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●虎落笛(もがりぶえ)

2014年02月25日 21時42分50秒 | 色んな情報

●虎落笛(もがりぶえ)
◆もがり-ぶえ  【〈虎落〉笛】
冬の強い風が柵(さく)や竹垣・電線などに吹きつけて発する笛のような音。
[季]冬。《―眠に落ちる子供かな/虚子》。《季 冬》「一汁一菜垣根が奏づ―/草田男」
 
◆もがりぶえ
出典:『Wiktionary』
名詞
・もがりぶえ【虎落笛】(interwikiは虎落笛を参照)
 冬に強い風が竹垣などにあたって鳴る笛の音のような高い音。冬の季語。
 虎落笛子供遊べる声消えて(高浜虚子)
・語源
 虎落(もがり)は竹を筋交状に組んで作った柵。冬場に強い北風が吹き付けると笛のような高い音を発することからいう。
 
◆【虎落笛】(もがりぶえ)
 冬の烈風が柵・竹垣などに吹きつけて、笛のような音を発するのをいう。
 冬の季語。
   《広辞苑》

 虎落笛とは、「虎落+笛」の組み合わせで出来た言葉です。笛はいいとして
 虎落とはなんぞや? 再び「虎落」で辞書を引くと

 【虎落】(もがり
  (一説に「もがれ木」の意かという。
  「虎落」(中国で、虎を防ぐ柵のこと)は当て字)

  1.軍(いくさ)などの時、先端を斜めに削いだ竹を筋違いに組み合せ、縄
   で繁く結い固めて柵としたもの。日葡辞書「モガリヲユ(結)ウ」
  2.枝のついた竹を立て並べて作った物干し。特に高く設けた紺屋の干し場。
   《広辞苑》

 とその意味が解説されています。説明にもあるとおり「もがり」を「虎落」
 と書くのは当て字。読めなくても仕方ないでしょう。
 竹は表面がつるつるですから、木になら容易に登ってしまう虎でさえも、竹
 で作られたこの柵を登ることが出来ないことから、竹で作った柵なら虎さえ
 落とすと言う意味で「虎落」となったようです。

 さて、そうした柵や高く設けられた竹の物干しなどを冬の朔風が吹きつけ、
 吹き抜けて行く際に発てるフューフューという、どこかもの悲しい音が虎落
 笛です。虎落笛の音は寂しくもの悲しいものですが、それが聞こえてくると
 なぜか聞き入ってしまう不思議な音です。
 もうこの冬は、この虎落笛の音を耳になさいましたか?
 
◆虎落笛 【もがりぶえ】 百科事典マイペディア
冬の寒風が柵(さく)や竹垣に吹き当たってヒューヒューなる現象。物理的には障害物の風下側にできるカルマン渦によって起こるエオルス音である。虎落は軍(いくさ)などのとき竹を組んで柵とした矢来(やらい)のようなもの,また竹を立て並べた紺屋(こうや)などの物干しをいう。
 
◆世界大百科事典内の虎落笛の言及.
【エオルス音】より
…エオルスの名はギリシア神話の風神アイオロスAiolosに由来する。日本には古くから虎落笛(もがりぶえ)という言葉があり,冬の季語になっているが,これは冬の季節風が柵や竹垣の狭いすき間を吹き抜ける時に出すエオルス音をいう。【畠山 久尚】。…
【季語】より

[冬]
 小春(こはる)(陰暦10月の異称),師走,寒の入り(冬至の後15日目。小寒),大寒(二十四節気の一つで寒さの頂点),寒中(小寒から節分までの間),冴(さ)ゆる(透徹した寒さの感じ),凩(こがらし)(11月前後の強風),風花(かざはな)(晴天を飛ぶ雪),虎落笛(もがりぶえ)(烈風が竹垣などに吹き当たってたてる音),年の市(新年用の物品を売る市),歳暮,時雨(しぐれ)(通り雨のように降る初冬の雨),雪催(ゆきもよい)(雪が降りそうなこと),山眠る(冬の山のようす),煤払(すすはらい)(かつて師走13日に行われた大掃除),年忘(忘年会),御用納(官公庁で年内の仕事を終りにすること),寒稽古,厄落(やくおとし)(厄年の者が厄払いをする節分の行事),寒造(かんづくり)(寒中の水で醸造した酒),冬籠(ふゆごもり)(冬のあいだ,家の内へひきこもること),火事,顔見世(顔見世の狂言。今は京都南座の12月興行をさす),寒念仏(かんねぶつ)(寒中の念仏修行者,またはその修業),冬眠,枯野,冬構(ふゆがまえ)(家や庭などに冬の用意をすること),亥(い)の子(陰暦10月の亥の日の行事),七五三,柚子湯(ゆずゆ)(冬至の柚子風呂),除夜(大晦日(おおみそか)の夜),大晦日(おおつごもりともいい12月の末日),行く年,年の暮,寒卵(貯蔵がきき滋養に富むという),枯尾花(かれおばな)(枯れ果てたススキ),炭焼,水鳥(水に浮く鳥の総称),河豚(ふぐ),牡蠣(かき),葱(ねぎ),障子,冬座敷(冬の構えをした座敷),湯婆(ゆたんぽ),蒲団(ふとん),褞袍(どてら)(丹前ともいい綿を厚く入れたふだん着),煮凝(にこごり)(煮魚の汁が凝り固まったもの),山茶花(さざんか),石蕗(つわ)の花(暖かい海辺に自生する),麦蒔(むぎまき)(初冬の農村行事であった),炉開(ろびらき)(陰暦10月の亥の日に初めて炉を開いた),雪囲(ゆきがこい)(家屋や庭木のための防雪装置),掛乞(かけごい)(売掛金の回収,または回収に歩く人),寒椿,寒梅(寒中に咲く梅)。…
 
◆『虎落笛』の虎を落とす?どういう意味? http://p.tl/GoVN
調べて見ました:
 実は、モガリには、もう一つの意味があるのです。
 万葉集にでてくる殯〔モガリ〕です。
 殯は、日本では「かりもがり」とも訓じているのです。
 仮喪〔かりも〕のことで、万葉時代には フランス語のように
 名詞を後ろから修飾する語法があったそうです。
 
◆殯(もがり)http://p.tl/ivV2

虎落(もがり) とは、辞書に依ると、「戦 (いくさ) などの時、竹を筋違いに組み合わせ、縄で縛って柵としたもの」

凍てつく夜、風が木立を 当たり音を立てて風が泣く。


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