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Blue Moon Cafe

~since1999~

社会に出てから使う算数

2017年01月31日 | 瑠璃色ノート
「領収書急いで切って持ってきて!」滅多にない領収書の作成。

お客さんが請求書の金額の三分の一だけ払うから、と現金115万円持ってきた、と。

領収書には115万円の金額の下に、税抜き金額と消費税額を記入しなくてはいけない。

(税抜き金額ってどうすれば出るんだっけ)内心アセりまくりで平静を装い電卓を叩く。

0.92をかけるんだっけ、割るんだっけ、違うチガーーウ0.08を除かにゃならんのだから

108で割って100をかけるんだから・・・1.08で・・割る!お!おー!出た。やったわ。

収入印紙貼って、割り印して、何事も無かったように静々と社長にお持ちする。汗だく。

学校で習った算数と数学を応用すれば出来る話だけど、とっさにパパっとはなかなかね。

就職前に数学の苦手な風花に、税抜き計算を一度じっくり教えた方が良いだろうか。

108で割って100をかける、その説明からのスタートだと気が遠くなる。

理屈抜きで1.08で割る、と暗記させておくか。どうしたものかと悩んでいると

社長の電卓には「税抜き」ボタン付き。頭を使わなくてもワンタッチでポン。

機械に頼るか。そっちの方が早いし簡単か。

理屈をきちんと理解しておいてほしいと思うけど、とっさの緊急事態でも

あの子達にはスマホがあるから「知恵袋かSiriに聞く」って言うかもね。

蕎麦と温泉

2017年01月28日 | 瑠璃色ノート
この世の未練を断つ作業として、旅行や娯楽、美酒美食の限りを尽くし、

たどり着いたのは、温泉入って美味しい蕎麦を食べること。究極の寛ぎ。

名湯秘湯に週1~2度の割合で夫と二人で日帰り入浴し、蕎麦を食べた。

よく通った蕎麦屋さんの冷やしタヌキ蕎麦が食べたくなって一人ドライブ。

いつもの席に座って女将さんに「アラ久しぶり」と2年半ぶりの再会。

懐かしくてちょっと何かがジワジワ来た。何かが崩壊しそうでアセッた。

ここまで来たら温泉だーー!と吹っ切るように必死で慣れない道を走り

観光名所の絶景が見下ろせる露天風呂のあるリゾートホテルへ到着。

日帰り入浴800円と激安なのは、天然温泉じゃないからだそうだけど

生のリンゴを浮かべた風呂があったり、薬湯があったり、何より景色。

湯に浸かって(だはーーーっ)として、体と心を解放する。温泉最高。

風呂上りに備え付けの化粧水とミルクで贅沢に全身をくまなくケアし

会員(←当日入会無料)専用ラウンジのゆったりソファで読書する。

珈琲や紅茶、フレッシュジュースが飲み放題ってお得すぎて震える。

泊り客で賑わい出す夕方まで寛いで、人の流れに逆行して風を切る。

ちょっと苦手の向こう側

2017年01月27日 | 瑠璃色ノート
帰宅が終電の風花を駅までお迎え。助手席に座るなり、驚きの発見報告!という感じで

「私これまで苦手だな、って思う人はいたけど、もう苦手でたまらないコとゼミが一緒で

いつも憂鬱だなと思っていたら。今日別の友達にソレ話したら「それ嫌いってことだよ」

って言われて、初めて私、人を嫌いになる、ってことがわかったんだよ。」と喋りだした。

今まで嫌いな人が居なかった、キライということがわからなかった、ということが解った、

と、隣で話を聞きながら、風花の名前の由来の、風に揺れるコスモスの花が頭に浮かんだ。

キライなものが無い、全部ちょっと苦手だなって思う、出来ればそのままでいてほしい。

どんなトコが嫌なの?と聞いてみると、「人が傷つくことを言っていろんな人を傷つける」

何でも自分中心で面倒なことは全部人に押し付けたりするそのコは、問題児みたいだけど

もう少しの間そのコのことはキライって思わずに、超苦手な人ってことにしておけば?

