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●伝染病(でんせんびょう)

2012年08月31日 20時30分02秒 | 色んな情報
●伝染病(でんせんびょう)
★伝染病(でんせんびょう)http://p.tl/bTah
病気を起こした個体(ヒトや動物など)から病原体が別の個体へと到達し、連鎖的に感染者数が拡大する感染症の一種である。感染経路の究明が進んでいない近代までは、ヒトや家畜など特定の動物種の集団内で同じ症状を示す者が短時間に多発した状態(集団発生・疫病)を指していたため、現在でも「集団感染」との混同が見られる。
日本において「伝染病」の語は医学分野よりも「家畜伝染病予防法」など法令において限定的に用いられており、同法では「法定伝染病」や「届出伝染病」などの語で使用されている。過去には「伝染病予防法」という法律名にも使用されていたが、1999年の感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)の施行により廃止され、法文中の「伝染病」の文言は「感染症」に改められている(経過規定の条文などを除く)。同様に、旧・学校保健法の施行規則に見られた「学校伝染病」の語も2009年4月施行の学校保健安全法の施行規則で「感染症」に改められ、一般に「学校感染症」と呼ばれている。
★感染症(かんせんしょう、英語:infectious disease)http://p.tl/9tNE
寄生虫、細菌、真菌、ウイルス、異常プリオン等の病原体の感染により、より高等な動植物である「宿主」に生じる望まれざる反応(病気)の総称。
★恐ろしい蚊による感染症 http://p.tl/XESJ
★感染症法 http://p.tl/_cCi
★はてなキーワード > 感染症
 病気 病名
   感染症
 病原微生物が経口・経皮その他種々の経路により生体に侵入して増殖し、または毒素を出して起こす病気。〔伝染病より広義〕
感染症の原因となる病原微生物は、ウィルス、細菌、真菌、リケッチア、原生動物等数多い。宿主はその微生物を排除したり、局所に限定したり、無害なものに変化させる等の反応をしめす。この反応が、かえって生体を障害する(アレルギーなど)こともある。
★伝染病/瘟(うん)/瘟疫 http://p.tl/JH5Q
★感染症   infectious disease http://p.tl/M0zQ
★感染症法 http://p.tl/X_Dz
★学校感染症 http://p.tl/LVcc
学校保健安全法施行規則第18条(旧・学校保健法施行規則第19条)に定められた「学校において予防すべき感染症」の通称(旧・学校保健法施行規則第19条では「学校において予防すべき伝染病」と表記されていたことから「学校伝染病」と呼ばれていたが、2009年4月に新たに施行された学校保健安全法施行規則第18条では「学校において予防すべき感染症」と表記されており「学校感染症」の表現が用いられるようになった[1])。なお、2009年(平成21年)4月1日に学校保健法は学校保健安全法に改正され、これに伴って施行令や施行規則の名称も変更され、それぞれ新旧で条文の位置などが若干異なっている
★人獣共通感染症 http://p.tl/3Sot
(じんじゅうきょうつうかんせんしょう:ズーノーシス(zoonosis))は、ヒトとそれ以外の脊椎動物の両方に感染または寄生する病原体により生じる感染症のこと。感染している動物との直接接触やその糞や毛垢などを介して再感染が起きる。他の呼び名については呼称についてを参照のこと。
★感染症の歴史(かんせんしょうのれきし)http://p.tl/H7F5
世界の歴史において、特に後世に社会的、経済的、文化的に甚大な影響を与えた感染症について記述する。
★国立感染症研究所 http://p.tl/ZrT5
(National Institute of Infectious Diseases、NIID)は、厚生労働省の施設等機関。1932年に設立された陸軍軍医学校防疫研究室を前身とする
★溶連菌感染症 http://p.tl/BeYc
