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憔悴報告

All about 映画関係、妄想関係、日々の出来事。

温故がゆえに@麦の穂をゆらす風

2006年11月24日 | 新作映画
もうケン・ローチがどうだこうだ言っても始まらない。 『麦の穂をゆらす風』のようなまったくもって伝統的なヒューマンドラマの秀作がカンヌで最高賞を受賞してしまうという事態に、おれはまず物足りなさを感じる。 もっと革新的で若々しい映画はなかったのか、と思ってしまう。 2006年という時代は、このような伝統的な映画が最高賞を戴冠するような時代ではなく、もっと混沌とした時代だったはずだ、という想いがどうしても残る。 . . . 本文を読む

デレまではいかないよね@虹の女神

2006年11月12日 | 新作映画
体感的に、この映画は市原隼人と上野樹里の映画であるべきだと感じられるので、6章は無駄、っていうかあってもいいけどなげーよ、と思う。 あと、7章として樹里っぺが監督&主演した自主映画が上映されるんだけど、これももうちっとどうにかならんのか、なげー、とも思う。 . . . 本文を読む

戦場へのまなざし@父親たちの星条旗&トンマッコルへようこそ

2006年11月03日 | 新作映画
『父親たちの星条旗』が散漫に思えるのは、恐らく、目指している方向性がシーンによってバラバラだからではないか。 もちろんこの映画は優れた視座から描かれてはいるし、そこから読み取れる倫理・道徳観などといったものに対しては圧倒的な尊厳を感じ、ひれ伏すしかない。 だが、その戦場へのまなざしが、映画全体としてうまく回っていない。 . . . 本文を読む