sachiclinic's blog

すこやかな毎日を迎える日のために

ゆうちゃん闘病記 just time 7

2019-06-20 10:18:29 | アトピー性皮膚炎
"ゆうちゃん闘病記 just time –7-

6月6日(木)9週目
手首から手の甲にかけての痒みが酷く、かさぶたが出来て治りかけると痒みに襲われ掻破し、
傷ができ血液と滲出液が出る。その繰り返しで気分的にも落胆する。
寝る前に痒み止め錠剤を服用し就寝する。身体全体痒みは続いている。

6月13日(木)10週目
さち皮膚科クリニックを受診。この日は脱ステロイド・脱保湿の体験者の方のお話を直接聞かせて貰った。
見るからに彼がそんなに酷い皮膚症状を患っていたようには見えない。
つるんとした肌の持ち主だったのでとても驚いた。脱ステロイドをして3年が経っていた。
良くなった患者さんに会うと現脱ステ患者にも影響があるらしく治癒力が向上するらしい。

相変わらず手首から手の甲にかけては酷い状態。その痒みたるや尋常じゃない。
まるで何かが皮膚の中から出てこようとしているみたいで、そんな痒みに襲われる。
掻いてしまったところは一枚ガーゼで覆いやり過ごす。
ガーゼは皮膚にくっつき固まるため、そこはそのまま放置し、その上から1枚ガーゼで覆う。
皮膚患部を見ると気にしてしまうので、そこを隠す方が生活しやすい。
腰回りからも滲出液が少量出て固まるようになった。
一時よりだいぶましになったが、まだまだ全身痒い。
肌は乾燥しているのですごく掻いてしまった次の日は傷口がひび割れたようで
背伸びをしたり手を上げたりすると傷口が避けるようで痛い。
また、幼少期にひざ裏関節にアトピーが出ていたからか、そこも痒みが出て掻いて傷になった。
大人になってからは裏間接が痒くなったことはない。

僕の推測でしかないが、皮膚は過去にステロイドを塗った箇所を覚えているようだ。
薬を塗った箇所とその周辺に強い痒みが発生し、掻破すると滲出液が出てきて固まっていく。
時間が経過するごとに出てくる症状の場所が移動していく。
僕の手の症状が酷いのは、薬を必ず手でとって患部に塗って行くので、それだけ手が吸収しているのではないか。

どんなに掻いて皮膚に傷が出来たとしても、たえず皮膚は治ろうとしていて、この自然治癒力に驚かされる。
身体は24時間休むことなく、どうにかしようと働き、常に向上するために機能している。
何もしないという治療で、自分の体と心を見つめなおす良い機会となっている。
しかし、何もしないというのは、薬や保湿剤を塗らないだけで、
一日三回の食事の時間、内容に気を配り、水分摂取を制限し、睡眠を良くとり、適度な運動をし、
一日を快適に過ごすよう心掛けるという、自己管理療法である。
今まで薬を塗れば治るんだという自分自身の依存した考え方が、医者の指導の下で当たり前となってしまい、
体の自然治癒能力を無視した生活を自分自身が続けていたということに反省を覚える。

脱ステロイドを開始して2か月が経った。
まだまだ症状は進行中なので気は抜けないが、この2カ月間良く頑張ったと自分を誉めてやりたい。
ひとつの目安は3ヶ月。前向きに考え、経過を楽しむという気分で臨みたい。
つづく
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