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【神社・祭祀遺構】倭文(しずり)神社でみつけた不思議な配石遺構@山梨県韮崎市穂坂町

2021-02-26 | 神社・仏閣
今回は、韮崎市穂坂町に鎮座する倭文神社境内で、みつけた不思議な配石遺構の紹介です。
 中央道韮崎ICから北東方面へ昇仙峡グリーンラインを2.5㌔ほど走った場所に、倭文神社が鎮座しています。
ここでは、倭文と書いて(しずり)と、言います。
珍しい神社名ですが、同じ社名の神社は、全国に20社ほどあって(しとり、しどり、しとおり)とか読ませるようです。
昇仙峡ライン沿いに鎮座する当神社、周囲は鬱蒼とした森に囲まれて如何にも古社という雰囲気です。
入口の鳥居の扁額には「正一位降宮大明神」とありました。
参道途中の随神門

倭文神社拝殿
倭文神社本殿 鉄板葺の一間社流造で、なかなか凝った造りです。
正面には、鬼面が飾られていました。やはり魔除けとして置かれているのでしょうか。
祭祀:天羽槌雄命(あめのはづちお)、天棚機姫命(あめのたなばたひめ)
天羽槌雄命は、日本書紀に登場する“建葉槌命”の事で、 天棚機姫命の名は、記紀には見られませんが、いずれも天岩戸伝説に登場し両命も機織りの神様です。 
由緒:甲斐国所在の延喜式内二十社の一。甲斐国志には倭文神社降宮明神とある。穂坂総社といい、郷中で最も格式高い神社であった。倭文はしずおりで、麻などの繊維を赤・青などに染めて横糸として織った古代織物である。穂坂御牧(みまき)が栄えたころ、御牧の役人の妻や娘などが中心となって織った精巧な織物で、これらの女性たちが技芸の上達を祈るために天羽槌雄命・天棚機姫命を祀ったのが、この神社の起りである。降宮はおりみやで、織宮を意味する。 
Wikiによれば、織物を生産する部民(べみん)である倭文部(しとりべ)を率いた伴造(とものみやつこ)氏族が、崇敬した神社の様です。
またシズオリとは、麻や穀などの繊維で文様を織り出した日本古来の織物の事です。(☞倭文の由来
 さて、境内を散策中興味深いものを見つけました。
それは、本殿を囲む玉垣の正面向かって左隅にありました。
中央の大小穴の開いた石を中心に、あきらかに周囲を取り囲むように配石された興味深い遺構です。
 それぞれ石の組成は違う様ですが、“いたずら”と、言ってしまえば元も子もないですが自分には、何か意図的に置かれているように思えます。
 この地区は、以前にもご紹介したお腰掛の様に、古代からの原始信仰の痕跡が随所に見られる特殊な地域でもある事からやはり祭祀遺構の可能性は、否定できないと思っています。(☞関連リンク
※ここの境内を出て道路を渡ったすぐのところに、お腰掛があります。ここから登った先に鎮座する本宮にもお腰掛があります。(☞関連リンク
【マップ】



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