Blue Moon Cafe

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走る雪

2008年01月08日 | 瑠璃色ノート
「雪が走る」という表現を、秋田生まれでいながら今年初めて知った。

なにせ私の生まれたところは秋田の中でも豪雪地帯ではなかったので。

嫁いだ先の年越しも20回を数えるので、耳にはしていたんだろうけど

雪が走る、ということに今まで注意を払わずにいたのかと思うと悔しい。

屋根に積もった雪が一斉に一瞬の時間差で次々軒下にグルリと落ちる。

その音たるやドドドドドド ドドドドドドーーーっっっ

もの凄いスピードで地響きを立てて家を取り囲むように走る雪。

(おっかね~なぁ~)とびくびくしてしまうが、爺婆は平気そのもの。

「お!?雪、走ったナ」と熱燗をコップで飲みながら義父が外に語りかける。

雪は綺麗なもの、なんかじゃなく情け容赦無いとてつもない自然だ。

否が応でも受け入れなくてはいけない獰猛なイキモノ。

雪のない冬を過ごしていると少し物足りない気がするのはきっと・・・

私も自然の一部だから、という答えで果たして。

いつかは立派な秋田の婆ちゃんに私もなれるだろうか。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
瑠璃さん (ひ~ろ)
2008-01-13 10:27:13
なんか日本昔話の世界みたいな感じですね^^;
悔いのない人生 (梓)
2008-01-19 13:04:39
 お歳をめいて、人生を振り返ったとき、いい人生だったと思えるよう、日々を生きて下さい。