
3ヶ月ぶりの歌舞伎です。
松竹座では坂田藤十郎襲名披露が26日まで行われています。8日夜の部を観てきました。
一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
一條大蔵卿…片岡仁左衛門 常盤御前…片岡秀太郎
吉岡鬼次郎…片岡愛之助 お京…片岡孝太郎
八剣勘解由…市川團蔵 勘解由女房鳴瀬…市村家橘
夫 源義朝を失った常盤御前は、敵であった平清盛に身を任せたかと思うと、今度は阿呆よばわりされている一條大蔵卿の妻となり、源氏の事など忘れてしまったかのようです。しかし、常盤御前の本心は平家調伏を願っており、大蔵卿も平家を欺くために作り阿呆を装っていた事を明かします。
感想 
一條大蔵卿の役は、やるのがとても楽しそうです
前半の阿呆ぶりは、本当に仁左衛門さんが楽しそうにやってらして、憎めない大蔵卿で、笑いを誘いました。
後半には正気を示し本心を述べます。
先ほどの阿呆ぶりが嘘のように、キリリとかっこいいに大蔵卿で、そのギャップにビックリです
吉岡鬼次郎、お京夫婦は、とてもかっこいい役です。
源氏の再興に命をかけていて、2人の一生懸命さが伝わってきました。
常盤御前は、本当に大変な時代に生きた人です。
秀太郎さんはすごく綺麗で、高貴さが漂っているのですが、哀れさがにじみ出ていて、背負っている物の大きさを感じました
いつもは大蔵卿に目がいく私ですが、今回は秀太郎さんの常盤御前がすごく良かったです。
今回の一條大蔵譚は松嶋屋の舞台で、「松嶋屋
」のかけ声もたくさん聞かれました。女性のかけ声が多かったです。
京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)
白拍子花子…坂田藤十郎
所化…中村翫雀、中村壱太郎 他
美しい僧の安珍に恋した清姫の執念が蛇体となり、道成寺の鐘に隠れた安珍を、鐘もろとも焼き尽くしたという道成寺伝説をもとにした、長唄舞踊の大曲です。
感想 
所化が翫雀さん、壱太郎くん、進之介さん、孝太郎さん、愛之助さん等々、豪華

そして、みんなツルツル頭で、とっても可愛かったです

壱太郎くん、すごく背が高くなっていて驚きました。お父さんより、だいぶ高いですね。これからが楽しみです。
上方の若手さんもたくさん。京屋からは京紫さんも出られていました。
まいづくしは菊史郎さん(だと思います
)。すごく優しいまいづくしでした。
なんだか一緒にうん、うん、とうなずいてしまいますね。
藤十郎さんは、すごく着物も綺麗でした

途中口上があり、ズラッと並んだ坊主頭の所化さんの間に、藤十郎さんがすごく栄えて、美しかったです。
上方歌舞伎隆盛のため、頑張って欲しいです。
ところで、今回楽しみにしていたのが、立鼓の望月朴清さんです。
一度見たら忘れられないお顔で、舞台やテレビで拝見するたびに「あ!出てはる、出てはる
」と、楽しみにしていました。
昨年、歌舞伎手帖を初めて購入し、演奏家名鑑でお名前を知りました。人間国宝なのですね

すごく使い込まれた色をした鼓を打ってらっしゃいました。
鼓を打っている姿を見ていると、見いってしまい、すいません
藤十郎さんよりも演奏家さんを見ている方が多かったかもしれません。
役者さんだけでなく、演奏家さんの顔も覚えると、いっそう楽しくなるでしょうね。
肝心の藤十郎さんですが、さすが何回も踊ってらっしゃるだけあって、堂々としていて、安心してみてられました。
変化にとみ、見どころ満載なので、舞踊が苦手な私も、楽しく見る事が出来ました。
魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)
魚屋宗五郎…尾上菊五郎 女房おはま…中村時蔵
召使おなぎ…片岡孝太郎 小奴三吉…河原崎権十郎
磯部主計之助…中村翫雀 浦戸十左衛門…市川段四郎
芝で魚屋を営む宗五郎は、磯部主計之助の屋敷に妾奉公に出た妹が、不義の罪で手討ちにあい、家族と共に悲しみに暮れています。
ところがその罪が濡れ衣だったという事を聞かされた宗五郎は、あまりのやりきれなさに禁酒の誓いを破ってしまいます。
酔うにつれて人が変わっていき、しまいには殿様の屋敷に乗り込んでしまいます。
感想 
宗五郎は普段はすごく真面目ないい男なんでしょう。
菊五郎さんの宗五郎は、その真面目さがすごく出ていました。
その宗五郎が妹の死の真相を知り、禁酒を破ってしまい大変な事に。
女房のおはまは下町の女房らしくチャキチャキしていて大好きです
おはまは時蔵さんしか考えられません。
宗五郎とおはまのやりとり、菊五郎さんと時蔵さんは初コンビだそうですが、すごく息が合っていて、言い合っているけど、想い合っている仲の良い夫婦でした。
色々な人の、それぞれの立場での感情がたくさん表れる舞台で、とても分かりやすく、良い歌舞伎でした。

