肝炎Sabavian:風になる日記

《優 し く 吹 く 風 に な る》
やさしく吹く、そよ風のような人になるために・・

虎ノ門駅で倒れる人!

2010年03月29日 | Weblog
銀座線・虎ノ門駅の改札を入ったらドット降りてくる人の中で、
柱に寄りかかるように座り込んでいる女性がいました。

すぐに駆け寄って声をかける。「具合が悪いの?気持ち悪いの?」
蒼い顔色だったから貧血かなぁ、と思ったんだよね。

そしたら彼女、「つわりだから」と。今までいろいろ声をかけたけどつわりは初だ。
そっか、つらいねと言いながら見回すけど誰も足を止めない。
男性は仕方ないとして、女性すらそうなんだ。ホントかよ!ってかんじ。あきれるわ。

どうしよう?と困っていたらさ、その電車の車掌さんが駅員に連絡してくれてね。
今駅員が来ますからと声をかけてくれたんだ。

そのことを彼女にも伝える。
「駅員の人が来ますからね、もうちょっとで横になれますからね」

で、やってきた駅員の方に、つわりで具合が悪いようですと伝え、私と駅員の3人
がかりで彼女を車椅子にゆっくりと座らせたんだ。

彼女の傘と荷物を駅の人に預けて、といっても、なんか彼女から奪い取る
みたいになっちゃったんだけどさ。彼女は素直に渡してくれたのね。
そこで彼女となにか繋がったなぁって感じたよ。ハートを感じたっていうのかね。

めくれたスカートを直してあげながら「お大事に、そして大切にね」と声をかけた。

彼女、たぶん頭グワングワンしていたと思うけど、その時だけはハッキリと
「ハイ」って言ってくれたんだ。頑張る母の姿を見たように思う。

そしてまた、日本人たちにガッカリした。
人のことより遅刻しない方が大切だと言うのか??
おまえら女性なのに、同性がしゃがんでいても声をかけないのか?って。

なんかさ、うれしかなしだよなぁ。あー、よかったぁと素直に思えないよ。