旅行関係の仕事をしていると、とんでもない
ハプニングに見舞われることがあります。
今日はそのひとつを紹介します。
ある添乗員Aの話。
バス2台口の、ある会社の社員国内旅行、もうすぐ到着という首都高で事件は起こった。
先を行くバスに乗る幹事から後続バスに乗る添乗員の携帯にテルが入る。
幹事「Aか?~さんのイシキがねぇんだ」
A「えっ!イシキがないんですか?大丈夫なんですか?」
幹事「大丈夫じやないから電話してるんだ」
A「わ、わかりました、高速降りて手配しますっ!他に何かありますか?」
幹事「そうだ、氷だ」
A「氷?アイスノンみたいなヤツですね」
幹事「何言ってんだ、普通の氷だ!じゃないと冷えないだろ!」
A「ハ、ハイ、わかりました」
後でわかりますが、この会話。漫才のネタではありませんよ。事実です。
というわけですぐにバスの運転手に高速を降りるように指示し、なるべくわかりやすい(救急車への連絡を考えてね)駐車スペースをみつけ、まず救急へテル。
救急に場所・イシキがない旨を伝え急いで先頭バスへかけつけたA。
「~さん、どうですか?」とバスに乗って一番初めに迎えてくれたのがそのイシキがないはずの~さん。「 あれ?~さん、イシキがないんじゃぁ???」
ニコニコしながら~さん、「そうだ、俺のイシキがねぇんだぁ」と差し出されたのは空のグラス。
・ ・・ ・・・ ・・・・・・・・・ ????
「そ、それは?」「イシキだぁ」「もしかしてウィスキーですか?」「そうだぁ、イシキだぁ」
Aの心:うわぁぁぁぁバ、バカヤロウって、バカヤロウは客か俺か?俺だぁー
Aは心の叫びを聞きながら救急へテルし、平謝り。そしてあまりのことに怒りと情けなさが溢れ、ガックリしながら近くにあったコンビニへウィスキーとロック用の氷を買いに行ったとさ。
ウソのような本当の話。疲れきったAから話を聞き、元気だせよぉ、と大笑いしながらウィスキーをご馳走したのは私です(笑)
訛りのあるお年を召したお客様には気をつけましょう(笑)
きっとこれを読んだ人の中には独り言のように、イシキ、ウィスキー、イシキぃ、ゥイスキ、あっ、ほんとにそう聞こえる!と言っている人がいるに違いない! そう、あなたですよぉ(笑) ワッハッハァ