やっぱり歌舞伎って素晴らしいです。
大阪でも、東京のように毎月やって欲しいです。
でも来月は上方歌舞伎会、10月は染五郎さん、愛之助さんの花形歌舞伎、11月は幸四郎さんの勧進帳(チケットが取れたらの話です。)、12月は顔見世と楽しみは続きます~




松竹座では坂田藤十郎襲名披露が26日まで行われています。8日夜の部を観てきました。


一條大蔵卿…片岡仁左衛門 常盤御前…片岡秀太郎
吉岡鬼次郎…片岡愛之助 お京…片岡孝太郎
八剣勘解由…市川團蔵 勘解由女房鳴瀬…市村家橘
夫 源義朝を失った常盤御前は、敵であった平清盛に身を任せたかと思うと、今度は阿呆よばわりされている一條大蔵卿の妻となり、源氏の事など忘れてしまったかのようです。しかし、常盤御前の本心は平家調伏を願っており、大蔵卿も平家を欺くために作り阿呆を装っていた事を明かします。


一條大蔵卿の役は、やるのがとても楽しそうです

前半の阿呆ぶりは、本当に仁左衛門さんが楽しそうにやってらして、憎めない大蔵卿で、笑いを誘いました。
後半には正気を示し本心を述べます。
先ほどの阿呆ぶりが嘘のように、キリリとかっこいいに大蔵卿で、そのギャップにビックリです

吉岡鬼次郎、お京夫婦は、とてもかっこいい役です。
源氏の再興に命をかけていて、2人の一生懸命さが伝わってきました。
常盤御前は、本当に大変な時代に生きた人です。
秀太郎さんはすごく綺麗で、高貴さが漂っているのですが、哀れさがにじみ出ていて、背負っている物の大きさを感じました

いつもは大蔵卿に目がいく私ですが、今回は秀太郎さんの常盤御前がすごく良かったです。
今回の一條大蔵譚は松嶋屋の舞台で、「松嶋屋



白拍子花子…坂田藤十郎
所化…中村翫雀、中村壱太郎 他
美しい僧の安珍に恋した清姫の執念が蛇体となり、道成寺の鐘に隠れた安珍を、鐘もろとも焼き尽くしたという道成寺伝説をもとにした、長唄舞踊の大曲です。


所化が翫雀さん、壱太郎くん、進之介さん、孝太郎さん、愛之助さん等々、豪華


そして、みんなツルツル頭で、とっても可愛かったです


壱太郎くん、すごく背が高くなっていて驚きました。お父さんより、だいぶ高いですね。これからが楽しみです。
上方の若手さんもたくさん。京屋からは京紫さんも出られていました。
まいづくしは菊史郎さん(だと思います

なんだか一緒にうん、うん、とうなずいてしまいますね。
藤十郎さんは、すごく着物も綺麗でした


途中口上があり、ズラッと並んだ坊主頭の所化さんの間に、藤十郎さんがすごく栄えて、美しかったです。
上方歌舞伎隆盛のため、頑張って欲しいです。
ところで、今回楽しみにしていたのが、立鼓の望月朴清さんです。
一度見たら忘れられないお顔で、舞台やテレビで拝見するたびに「あ!出てはる、出てはる

昨年、歌舞伎手帖を初めて購入し、演奏家名鑑でお名前を知りました。人間国宝なのですね


すごく使い込まれた色をした鼓を打ってらっしゃいました。
鼓を打っている姿を見ていると、見いってしまい、すいません

役者さんだけでなく、演奏家さんの顔も覚えると、いっそう楽しくなるでしょうね。
肝心の藤十郎さんですが、さすが何回も踊ってらっしゃるだけあって、堂々としていて、安心してみてられました。
変化にとみ、見どころ満載なので、舞踊が苦手な私も、楽しく見る事が出来ました。


魚屋宗五郎…尾上菊五郎 女房おはま…中村時蔵
召使おなぎ…片岡孝太郎 小奴三吉…河原崎権十郎
磯部主計之助…中村翫雀 浦戸十左衛門…市川段四郎
芝で魚屋を営む宗五郎は、磯部主計之助の屋敷に妾奉公に出た妹が、不義の罪で手討ちにあい、家族と共に悲しみに暮れています。
ところがその罪が濡れ衣だったという事を聞かされた宗五郎は、あまりのやりきれなさに禁酒の誓いを破ってしまいます。
酔うにつれて人が変わっていき、しまいには殿様の屋敷に乗り込んでしまいます。


宗五郎は普段はすごく真面目ないい男なんでしょう。
菊五郎さんの宗五郎は、その真面目さがすごく出ていました。
その宗五郎が妹の死の真相を知り、禁酒を破ってしまい大変な事に。
女房のおはまは下町の女房らしくチャキチャキしていて大好きです

おはまは時蔵さんしか考えられません。
宗五郎とおはまのやりとり、菊五郎さんと時蔵さんは初コンビだそうですが、すごく息が合っていて、言い合っているけど、想い合っている仲の良い夫婦でした。
色々な人の、それぞれの立場での感情がたくさん表れる舞台で、とても分かりやすく、良い歌舞伎でした。