(ようれんきんかんせんしょう、英: Streptococcal infection)は、広義にはグラム陽性球菌のうちレンサ球菌属(英: 羅: Streptococcus, 複数形は-cocci)によって惹き起こされる感染症すべてを指す。
しかしながら、レンサ球菌属のうち特に感染症を起こす頻度が高く、一般によく知られているのは化膿レンサ球菌(英: 羅: Streptococcus pyogenes)であるため、通常単に「溶連菌」といえば化膿レンサ球菌の事を指し、「溶連菌感染症」といえば化膿レンサ球菌による感染症のことを指す。
化膿レンサ球菌には他に「A群レンサ球菌」(英: 羅: Group A streptococcus, GAS)という別名もある。
★海外悪性伝染病 http://p.tl/JC5e
国内には存在せず、侵入した場合は家畜や国民に深刻な影響をあたえる恐れのある感染症。日本では海外悪性伝染病防疫要領に19種が指定されており、病原性や世界における発生状況から、口蹄疫、アフリカ豚コレラ、牛疫の3種が最も重要である。予防は検疫の徹底が原則である。
★東京大学医科学研究所 http://p.tl/9z8h
(英: The Institute of Medical Science, The University of Tokyo)は、東京大学の附置研究所であり、医科学の研究を行っている。略称は「医科研」、英語略称は「IMSUT」となっている。「東大医科研」または「白金医科研」とも呼ばれる。場合にもよるが「伝研」という古い略称で呼ばれることもある。
★馬伝染性貧血 http://p.tl/0tOL
(英: equine infectious anemia)とは馬に発生する病気、伝染病である。伝貧(でんぴん)ともいう。家畜伝染病予防法に基づく家畜伝染病の一つ。
★ヘンドラウイルス感染症とはウイルスによるヒト、ウマの新興感染症。http://p.tl/kzxK
日本では家畜伝染病予防法における届出伝染病に馬モルビリウイルス肺炎の名称で指定されている。人獣共通感染症の一つ。
★社団法人日本感染症学会 http://p.tl/lIra
日本における感染症に関わる調査・研究を行っている学術団体であり、学会員8000人以上を抱える日本の主要学会の一つ。
母体は1926年二木謙三らにより設立された日本伝染病学会である。
英語名は The Japanese Association for Infectious Diseases である。ICD制度協議会加盟学会。
近接学術団体として、日本環境感染学会があり、当学会と両方所属している学会員も多い。こちらの学会は、より臨床現場に近い環境中での調査・研究をおこなっている。
★感染経路(かんせんけいろ、英: route of infection)http://p.tl/ObbR
感染を生じた個体や環境中に存在する病原体が、未感染の個体に到達して新たに感染を起こす経路をいう。病原体によっては複数の感染経路を介して感染を生じる場合もある。伝染病をはじめとした集団感染や院内感染の予防など感染管理上は病原体を突き止め感染源を割り出すことも重要だが、何よりも感染経路を絶たなければ終息は図れない。
★伝染性単核球症 http://p.tl/FezT
(でんせんせいたんかくきゅうしょう、英IM:Infectious mononucleosis)とは、主にエプスタイン・バール・ウイルス(EBV)の初感染によって生じる感染症。侵入門戸は、飲料の回し飲みやキス等の経口感染である。キスによって伝染するため「キス病」とも言われている。
本稿では、EBVによる伝染性単核球症を中心に述べる。
★届出伝染病【とどけいででんせんびょう】世界大百科事典 第2版
伝染病予防法(1954制定)によって届出が義務づけられているインフルエンザ,狂犬病,炭疽,伝染性下痢症,百日咳,麻疹,急性灰白髄炎(ポリオ),破傷風,マラリア,恙虫(つつがむし)病,フィラリア症,黄熱,回帰熱の13疾患を指す。これらの疾患を診断した医師は,24時間以内に患者の所在地の保健所長に届け出なければならない。しかしながら,指定伝染病の急性灰白髄炎を除いて,隔離・消毒の義務は伴わない点が,法定伝染病・指定伝染病とは異なる。
★家畜伝染病【カチクデンセンビョウ】デジタル大辞泉