一緒に居るから傷ついたりゲンナリしちゃうけど、そのうち離れたら忘れるよ、と言うと

「・・そうだね。」とすぐには納得出来なくても、ハーゲンダッツのアイスできっと元通り。

心の中はいつも大好きなものや人でいっぱいにして。キライの箱は空っぽにしておいて。

無理とはわかってても、そう願っちゃうね。

とはいえ嬉しい給料日

2017年01月25日 | 瑠璃色ノート

今日も8to8(朝8時前に家を出て会社に行って、夜の8時頃に帰宅する)。

やめたいな、と思うこともよくある。通勤も片道一時間かかるし、雪道運転はコワイし。

雑用が主で、別に私じゃなくても出来る仕事だし、その割に作業量が膨大で面倒で疲れる。

仕事しなくても年金と貯金で細々と慎ましく暮らすことも出来る、という切り札もある。

でも仕事もせず家で日がな一日テレビと猫がお友達、な毎日には有益なものが何も無い。

フライング老後みたいな母親より、働く女性のリアルな姿を見せた方が娘のためになるし

この歳で雇ってもらったのも有難いし、大学の学費と生活費が賄えるお給料はやはり魅力だ。

自分で稼いだお金で週末に外食したり、お酒を飲んだり、自由に買い物出来る喜びもある。

天職でもなく好きなことを仕事にしているワケでもないし、褒め称えられることも無いけど

私が面倒な作業をキチンとこなすことで会社がうまく回っている、ということは分かる。

私は会社の役に立ち、社会の役に立っている。だから辞めたくなってももう少し頑張る。

『やりたくないことでも無理して我慢して頑張るのはホントの意味での頑張りじゃない』

なんて言われたくない。仕事を目的とするか手段とするか、頑張る人にホントもウソも無い。

誰しも「やることキチンとやって報酬を得ることは誇らしい」と思ったっていいじゃん。

直接言われたわけじゃなく、ちょっと目にした文章だったんだけど。なんだか消化不良で。

おひとりさま(割烹)

2017年01月22日 | 瑠璃色ノート
平日マダムが行列しているという噂の割烹ランチ。

夜の割烹は値段も食べ方頼み方も不安だし、一人で行くには勇気が要るところ。

日曜だからかすんなり通され、カウンターには私みたいな『おひとりさま』。

ここが『割烹』というトコロかあ、とワクワクしながらお料理を待つ。

大人になったら仕事帰りにBARとか割烹か小料理屋でお酒飲んだりしてみたいな

と若い頃思っていた。仕事がデキル、カッコイイ女の人に私もなれるかな、と。

夫と出逢う前だから十代の頃の幼い憧れだ。

ランチは鯛めし、お刺身に天婦羅、おひたし、鰤大根、糠漬け、サラダ、茶碗蒸し。

見た目も美しく、それぞれ趣向がこらされ鯛めしには出汁茶をかけて二度美味しい。

こうして一人で割烹でご飯食べてたっておかしくないほど十分な大人になった

ということを味わっていた。

母を連れて来たいな、娘達にも食べさせたいな、と思いながら店を出た。

また一人でここに来るかと考えた時、もう気が済んだので割烹はもういいや、

と幼い微熱は冷めていた。

お酒を飲みに行きましょう

2017年01月21日 | 瑠璃色ノート
「今度落ち着いたらお茶しようね~」と挨拶されてそのままの女友達が何人かいる。

もうすっかり落ち着いているので誘おうか、待ってるか、どうしようか、という感じ。

同じ家庭環境なら共通の話題で盛り上がるけど、今の私の境遇がそれを邪魔する。

彼女らの気遣いは有り難いので、相手が自由に自分の話が出来ないのでは悪いなと思う。

夫の病気を秘密にしていた時に、女友達と保険金の見直しの話になったことがあった。

「保険料が上がるから保険金が高いうち死んでくれないかしら」アハハ‥と辛口の冗談で

まったく悪気の無い人で、口が悪いのも愛情の裏返しなので私も調子を合わせて笑った。

普段ならブラックジョークも悪ノリで済むけど。今だとシラフでそれはさすがにキツい。

相手に気を使わせないように気を使っているのを悟られないようにお互い変に気を遣う。

お茶飲みながら「趣味とか始めたら?旅行とか、サークルとか」なんて言われるのは

もうお腹いっぱいだし、珈琲飲んでしみじみトーンダウンしていくのにはもう飽きた。

お酒飲んで弾けてジョーク飛ばして、口が過ぎてもお酒にせいにしてカラっと楽しむ。

そっちの方が気楽でいいな。

でも「そうやって独身になれて羨ましい~わ~」とか言われても、それはそれで嫌だ。

いいでしょいいでしょ、とノリで返して喜ぶような、魔女みたいな自分は嫌だからだ。

おひとりさま(回転寿司)

