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台湾の絵本作家、幾米(ジミー)の世界に触れる

2009年09月25日 01時42分57秒 | 文化

台湾の絵本作家、幾米(ジミー)という人をご存知でしょうか。
「君のいる場所」、「ブルー・ストーン」、「地下鉄」、「君といたとき、いないとき」、「幸せの翼」、「ほほえむ魚」などの作品が日本でも翻訳・出版されています。

彼は、急性骨髄性白血病という大病をした後、40歳のときに初めての絵本を出しました。
その美しくて可愛くてちょっと悲しいような独特の作風と、人の心の奥深くに触れてくるような話は、大人向けの絵本という分野を開拓し、彼の作品は台湾だけでなく世界中の人に愛されています。

ジミーの最新作「星空 The Starry Starry Night」の原画展「幾米星空特展」が、現在台北の華山創意園区で開催中です。
この会場は日本統治時代に建てられた酒造工場の建物群を、そのまま残しながら展覧会やイベントスペースとして使っています。
いわば、建物自体が芸術品で、木枠の窓やタイルを多用した建築の中にとてもさりげなく、ジミーの絵が展示してあります。

 

絵本の原画ですので、わりと小さめの作品が多いですが、中にはこのように、1枚のフレームに納まらない大きな作品もあります。

 

この展覧会のもうひとつの特徴は、分野の異なる14人のアーティストたちがコラボレーションしていることです。
音楽やナレーションを使ったマルチメディア作品や、インスタレーションで、ジミーの世界を更にふくらませています。
この部屋も、映像や天井のライトなど、部屋全体がアートであると同時に、原画の展示もしてあります。

 

まるでジミーのアトリエを再現したような、可愛らしいスペース。
でも、これもアートです。

 

これもジミーの絵からインスピレーションを受けた、インスタレーションです。
古い建物の雰囲気と相まって、なんともいえない空気をかもし出しています。

 

建物の2階に上がると、外に出られるようになっています。
この木にキノコが生えたようなものもアート作品。
屋根の上から台北の星空が眺められるので、夜に行くのがお勧め!

 

この素敵な建築が会場です。
絵本やアート、建築にご興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。(尾)

幾米星空特展
華山創意園区 中一館(台北新交通システムMRT忠孝新生駅から徒歩5分)
2009年8月8日~10月31日 毎日午前10:00―午後10:00
入場料: 台湾元200元
http://starrynight.jimmyspa.com/

※9月25日(金)の番組「文化の台湾」では、幾米の世界をご紹介しています。

RTI台湾国際放送の日本語番組は、毎日1時間放送です。「文化の台湾」は金曜日の放送開始20分後から始まります。
オンデマンド放送は、当日の夜10時前後に更新され、1週間聴くことができます。



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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (KI)
2009-10-18 19:46:02
10/11の夕方に尋ねてみたところ、この日は残念ながら予約制のようで、鑑賞することができませんでした。そのかわりに、1階のグッズ売り場でジミーの作品写真をいろいろと見ていました。ジミーのことは、ドラマ「地下鉄の恋(日本語タイトル)」で知っていました。白血病の主人公が描くファンタジックな絵が印象的でした。またいつか、同じような絵画展を開いて欲しいです。
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Unknown ()
2009-10-21 21:00:53
KIさま、コメントありがとうございます。
うゎー、1日だけの貸切りの日に当たってしまうなんて、本当にアンラッキーでしたね
でも、人気の画家さんですから、またチャンスはきっとあると思います。
ゆくゆくは、ジミー・アート・センターというのが華山にできる予定だそうです。
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