家畜伝染病予防法によって定められた家畜がかかる伝染病で、特に伝染性が強く一群の家畜を一時に失うおそれのある疾病。平成9年(1997)より、家畜伝染病予防法では家畜伝染病と届出伝染病をまとめて監視伝染病とよぶ。家畜伝染病には、狂犬病・牛疫・豚コレラ・炭疽(たんそ)などが指定されている。家畜法定伝染病。
★検疫感染症【ケンエキカンセンショウ】デジタル大辞泉
検疫法に規定されている、日本に常在しない感染症で、検疫所による検疫の対象となるもの。検疫法で定める感染症は、感染症予防法に規定された1類感染症(エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘瘡(とうそう)、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱)およびインフルエンザ(H5N1型)、デング熱、マラリアの10種。検疫伝染病。国際検疫感染症。
★検疫伝染病【けんえきでんせんびょう】百科事典マイペディア
空港,海港などにおいて国際検疫の対象となる伝染病。1951年制定の検疫法には,コレラ,ペスト,発疹チフス,天然痘,黄熱,再帰熱の6種が規定されていたが,国際衛生規則に即して1970年発疹チフスと再帰熱,1981年天然痘が除外され,現在では3種となった。
★急性感染症【キュウセイカンセンショウ】デジタル大辞泉
感染症のうち、発病・進行の経過が急であるもの。麻疹(はしか)・インフルエンザ・腸チフス・赤痢(せきり)・コレラなど。急性伝染病。
★伝染病予防法【でんせんびょうよぼうほう】百科事典マイペディア
法定伝染病および指定伝染病その他の予防を目的とする法律(1897年制定)。これらの伝染病の患者発生時の世帯主等の受診・届出義務,医師の診断,医師の届出義務(届出伝染病を含む),清潔・消毒方法,患者の収容,交通しゃ断,隔離等のほか,一般的予防措置を規定。
★国際伝染病【こくさいでんせんびょう】家庭医学館
 日本には常在しないのですが、海外には、感染力が強く、致命率が高いにもかかわらず、治療法も、予防法も確立されていない病気がいくつかあります。
 このような病気を国際伝染病といい、マールブルグ病、ラッサ熱、エボラ出血熱などが指定されています。
 帰国後、これらの病気またはその疑いのある病気にかかった場合は、指定された病院に入院して、検査や治療を受けなければならないことになっています。
★指定伝染病【していでんせんびょう】世界大百科事典 第2版
伝染病予防法(1954年制定)では11疾患が法定伝染病に定められているが,このほかに法定伝染病と同様の予防方法の施行を必要とする伝染病が生じた場合,厚生大臣が同法によって指定することができる(同法第1条第2項)。この法律に従って指定された伝染病を特に指定伝染病という。1959年に急性灰白髄炎(ポリオ),76年にラッサ熱が指定されてからこの2疾患が指定伝染病であったが,96年学校給食を中心とした腸管出血性大腸菌O‐157型の集団発生があり,これを受けて同年8月に腸管出血性大腸菌感染症が指定伝染病に加えられた。
★感染症【かんせんしょう】家庭医学館
かんせんしょう【感染症 (Infections Disease)】

 微生物が体内に侵入し、そこで繁殖(はんしょく)したためにおこる病気を感染症といいます。感染症の多くは伝染する危険があるので、周囲の人にうつさない配慮が必要です。
●感染と発病
●キャリア(保菌者)
●感染症と伝染病
●免疫(めんえき)とは
●感染源と感染経路
●飛沫感染(ひまつかんせん)(経気道感染(けいきどうかんせん))
●経口感染(けいこうかんせん)
●性行為感染(接触感染)
●経皮感染(けいひかんせん)
●昆虫による媒介
●医療的行為に起因する感染
●日和見感染(ひよりみかんせん)
●院内感染(いんないかんせん)
●交差感染(こうさかんせん)
●自己感染(内因感染)
●垂直感染(すいちょくかんせん)と母子間感染(ぼしかんかんせん)
●水平感染
●感染(かんせん)と発病(はつびょう)
 病気をおこす微生物を病原微生物といい、小さい順にウイルス、細菌(マイコプラズマ、クラミジア、リケッチア、スピロヘータ、一般細菌)、原虫、寄生虫(きせいちゅう)などがあります。これらの病原微生物が体内に侵入し、臓器や組織の中で繁殖することを感染といいます。
