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日本製だからこそ飲んでもらいたい!KAVALANハイボール

2010年06月18日 02時33分54秒 | 台湾グルメ

(これが「日本製」ながら台湾の名酒を使用したハイボール、「KAVALAN」だ。なかなかいい感じ。後ろは台湾のカリスマアイドル、ジョリーン・ツァイ。CMキャラクターではなく、単なるおまけですXD)

最近、日本の新聞記事で、アイスコーヒーは日本人が作り出したと読んだ。真偽のほどはともかく面白いなぁと思ったものだ。ウイスキーをソーダ水で割ったもの、ハイボールも日本人が発明したオリジナルの飲み方という説がある。ちょっとレトロな響きだが、ここ数年はまたブームになっているらしい。
で、テレビを見ていると台湾でもハイボールのCMを放送しているではないか!相変わらず日本の流行は何でも入ってくるなぁと思ってよくよく見てみると、商品名は「KAVALAN」。これって台湾産で今年1月、スコットランドのある品評会で世界一に選ばれて話題になったウイスキーだ。「これは話しのタネに飲んでみないと」と早速コンビニエンスストアに飛んでいった。冷蔵コーナーのガラス扉を開いて手にとって見ると、なんと日本製!日本でも売られているのか?知らなかったのは自分だけなのか?それとも日本の人たちは台湾のウイスキーと知らずに飲んでいるのか?と頭は一気に大回転。とにかく、ここで紹介しておこう。

(イギリスの日刊紙「タイムズ」が紹介したKAVALAN世界一の記事)

「KAVALAN」は台湾東北部、宜蘭県にある金車酒造工場で作られて2008年に発売、世界的なウイスキーの専門書「ウイスキーバイブル」や「モルトウイスキー・イヤーブック」で高く評価されている。「KAVALAN(カバラン)」というのは宜蘭県を中心に住んでいたといわれる平地原住民族の名称だ。昨年3月にはSWSC世界ウイスキー選手権で銀賞、7月にはIWSCの大会でも銀賞を受賞するなど、日本のサントリーやニッカに負けない味とされているのだ。

(これがウイスキー「KAVALAN」。高級なウイスキーで一本台湾元1500元から3000元(日本円で5000円から1万円)ぐらいして安くない。でも「世界一」だから高くても仕方ないですよね!レンホーさん!)

このハイボールの「KAVALAN」、350ml入りで現在は「特価」で台湾元99元(日本円300円弱)。台湾のビールは40元弱だから「KAVALAN」はかなり高めになる。台湾で日本製のペットボトル入りのお茶が売られている場合、台湾製のものの倍近くすることがあり、それと同じ感覚だ。なにしろ日本からの輸入品なのだ。そこそこ高くなっても仕方が無い。ではこの「KAVALAN」、日本の皆さんに飲んでもらえるのだろうと思いながら缶に印刷された情報をチェックすると…これが違うようなのだ。

 

(パッケージは完全に日本のものみたいでカッコイイ。さすが輸入品!)

(でも細かく見てみると…あれ?だんだん怪しくなってきた)

「お酒」、「リキュール(発泡性)」、アルコール分(ALC.)7%など主な部分は日本語表記なのだが、その他の多くの部分が中国語になっている。さきほどのお茶のケースでは、日本で売られているものに、輸入した会社が内容物を中国語表記にしたシールを貼っていたりして一目で「輸入品」と分かるのだが、「KAVALAN」はどうもそうではないようだ。製造しているのは日本福岡県にある九星飲料工業株式会社。輸入しているのは台湾の飲料大手の金車股份有限公司と、「シール」ではなく「印刷」されている。
九星飲料工業のHPには残念ながら商品情報は無く「KAVALAN」についても全く分からないが、同社の事業内容に「酒類の受託加工」とあり、台湾側の委託を受けて生産しているもよう。これは台湾に輸入して販売することが前提の商品なのではないか。少なくともこのパッケージのままでは日本で一般に流通することは難しいはず。「飲みすぎには注意を」という標語も、「飲酒過量 有礙健康 未成年請勿飲酒」と中国語になっているのだから。
そこで金車公司のHPを見てみると、何のことは無い、商品の紹介がしてあった。強調されているのは、台湾初のハイボールであること、ウイスキー「KAVALAN」の原酒を使用していること、日本への委託生産であり、日本の技術(ボトルカンや印刷も含めて)と結合した画期的な商品であることなど。また、コーラで割ったものもあり二種類となっている。「ハイボール」は「●爆」(●は口へんに海)と書かれていて、標準中国語の発音「ハイバオ」を「ハイボール」に当てたようだ。

