sachiclinic's blog

すこやかな毎日を迎える日のために

花粉症対策

2011-03-05 08:55:06 | サロンド・アト
かぐや姫です 3月に入り、また寒波が戻ってきました。暖かくなったり寒くなったりと体調をキープするのが大変な時期ですが、気を張って元気に過ごしましょう

今日は、2月末に中国新聞の朝刊に掲載された、「花粉症対策 専門医が警告」 愛知医大客員教授 アレジオ銀座クリニック(東京都中央区) 呉孟達院長 という記事の一部をご紹介します。

専門家によると間違った花粉症対策で症状をひどくしてしまう患者も少なくない。

鼻水や花粉を取り除くために、鼻から水を入れて洗浄する「鼻うがい」を習慣にしている人が多い。「鼻うがいは異物を洗い流すのに有効だが、一日何回もすると粘膜の機能を損ねる」鼻の粘膜には、花粉やウイルスなどの異物をベルトコンベヤーのように外に出す微細な毛があり、適度の粘液と一定の温度で環境が保たれている。粘膜を傷めないように、28~33度程度に温めた生理食塩水を使うのが必須だ。「ツンとするまでやるといけない。それは神経を刺激している。1日1,2回帰宅後にやるのが適当だ」

花粉は鼻腔の浅い部分に付着するので、水は奥まで入れないで鼻から入れて鼻から出すので十分。奥まで入れて口から出そうとすると、花粉が逆に奥まで入ってしまうほか、鼻と耳をつなぐ「耳管」に水が入り、中耳炎になる恐れもある。

ちなみに、鼻毛は花粉が鼻腔に入るのを防いでおり、「花粉症のシーズンは鼻毛を切り過ぎないほうがよい」

鼻が詰まったとき、シュッと一発で鼻がスッと通る点鼻薬。爽快さと手軽さで病みつきになって粘膜の状態が悪化し、鼻水が止まらなくなる「薬物性鼻炎」の患者が増えている。市販の多くの点鼻薬には血管収縮剤が含まれており、その作用で鼻詰まりを解消するが、使い過ぎると血管の収縮・拡大を調整する機能が損なわれ、腫れっぱなしになる。

適正なのは1日2回までで、2~3週間の連用にとどめる。1カ月以上続けると悪影響が表れ、3カ月続けると薬物性鼻炎が発症、1年以上使うと粘膜が変性する肥厚性鼻炎と呼ばれる回復不能な状態になる。「先週は1日に2回使ったが今週は3回になったというように、回数が増えていると赤信号だ」

室内に入った花粉を取り除こうと、小まめに掃除機をかける人も多いが、これも要注意。花粉症の原因は、花粉そのものではなく、中に含まれるアレルゲン(抗原)。掃除機で花粉を吸い込むと、強力な風圧やフィルターを通る衝撃で花粉が砕かれ、排気の性能が悪いと大量のアレルゲンが噴き出されてしまう。このため、砕かれたアレルゲンが排出されにくいサイクロン式や高性能フィルターを使った掃除機の利用が勧められるという。

また、窓を閉め切っているのも、意外によくない。室内では、入ってきた花粉がバラバラになり、アレルゲンの濃度としては屋外よりも高くなりがち。「花粉が飛散する午前11時から午後2時、午後5時から同7時の時間帯を避けて、窓を開けて換気するのが大切だ」

少しでも症状が楽になるものがあれば、どうしても使ったり、繰り返し習慣化してしまいがちの対策が、症状を悪化させたり別の症状や病気までも引き起こす可能性があるということを知る必要がありそうですね。気をつけながら、辛い花粉の時期を乗り越えましょう
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