 病原微生物が感染すると、発病する場合と、発病しない場合とがあります。たとえば、飲食物にまじっていた赤痢菌(せきりきん)が飲み込まれ、腸管内で繁殖すると、発熱や下痢(げり)がおこりますが、繁殖の程度がわずかな場合は、病気らしい症状が現われないこともあります。前者を顕性感染(けんせいかんせん)(発病)といい、後者を不顕性感染といいます。

●キャリア(保菌者(ほきんしゃ))
 病原微生物が、不顕性感染の状態で体内にすみつくこともあります。B型肝炎やエイズなどでしばしばみられます。このように、病原微生物を体内にもっている人をキャリアといい、周囲の人に病原微生物を感染させる危険がありますし、体内の病原微生物が繁殖して、将来、発病する恐れもあります。
●感染症(かんせんしょう)と伝染病(でんせんびょう)
 感染症には、インフルエンザや赤痢のように人から人へと伝染する伝染性感染症と、膀胱炎(ぼうこうえん)や破傷風(はしょうふう)のように人から人へは伝染しない非伝染性感染症とがあります。このうち、伝染性感染症はふつう、単に伝染病といいます。
 なお、マラリアや回虫症(かいちゅうしょう)のように、かなり高等な生物による感染症は寄生虫病といい、別に扱われます。
●免疫(めんえき)とは
 はしか、おたふくかぜ、風疹(ふうしん)などにかかって治った人は、再びその病気になることはありません。からだの中に抗体(こうたい)というものができていて、再び同じ病原微生物が侵入してきても、繁殖させないように抑えるからです。
 このからだのはたらきを免疫といいます。病気によって、免疫の続く期間が異なります。はしか、おたふくかぜ、風疹などは一生続く免疫ができます。これを終生免疫(しゅうせいめんえき)といいます。
 インフルエンザ、ジフテリアなどは、短期間の免疫しかできません。
 ブドウ球菌(きゅうきん)、レンサ球菌による扁桃炎(へんとうえん)などでは免疫ができないので、同じ病気に何度もかかる可能性があります。
●感染源(かんせんげん)と感染経路
 感染の源になるもの、つまり、病人、キャリア、感染動物、媒介(ばいかい)する昆虫、病原微生物で汚染された排泄物(はいせつぶつ)や、それによって汚染されたものなどを感染源といいます。
 病原微生物が、感染源から人体に侵入する道筋を感染経路といい、つぎのようなものがあって、病原微生物によって感染経路がちがいます。
●飛沫感染(ひまつかんせん)(経気道感染(けいきどうかんせん))
 インフルエンザにかかった人が、せきや会話の際に口から飛ばす飛沫(目に見えない細かい水滴=しぶき)の中には、インフルエンザウイルスが含まれています。この飛沫を周囲の人が吸い込むことによって、インフルエンザは人から人へと伝染します。このような感染経路を飛沫感染といい、扁桃炎、はしか、風疹、溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)(猩紅熱)、ヘルパンギーナ、手足口(てあしくち)病などがこの感染経路をとります。
●経口感染(けいこうかんせん)
 病原微生物や寄生虫の卵が、口から入って感染するのを経口感染といいます。コレラ、腸チフス、赤痢(せきり)、腸炎ビブリオ食中毒、カンピロバクター食中毒、サルモネラ食中毒、回虫症、蟯虫(ぎょうちゅう)症などは、飲食物にまじったり手指についたりした病原微生物や寄生虫の卵が口から入って感染します。
●性行為感染(せいこういかんせん)(接触感染)
 性行為の際に、皮膚や粘膜(ねんまく)の病変部、体液の中にいる病原微生物が人から人へと感染するのが性行為感染です。淋菌性尿道炎(りんきんせいにょうどうえん)、梅毒(ばいどく)、腟(ちつ)カンジダ症、腟トリコモナス症、性器ヘルペス、エイズ、B型肝炎などがこの感染経路をとります。
●経皮感染(けいひかんせん)
 病原微生物が、皮膚から侵入して感染するのが経皮感染で、ワイル病の病原菌のレストスピラや日本住血吸虫(にほんじゅうけつきゅうちゅう)は、健康な皮膚からでも侵入して感染しますが、破傷風菌や狂犬病ウイルスは、皮膚の傷口から侵入して感染します。
●昆虫による媒介