やっぱり歌舞伎って素晴らしいです。
大阪でも、東京のように毎月やって欲しいです。
でも来月は上方歌舞伎会、10月は染五郎さん、愛之助さんの花形歌舞伎、11月は幸四郎さんの勧進帳(チケットが取れたらの話です。)、12月は顔見世と楽しみは続きます~





特に道成寺の所化が気になる私です。
まいづくし、菊史郎さんでしたか?!聞きたかった~♪
壱太郎さんとかも聞きたいですね。
来月は上方歌舞伎会!すっごく楽しみです!!
こんばんは。私の7月8日の夜の部を観たのですよ。
3演目とも見応えのある素晴らしい舞台でしたね。
立鼓の望月朴清さん。真ん中にお座りになって、ロマンスグレー?の独特な風貌は本当に印象に残りますね。イヤホンガイドでも『鼓は人間国宝・望月朴清他』って紹介されていました。「“ホカ”って~」ってウケてたのですが(笑)。
所家さんたちがはんなりした感じでしたね。師の御坊の目を盗んで…という感じがしない良い子オーラのみなさんでした。
舞妓さんが一杯。さすが藤十郎丈の襲名披露興行。
上方歌舞伎はこうでないと…というええ公演でした。昼の部を拝見するのはまだ先ですので,行く前に心をほんわかモードにリセットして行きます
わたしも昨日の夜の部に行っていました。
>藤十郎さんよりも演奏家さんを見ている方が多かったかもしれません。
うんうん。これわかります!
わたしも演奏家さんのほうが気になっちゃって
わりと多くの時間を後ろに費やしていたと思います。
立鼓の方は人間国宝ですか!?
>役者さんだけでなく、演奏家さんの顔も覚えると、いっそう楽しくなるでしょうね。
ほんとにそうですよね。
人間国宝の方も演奏されている芝居、
なにも知らないで観たり聞いたりするよりも
知っているほうがいいに決まってますよね。
わたしも勉強しなきゃ。
歌舞伎手帖には演奏者名鑑も載ってるんですね~。
お子ちゃまだった壱ちゃんがパパよりおおきゅうなってはったので驚きましたね☆
朴清さんはお家元で、紫の紐は朴清さんダケ!許されているとか・・・。
江戸っ子でいなせでダンディな方ですよ☆
私も「夜の部のみ」と思っていたのですが、連獅子も気になるし、口上も気になります。
幕見でチケットが取れたら行こうかなと検討中です。
菊史郎さん、お顔とお名前は知っていましたが、こんなにちゃんと見たのは初めてです。
お顔も声も優しかったですよ
スキップさんも同じ日にご覧になってらしたのですね。
イヤホンガイドでは演奏家さんも紹介されるんですね。
しかし、他っていうのはちょっとひどいですよね
それなら「立鼓は人間国宝の望月朴清」の方が良いかもしれませんね。
とみさんも8日夜の部だったのですね。
同じ日に見られた方が多くて、嬉しいです
おっしゃるとおり、良い子オーラが皆さんから出ていましたね。
いつもはすごく大きく見える愛之助さんでさえ、ちょっと恥ずかしげに見えました。
昼の部の観劇記、楽しみにしています
歌舞伎を見だした頃は、あんまり演奏家さんを気にして見る事はなかったのですが、最近は演奏家さんにも注目しています。
知れば知るほど、面白くなっていきます。
私もまだまだ知らない事だらけなので、勉強します~
koroさん、歌舞伎も見られるんですね。
壱太郎くんの成長ぶりには、私も驚かされました。
小さい時しか知らないので。
紫の紐は朴清さんだけなのですね
紫の紐って、あまり見かけないですものね。
なんだか演奏家さんを見る楽しみも増えて、ますます歌舞伎が楽しくなりそうです。
まきちゃん、MDはMDLPタイプです??
MD…どうなんでしょう…そういうのまったくわからないんです(><)
役立たずでごめんなさい
MDプレーヤーのどこかにMDLPってかいてませんか?
LPはロングプレイのことです。
SPはショートプレイ、録音や再生がミニディスクにかいてある通り、74分か80分しかできません。
MDLPにはLP2とLP4があり、それぞれ2倍(74分なら148分)、4倍(74分が296分)で録音・再生ができるプレーヤーです。
何も書いてなければ、MDSPです。
すんませんが、MDプレーヤーもう一度みてちょうだい(*^-^*)
私は昼夜通しで観てきました!
やっぱり大蔵卿に目がいってしまいました。
品のある阿呆ぶりとシャープな正気さがとても印象的でした。
娘道成寺でのくりくり坊主もキュートでしたし、藤十郎さんの花子は衣装共々美しかった~
演奏家さんの演奏もとても素晴らしかったですが、まだまだ認識出来るほど余裕がないので、今後少しずつ追っていけたらいろんな観方が出来てもっと楽しめるかもしれないですね。