ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

脳死は人の死 改正A法案について

2009年10月25日 | ひとりごと
臓器移植に関する法律が施行されて13年。
確かに日本の脳死下においての臓器移植件数は少ない。
13年で81件。
おおまかに言うと一年に約5,6件の計算になる。

いっぽうで脳死状態になり死をむかえた患者は年間約3000人~8000人。


脳死状態になり死をむかえた患者の内、
ドナーカードにより臓器提供意思表示をしていたのは約1パーセント。
約30人~80人となる。

では、なぜ日本では移植件数が年10件前後なのか。

1.その患者が<臓器提供のできる病院>に<救命>の理由で搬送されること。
2.家族がその患者の意思表示を知っていて、それを拒否しないこと。
3.法的脳死判定を受け、クリアーすること。

例えその患者が、ドナーカードを持っていて、
脳死下においての臓器提供を希望していたとしても
搬送された病院先が国が定めた臓器提供施設でない限り、
提供は無理だ。
その患者の尊い遺志はそこで無駄になる。

また、脳死状態になった患者の家族の痛みは計り知れないが
その患者が脳死である期間中、もしくは、それ以前に
その家族が現状を理解し、別れを言う決心をつけ、
病院側にその患者の遺志を伝えるまでが、
心肺停止よりも早くなくてはならない。

今年7月に改正された臓器移植法A案は、
本人の意思が不明でも家族の承諾があれば臓器提供できるというものだ。

それで移植件数は増えるだろうか。

愛する人が脳死になりあと数日で心肺停止になるその間で、
温かい体から臓器を取り出すことを承諾する家族が増えるだろうか。
その決断をしなければならない家族の痛みや責任は重い。

脳死は人の死。
という価値観を法的に決めるのではなく、
意思表示を国をあげて推進しつつ、
かつ提供できる病院数を増やし、その体制を万全にすることの方が、
より多くの命を、<純粋な尊い意思>でつなぐことができるのではないかと思う。

医療で命はつながる。
移植を待っている多くの患者が臓器移植によって救命される。
ただそこに、その患者の尊い遺志と、
家族の崇高なる社会奉仕があってのことでなければならないと
私は考える。


あなたは、自分の愛する家族が脳死になったときに
どうしますか。


1月16日

2009年10月23日 | 演奏について
1月の演奏会の曲目を決めるのに、最近ずっと頭を抱えてました。
今日も、一日録音を聞きながら、楽譜を見ながら考えてましたが、
やっとこれだ!って思える曲を発見

以前、弾いた事のある音楽ですが、
今、弾いてみるとなんだこりゃ!!
かなり感情移入できるんです。
昔は、そんな感じではなかったんですけどね。
これって、もしかして年のせい???

ま、何はともあれ、曲は決めました。

これから1月まで頑張ります。
ちなみにコンサートは1月16日です

今年はいろいろあった年なので、
いろんなことを考えました。
答えなんてないけど、気持ちの経過はあるわけで、
今年のそんな感情の色を表現できたらと思います。


新年まであと2ヶ月ちょい。
目標だった5キロ減は実行されず。。。






ミソ○会

2009年10月14日 | ひとりごと
久しぶりにメルボルンのミソ○仲間で、懇親会。

今回は日本からも参加者がいて、合計8人でした。

しっかり、お酒を持ち込んで、盛り上がりました。

っていうか、8人のミソ○が揃うと、すごい迫力です。
店の中では確実に私達が一番目立ってました


写真はライゴンストリートにあるタイレストランにて。
いつものミソ○会の常連メンバーです。

左からファンキー三味線プレイヤー、美人ネイリスト、私、
そしてイスラム教を永遠に語れる通訳士の元クエート秘書官。

めちゃくちゃ辛いタイ料理を堪能した
その後、夜景が綺麗な屋上にあるバーで
さらに飲み、ストレス発散しました




命のつながり

2009年10月07日 | ひとりごと
この2ヶ月間、ずっと生と死について考えてました。

8月22日父が脳出血で他界しました。

8月10日に倒れて手術をしたものの、出血がひどく、
倒れてから意識もなく、限りなく脳死に近い状態の12日間。

目を覚ますことのない父の手をにぎり、
その温かさを感じ、人工呼吸器で動かされている心臓に耳をあて、
父がまだそこにいる事、これから旅立とうとしてる事を、
理解しようと努めた12日間。


そして、私達家族が皆知っていた、財布の中のドナーカード。
父が楽しみにしていた孫の誕生。

命のつながり。

命は引き継がれる。