 マラリアや日本脳炎は、カに媒介されて、ペストはノミに、発疹(ほっしん)チフスはシラミに、つつがむし病はダニに媒介されて感染します。
●医療的行為に起因する感染
 導尿(どうにょう)に関連しておこった膀胱炎(ぼうこうえん)、病人、とくに自覚症状のない病人の血液の輸血によるB型肝炎や梅毒の感染、消毒していない注射器によるエイズの感染などをいいます。
●日和見感染(ひよりみかんせん)
 私たちの体内(鼻腔(びくう)、口腔(こうくう)、大腸(だいちょう)、腟など)や皮膚の表面には、常在菌(じょうざいきん)といって、いろいろな微生物が常に付着したり、すみついたりしています。また、私たちの周囲にも無数の微生物が存在しています。しかし、健康なときには、これらの微生物に対する抵抗力がからだに備わっているので病気になることはありません。からだの抵抗力が低下すると、これらの微生物が異常に繁殖し、病気になることがあります。これを日和見感染といいます。
 日和見感染をおこす原因には、①がんなどによる衰弱(すいじゃく)、②エイズ、重症糖尿病、腎不全(じんふぜん)、肝不全、脳血管障害などのからだの抵抗力が低下する病気、③薬剤(抗がん剤、免疫抑制薬、副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬など)使用による免疫力の低下、④広域抗生物質の連用による菌交代現象、⑤放射線療法の副反応による骨髄(こつずい)障害、⑥高年齢、などがあります。
 日和見感染によっておこる病気としては、緑膿菌感染症(コラム「緑膿菌感染症」)、真菌症(しんきんしょう)(「皮膚真菌症とは」)、MRSA(多剤耐性(たざいたいせい)ブドウ球菌)感染症などがあります。
●院内感染(いんないかんせん)
 病院内でおこる感染を院内感染といいます。腎臓病で入院中の子どもがはしかにかかる、排尿困難で導尿している人が膀胱炎にかかるなどのほか、見舞いに訪れた人や病院職員なども病院内で感染症にかかれば院内感染です。感染のしかたには、つぎの2つがあります。
●交差感染(こうさかんせん)
 病原微生物が、病人から直接に、または間接に(器物を介してなど)他の人に感染するケースです。たとえば、はしかの発病初期の子どもが、はしかとはわからず原因不明の発熱などの病名で入院したため、入院中のほかの子にはしかが発生するとか、給食課の職員にサルモネラ菌の保菌者がいたため、入院している病人にサルモネラ食中毒が集団発生する、などがその代表です。また、B型肝炎の病人から採血した注射針を誤って自分の指に刺してしまい、看護師がB型肝炎にかかるのも交差感染です。
●自己感染(内因感染)
 自分の皮膚、口腔、鼻腔、腸管、腟などにいる常在菌が感染して病気がおこるのが自己感染です。常在菌は、常在している部位にいるかぎり病気をおこすことはありませんが、ほかの部位に移動すると病気がおこることがあるのです。
 たとえば女性の膀胱炎の多くは、自分の大腸の常在菌である大腸菌が感染したための自己感染です。
 しかし、導尿の際に、器具を介して病院内の細菌が感染しておこる女性の膀胱炎もあります。この場合は、交差感染ということになります。
●垂直感染(すいちょくかんせん)と母子間感染(ぼしかんかんせん)
 母親の体内にいる梅毒やB型肝炎などの病原微生物が、胎盤(たいばん)を介して胎児(たいじ)に感染してしまうことがあります。
 また、母親の産道(さんどう)にいるクラミジアや淋菌(りんきん)などの病原微生物が、出産の際に赤ちゃんに感染して結膜炎(けつまくえん)をおこすことがあります。
 このように、母から子へという縦の関係で感染するのを垂直感染といいますが、これも、広い意味での交差感染の一種です。
 また、育児中の母と子は、授乳その他の濃厚な接触によって、母親のもっている病原微生物が赤ちゃんに感染することもあります。このような感染を含めて母子間感染ともいいます。
●水平感染(すいへいかんせん)
 感染症が、母から子へと縦に感染するのを垂直感染というのに対して、インフルエンザのように、周囲の不特定多数の人々へ横に広がる感染(交差感染)を水平感染といいます。

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