(「未成年者の飲酒は禁止」の標語は中国語だよ!)

(最近入手した、台湾鉄道123周年記念復刻ガラスコップに注いでみる。写真では細かい泡が確認できないがなかなか悪くない。後ろは台湾のカリスマアイドル、ジョリーン・ツァイです。しつこいXD)

HPには日本での発売予定は書かれていない。しかし、こういった台湾と日本の合作とも言える商品が生まれたことは素直に喜びたい。行政院農業委員会が日本の業者と協力して、台湾産農産品の日本におけるアンテナショップとして東京笹塚にオープンさせた台湾物産館や各地の中華街などでは入手できるかも知れない。
お茶やフルーツを中心に、日本でも台湾の食品を楽しんでもらえる機会は増えている。さらにこういった新しい商品が日本の台湾ファンの手元に届き、2000キロ離れた台湾と日本で、例えば国際電話で話しながら(ネットのテレビ電話もある!)同時に同じ「KAVALAN」で、「乾杯(ガンベイ)!」、「カンパーイ!」などとやろうものなら、短波放送にも通じるシンクロ感が味わえよう。「KAVALAN」が日本でも堂々デビューする日を待ちたい。そうそう、お味のほうですが…当然、「太好~了~!(うますぎる~)」でしょう!(U)

 



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (???)
2010-06-18 17:04:13
日本で瓶詰めするより台湾で瓶詰めするほうが安上がりだと思うけどね。

ジャカルタで「安達太良山の水」を売っていたから案外フランスのevianを日本で飲むようなものかな。
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Unknown (◆G9FlhTJB1k)
2010-06-18 19:05:02
とりあえず、財団法人流通システム開発センターのwebsiteにある、グローバルコード情報提供サービスで検索してみました。
http://www.gepir.jp/GEPIRJapanWebSite/ResponseForm.aspx?VAL=4710085209538&SUBTYPE=&LANG=JP&TYPE=1
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美味ければOKです! (万太郎)
2010-06-19 13:32:35
はい、飲兵衛族としましては、
何処の国製造でも、飲み方が何処発祥でも「美味ければ」OKですよ!
「マッカラン」というブランドが在りますか「カバラン」もそれに似た発音、さすが中国販売ですね。
早く日本へ輸入?!されて欲しいものです、
グラスを用意して迎え撃つ準備は出来ていますよ。

日本製というと何処のメーカーが製造しているのかな?
なぜ台湾だけ?で販売してるのかな?
まあ、ミステリアスなウィスキー、謎ごと飲み干しましょう。
ではまた
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私も飲んでみました (tw_dot_com)
2010-07-23 03:48:18
はじめまして。台北在住のものです。

私も昨晩飲んでみました。TB打っておきますね。
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Unknown (たっち)
2010-07-25 09:47:55
ハイボールも気になりますが、ジョリーン・ツァイのカレンダーも気になってます。
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コーラ割りもいいですよ (U)
2010-07-25 23:24:46
コメントありがとうございます!
ハイボールはウイスキーの味が強いですよね。もう一つ、コーラ割りも売っていますが、こちらの方が飲みやすいかな?
ジョリーン・ツァイはまもなく新作が出るようです。楽しみですね!
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