【磐座・巨石・神社】立石神社＠山梨県山梨市牧丘町西保下

続いて山梨市牧丘町西保下に鎮座する立石神社の紹介

社名故立石がそのまま鳥居になっています。

酒折宮同様　中山鳥居だと思って楽しみにしていたら貫が欠損したただの台輪鳥居でした。

拝殿 祭祀:天手力男命 その昔 加茂山神社立石大明神とも呼ばれていたそうです。

本殿背後には、御神体岩の「八稜石」と言う名称が付いた巨大な巨石があります。
山梨神社庁の当社の沿革によれば高さ10.6メートル。周囲19.6メートルあるそうです。
本殿すぐに背後にある巨石。「八稜石」は、ひょっとするとこちらの事を指しているのかも知れません。

尾根伝いに登って行った突き当たりのお社　残念ながら案内板が無いためお社名がわかりませんでした。
山梨神社庁の由緒には摂末社に、大神社、日向社、津島社、金毘羅社、子安神社、祖霊社の記述がありますが何処にお社があるのかは分かりませんでした。
ここ一帯は立石山と呼ばれているそうで周囲を見回すと…。

巨石…！

巨石…！！

周囲は巨石だらけです。

三つに分断された事は想像出来ますが現在見る事が出来る姿迄には果たして幾年かかっているのでしょうか？

お結び型の巨石

こちらはお供え型の巨石 クジラの頭にも見えますね。

ここは起立型の巨石いわゆるメンヒル型が多いのも特徴です。

御神体石の「八稜石」の背面になります。
「八稜石」の「八稜」とは字面から八つの角と言う意味となりますが、実際はどう見てもその様には見えません。

興味深い剥離の仕方をしています。見る人が見ると貴重な事例の様です。

こちらも今見ることが出来るこの状態までどれほどの時間が経過しているのでしょう。

こちらの巨石は、あきらかに人為的に加工された形跡だと思われます。

対面するメンヒル　その1

対面するメンヒル　その2　

中央に起立するメンヒル…。何か文字が掘られていますね。

拡大してみると...。正一位秋葉神社とありました。
どうやらここが立石山の頂上との事です。

シンボリックな磐座です。

ここにも対面するメンヒルがありました。

ここから南方向には、富士山があります。

平面を持つ祭壇的な意味合いがありそうな巨石

左右から迫る巨石の壁。かなり巨大です。

表面はかなり平滑でした。

こちらも配置がシンボリックな巨石です。

【マップ】

大石神社と対となるここ立石神社。
頂上の秋葉神社を中心とした周辺には、ほんの一部をご紹介した様に数え切れないほどの巨石群が点在しています。
奥に行くほど昼尚暗く殆ど手付かずのままの野性味溢れる場所でもあります。
秋葉神社から奥へも木立の間から見える範囲にも巨石が面々と連なっており全体の様子は伺え知ることは出来ません。
山梨県神社庁の当社の由緒によれば、甲斐の国がまだ湖水であった頃の神話や伝説が多い社との事で、いずれ折を見て文献調査してみたい一社でもあります。
（撮影：2004-03）