになった。
オール讀物あたりが好みそうだと思った。

本格推理は魅力的な謎と意表をつく解決が醍醐味。
綾辻行人・有栖川有栖両氏の言葉が印象深い。
同じ謎解きでも「エレガント」な解答を。
なんだか、数学者みたいだ。
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2 コメント

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Unknown (ゆうしゃケン)
2006-06-03 10:47:24
こんにちは。
今日の話は難しくて。私は赤川次郎の幽霊シリーズくらいがちょうどいい。だれかの、ブログに宮部みゆきのRPG的なファンタジーの読後感があったけど、今度はそれを読みましょう。RPGなる言葉にめっきり弱いわたくしめです。
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Unknown (さちよ)
2006-06-03 17:40:39
本格推理小説は読む人を選ぶかもしれません(^^;)
幽霊シリーズ、第1巻が好きですよ。
赤川次郎さんは初期のころがすごくいいです。
宮部みゆきさん、「RPG」というタイトルでも本を出してますよ。
でも、ゲーム的なお話しではないですが・・・
今度宮部さんのファンタジーがアニメ映画になるようです・・・見に行かねば!!
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