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【巨石遺構】益田の岩船@奈良県橿原市白橿町

2017-07-20 | 磐座・巨石・霊石
益田の岩船(撮影:2011-12)

こちらは、2000年10月 同場所で撮影したもの。以前は、竹やぶが無く駅方面が開けており開放的な場所だった。
現在は、ヤブが高く視界が全く効かず少々残念な状態に。

巨石フリークなら、まず知らない人はいないと言ってもいいほど有名なこの巨石
当ブログでは、以前京都スティの報告の際チラッと紹介しただけで、記事としては取り上げていなかったので以前超歴の夏調査で訪れた時の写真も併せて紹介したい。

その異様な姿容から使用用途については、いろいろな説が紹介されているのだがその中でも有力視されているのは、古墳の石棺を収めるための横口式石槨説が一番説得力があり個人的にもまず正解だと思っている。
上部に、四角いほぞ穴が2ヶ所空けられているのだが調査では、内部に亀裂があることが判明しているそうで建造途中で放棄されたものだと推測されている。
また、岩の加工法や穴の尺などに古墳時代最末期の特徴が見られるため、7世紀頃の建造と推定されている。(WIKIより)

 
現地案内板(クリックして拡大)

近鉄吉野線 岡寺駅より徒歩20分ほど歩いた橿原ニュータウンを抜けた先「橿原市立白橿南小学校」裏手の岩船山頂上付近にその異様な容姿をした益田の岩船がある。

登山口から急な斜面を登ること10分ほど。突然眼前に異様な表面を持った巨石が現れる。

東西約11メートルほど(写真左側が東)北側(手前側)の表面はかなり滑らかである。

しかし表面を観察するとけっこう凹凸があるのが判る。


反対側(南面)は、表面が格子状に加工が施されているがこれは表面を滑らかに加工するための初期段階なのだそうだ。

北西角はこんな感じで加工が中途半端で製作途中であった事が良く判る。


こちらは、東面を下から見上げた状態

史跡なので上部に登る行為は少々気が引けたのだが、表面が滑らかで足場もなく困難を極めたが当時は若気の至り。
裸足になって勢いを付け上部に登ることが出来た。


2つの穴の大きさは異なりその開口部の高さも異なっている。
こちらのサイトに詳細な実測値が書かれた図版があったので参考にして欲しい)



穴の部分のクローズアップ 片側は亀裂があって水が溜まらないとの情報があるのだが実際両方共に水が溜まっていた。

果たしてここから運び出して何処に据え付ける目的だったのだろうか?
その労力と搬送方法は、どのような手段だったのだろう?
その用途は、ほぼ確定しているにも関わらず何度見ても不思議な遺構であることには変わりはない。

(お断り:トップの写真以外は、撮影が2000年10月のものです。)

【所在地】
 奈良県橿原市白橿町8丁目 奈良県橿原市見瀬町
【マップ】


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