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ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

国境での出来事 その1

2005年09月10日 | ひとりごと
プラハからドイツへ深夜バスで出かけた時の事。

当時学生だった私は、一人でドイツのDusseldorfへ
12時間かけて深夜バスに乗り込んだ。
乗客はほとんどチェコ人。
アジア人は私だけだった。

真冬、深夜2時、気温はマイナス10度前後。
ドイツ側の国境に到達。
いつもの通り、バスの運転手が、私を含め乗客のパスポートを持って
ドイツ側イミグレーションオフィスへ持って行った。

バス運転手はなかなか帰ってこない。

90分ほどして、運転手が戻ってきた。
乗客はみな乗り込んでくる運転手に注目していた。

彼はバスの中を歩き、後ろのほうに座っていた私のところへ来た。

                             (続く)


親と先生の努力

2005年09月09日 | 教えること
音楽をする場合、特に小さいお子さんの場合、
ご両親の理解と努力は大変なものである。
3歳頃からヴァイオリンを始めるという事は、
この世界では、常識になりつつある

親が弾いていたり、兄弟が弾いていたり
テレビでヴァイオリンがでてきたり、刺激を受けて、
子供からヴァイオリンをやりたいという子もいるし、

ご両親が始めさせたいといわれる家族もいる。

ただ、ヴァイオリンという楽器は、
弾けるようになるまで、
その楽しさを知るまで、
大変な努力が必要な楽器である。

小さい子どもにその努力を課するのは、
あまりにも酷だ。

できるだけ楽しく続けてもらうために、
親と先生が努力する。

子どもを理解し、
あの手この手を使って、その気にさせる。

一緒に頑張りましょうね。





オーストラリアでの日本食

2005年09月07日 | ひとりごと
ここメルボルンではチェコのプラハとは違って
日本食は結構手に入る。

納豆は冷凍されていて、日本のスーパーで。
お豆腐は絹ごし、木綿と
近所のスーパーで売っている。
蕎麦とか、うどんとか、海苔とかも売ってる。
値段は高いがお金をだせばなんでも手に入る。

ある女の子の家族は永住者で
彼女はこちらの小学校に通っている。
お昼は持参だが、
ご飯とおかずという、いわゆるお弁当箱は嫌がるらしい。

皆、サンドイッチとフルーツが多いからだ。
やはり、皆と同じものがいいらしい。

でも彼女は枝豆が大好きで、
サンドイッチと枝豆。。。
枝豆なんてこちらのスーパーでは買えないめずらしいもの。
お友達が試しに食べて、家でおねだりをしたらしい。
あの緑の豆がほしいと。。
そのお友達のお母様が、
どこで買えるのか電話をかけてきたという。

お友達と同じものがほしいという気持ちは
世界共通らしい。






人を魅了する何か

2005年09月06日 | 演奏について
コンクールや、発表会など、
多くの人がソロをひく場で、
印象に残る人がいる。
また、そうでない人もいる。
 

聴衆を魅了させる何かがあるという事は、
演奏家にとって大切だ。
 
では、人を魅了させるその何かとは一体なんだろう。

人を釘づけにできるという事は、内なる自分の感性と自信があり、
さらにそれを自由に表現できる能力があるという事だと思う。

音楽とは、娯楽の一つである。
創造し、表現し、与える。
 
自分の感性と技術を常に磨き、
それを自由に表現できる演奏、または人に
私たちは、釘づけになるのかもしれない。





子供のストレス

2005年09月05日 | 教えること
木曜日にレッスンしている子が月曜日にうつった。

彼女はまだ、5歳で、
永住者ではないが、家族は日本人で、
お父様の仕事の関係で、こちらでの生活のほうが長い。

最近、幼稚園で、言葉の事、他のお友達とのコミュニケーション等で、
ストレスがたまっているらしい。

木曜日は彼女にとって、集中しにくい曜日だ。
休み明けの月曜日のほうが、集中力や、パワーがあるという事で、
今週から、月曜日になった。
確かに、月曜日のほうが、すっきりしているようだ。

彼女は、とっても頭のいい子で、頑張り屋さんだ。

大人でもストレスの対処には手にあまるほどだが
あの小さな体で、しっかりと環境になじもうと
努力している姿はたくましい。

確かに、Sメソッドが言うように、言葉と音楽は
環境が大切だ。
その子の性格を生かした環境をつくってあげたい。










2005年09月04日 | ひとりごと
オーストラリアの空は、とっても広い。
虹がてたり、星が驚くほど美しかったり、
飛行機雲で言葉が書いてあったり、
四角い東京の空とは大違い。

よく見る夢がある。

私は、空を飛べる能力があるが、
空高く飛べるのではなく、
せいぜい飛べて家の屋根ほどの高さ。
大きな羽があるわけではなく、
自分の腕を思いっきりバタバタさせて
やっと飛べる。
ある時は、ちょっと浮くぐらいで、
ある時は、2分から5分。。。
それでも、飛べるのは、私だけなので、
自信を持っている。。。という夢。

毎回、内容が同じなので、
なにか意味があるのだろうか。

歯が次々と抜ける夢もよく見るが、
まだ、この夢のほうが心地はよい。。。



手抜き音楽

2005年09月01日 | 教えること
ある程度の時間をかけて、
曲を仕上げる事には、たくさんの意味がある。

教師によっては、できるだけ多くの曲を、と
たいして教えもしないで、
かなり早い段階でOKをだす人もいる。
確かに曲は覚えるし、譜読みにも強くなる。
そして、少し飽きた頃には新しい曲の譜読みを始める。

楽譜には、書かれていない指示や思いが、たくさん隠れている。
たんに音符を弾くだけでなく、
それらを理解し、表現することが、
演奏家の役目であるとともに、音楽をする楽しさの一つでもある。
また、そういった事について、
アドバイスを与えるのが教師の役目でもある。

なにも、教えずに、
「じゃあ、次はこれ見てきて」という教師は、
手抜きをしているようにしか私は思えない。







話術

2005年09月01日 | 教えること
いい教師には話術がある。

人を惹きつける表現力と、魅力的な表情。

特に相手が子供の場合は、ユーモアを取り混ぜながら、
自分も楽しみながら、表現豊かに話す。

話術が優れている教師とそうでない教師を
子供達は、すぐ見抜き、態度に示す。

子供達のレベルにたって話すのではなく、
彼らのほんの一歩先から、刺激する。

例えば、生徒の集中力が切れかけてる時に、
ちょっとした冗談や脱線トークをし、
再び、レッスン内容に結び付けることによって、
子供の意欲や興味関心を持続させることができる。

教師の話術は引き出しから出すものだ。
普段から、ネタをためておくといいかもしれない。