パラリンピック. 隻腕のストライカー

先月のオリンピックでウルグアイ代表最高位になったのは、走り幅跳び男子エミリアーノ・ラサの6位入賞。
そして今日から世界で3番目に大きなスポーツの祭典パラリンピックが始まります
障害者スポーツの世界大会が開始されてから５６年の歳月が経つそうですが
今からおよそ80年前、五体満足な選手たちと一緒に戦った、右前腕切断の名ストライカーがウルグアイにいました。

右肘からわずか数センチ先を電動のこぎりで切断したのは１３歳の時。
子供の時から道端でサッカーをしていた少年はいつかピッチでプレーすることを夢見ていたのが、突然の事故。
が、大きな一歩を踏み出したその少年の名前はヘクトル　カストロ。
失ったバランス感覚を補う為に人並以上の練習を積み重ね、創意工夫をして這い上がり、
独自のプレースタイルをつくりあげた。
1930年の第１回サッカーワールドカップ　センテナリオ・スタジアムで最初のゴールをしたウルグアイ代表のストライカーに。
少年は17歳でウルグアイプロチームに加入しその３年後、ウルグアイ名門のクラブ・ナショナル参戦し活躍。

不屈の精神で活躍したヘクトルが生きていたらどれだけパラオリンピックの存在に歓喜したことか.
パラリンピックで最初にウルグアイにメダルをもたらしたのは、96年アトランタ大会　男子200M走(T10)のホルヘ・レレナの銅メダル。
このパラオリンピックでまた様々なドラマが生まれていくでしょう。

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