Blue Moon Cafe

~since1999~

命の鎖

2018年11月22日 | 瑠璃色ノート
結婚して2年経つ長女が妊娠した。

嬉しい気持ちよりも先に安堵感。つまりホっとした。

(私は無事子供を産める人間を生み育てた)任務が解かれた、みたいな。

この世の家系図を空中に浮かべると宇宙みたくなる。気がしないか?

命の鎖同志が引き合い手繰り寄せ合いまたそこで一つの鎖が作られ綿綿と連なる。

それは途中で途切れても、はるかずっとずっと先の方で枝分かれしては別の鎖で繋がって

大きな螺旋を描いて。まるでDNAの螺旋みたいに現在まで続いているんだ。

もしかしたら、私たち人類はたった一人のイブの遺伝子を運んでいる一個の生命体なんじゃないか?

なんてね、孫が可愛いなんてちっとも想像つかない私だけれど、めでたいと思う。

孫が出来たって!?ついにおばあちゃんね、嬉しいでしょお婆ちゃん、なんて言われたくない。

(けっ)とか思う。

この欠如した私の遺した遺伝子も、いずれ有り余るソレを持った遺伝子と結びつき

きっとどうにか補われる。その可能性の塊が発生することを祝うそういう気持ちにはなる。

首がネックなんだ

2018年11月03日 | 瑠璃色ノート
「こいつ、女性のトシを一発で当てる通称=女性の年齢診断士」

 と紹介された人は長身で、驚くほど実の兄に顔や雰囲気が似ていた。

 昔は相当モテただろうな、というのが見てとれる40歳バツイチ。

 兄と同じタイプのハンサムは見慣れていてトキメクことは無いが

 周りの女性達の歳を次々と言い当てて、最後に私の横に座り、そっと

 私の実年齢を耳元でささやかれた時は(!)さすがにビックリ。

 なんでわかったの?!

 「まあまあそんなことよりLINE交換しましょう、また飲みましょう」

 と、屈託のない笑顔であれよあれよという間にスタンプ押す羽目になり

 登録名を見たらまたしても(!)兄と同じ名前だった。

 兄と同じタイプでしかも同じ名前だなんて。全然タイプじゃないけど

 後で「あいつ、手と首見ると女性のトシが判るんスよ」と謎が解け

 見れば見るほど可哀そうな手と首をなんとかせねばと入念なケアに励む。

 シワが薄くなれば若返る。そんなことは無いって解ってるんだけど。