2017年01月19日 | 瑠璃色ノート
仕事で疲れて食材も無い一人晩御飯。ブロッコリーサラダを食べに無添Kら寿司へ。

一人で回転寿司に入ったのは半年前。今日で4回目なのでタッチパネルも慣れたもの。

ブロッコリー2皿とエビアボカド。これに前回は牛丼を食べ、その前はカレーうどん。

「こんなの全然寿司じゃねぇっ!」と夫はプラスチックの湯飲みも気に入らなくて

「もっと旨いトコ行くぞ!」と苛立って1度しか家族で食べに来たこと無かったけど

オニオンリングが美味しいよ、とか、ホラお父さんの好きなミルクレープもあるよ、

天婦羅も揚げたてだし、うどんも美味しいんだよ、と娘達が喜んでたのを思い出す。

回転寿司ならではの寿司も好きだな、もちろん旨いトコのお寿司も大好きだけど。

みかんブリに季節限定フグ食べて700円でお釣りをもらう。

買い出しして家で何か料理するより安い。おまけにあっという間に食べ終わった。

でもな、なんかな。。

駐車場に向かう時はやっぱり誰かに『美味しかったね』とか言いながら歩きたい。

おひとりさまだもん、しょうがないかー。と気付くとうっかり助手席側のドアの前。

長年の習慣って体に染みついてるのかね。

体重計の精

2017年01月17日 | 瑠璃色ノート
知らないうちに体重計が壊れていた。電源は入るがデジタル表示がゼロのまま動かない。

前この体重計に乗ったのはいつだったろう。3か月くらい前だったか、覚えていない。

風花も私もいつも履いている細身のデニムが履ければ、体重管理はほぼ良しとしている。

下っ腹のポニョがファスナーを邪魔してきたり、腰回りや太ももがもたついてきたら

夕食を軽めにしたりデザートや菓子パンを我慢し、腹筋したり歩きを増やしたりする。

でも、時々思い出したように体重計に乗ってカラダ年齢を確かめてみる。

鏡よ鏡、と問いかける魔女みたいに。

実年齢マイナス10歳が表示されると『貴女のカラダはまだまだ30代ですよ』

とでも言ってくれてるみたいでホッとする。脳がダマされ実年齢を忘れてしまう。

しかし洗面所の鏡を見るとやはりそこには加齢が過ぎる自分が居てドキっとする。

外側の皮の経年劣化に、思わず両手で頬を持ち上げシワやたるみを引っ張って見る。

寿命の尽きた体重計。もうウンともスンとも言ってくれない。

最新型の体組成計がまた優しく持ち上げてくれたら良いけれど、逆もありそうで怖い。

タニタから別のにするかどうか迷って結局、カラダ年齢表示無しのをネットでポチる。

とある休日の過ごし方

2017年01月15日 | 瑠璃色ノート
風花がデートで出掛けて一人になると、ようやく私も何か

休日らしいことでもしようかな、という気になってくる。

スタンド行って給油と洗車して、今日はスーパー銭湯へ。

テナントの美容室で毛先を軽くカットしてもらってから浴場。

露天風呂の寝湯で仰向けに空を見上げていると、遥か上空から

人とか何かが降ってくる、そんなシーンが唐突に頭に浮かぶ。

小さな点がみるみる近づいて人の形になる、そしたら私は

ここからどこに逃げようか、なんて、ぼーっと考えてみる。

飛行機の破片とかなら逃げても無駄だな、と諦め目を閉じる。

今死んでも娘達への保険は万全だし、猫のエサもあげてきたし

想い残すことなど何も無いな、いや、でも葬儀費用の現金は 

私の口座が凍結されたら引き出せないから、娘達名義の口座に

入金しておかなきゃな、とか思う。それは明日でも良いとして

どうせ死ぬなら今夜は美味しいもの食べて、軽くお酒を飲もう、

さて一人で何処に行こうかな、日曜営業のBARってあったかな。

日の暮れ早い夕方に少しお洒落して街に出る。そんな日曜日。

お茶だし

2017年01月13日 | 瑠璃色ノート
来客へのお茶出しもOLのお仕事。毎日誰かしらいらっしゃる。

お茶が良いのかコーヒーが良いのか、なるべく好みをお聞きして

コーヒーソーサーには必ずミルクと砂糖を添えてお出しする。

何度も来社してブラックしか飲まない方だと分かっていても、

コレ(砂糖とミルク)邪魔だから要らないと言われない限りは

ブラック派の社長にも等しく同じようにミルクと砂糖を添えて出す。

ずっと昔、キレ者でバリバリ仕事が出来る仕事の顔は厳しい感じの

渋めの男性が一人で居るところにコーヒーをお持ちしたことがある。

男は黙ってブラックコーヒー、違いの判るオトコみたいな雰囲気の。

眉間に皺寄せ、険しい顔でいたのが、ハッと驚いたように顔を上げ、

「俺、いつもなんか絶対ブラックしか飲まない人って風に見られるみたいで。

でも俺だってたまにはミルクとか入れたいな、って時もあるんだよな。ありがとう。」

と茶目っ気たっぷりにニコっと笑った。その顔に魅了された。

今でもあの時みたいに、誰かがふと気を許す瞬間の顔が見たいなと思う。

でもまあ痩せ我慢してブラックコーヒー飲んでる人も可愛い。

今度梅昆布茶とかもストックしておこうかな、と考えている。