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バーレーンvs日本 【アジア3次予選 - 第2戦】

2008年03月27日 | 日本代表 (岡田JAPAN)
■ ワールドカップ 2010 南アフリカ大会 アジア地区3次予選 第2戦
   バーレーン(1-0)日本
    ・後半32分 A・フバイル(バーレーン)


■ 接近・退院・解任

◆ だめだこりゃ!
先日オシム前日本代表監督が無事に退院をして、今後は自宅療養及びリハビリを続けるというニュースを読みました。一応、記録的なスタンスで当ブログでも記事にはしましたが・・・
ところが、オシム前日本代表監督に変わり、協会のプッシュを受け代表監督に就任した岡田監督(岡田JAPAN2)は、2010年W杯南アフリカ大会アジア地区3次予選、第2戦バーレーン(アウェイ)戦でくそみたいな試合を見せてくれました。

サッカーは90分、ハーフタイムも含めれば約2時間程度の時間ですが、おもいっきり面白くない映画を観たような気分で、友人いわく「この120分間の拘束時間を返してくれ!」って言っていました(笑)ただ、面白くなければ途中で観るのをやめればいいだけの話ですけど、サッカーは多少性質が悪い。

映画とかであれば、事前に予備知識?みたいな情報を入れて「どんな評判はどうだろ?」ってな具合で行きますけど、サッカーは最後の最後まで何が起きるか分かりません。そういう意味で、なかなか観るのを止めるという判断は難しい。
ただ、今回のバーレーン戦を前半45分を終わった時点で「だめだこりゃ!」って、いかりや長介ばりに、寝た方は少なくとも1時間くらいは得をしたかもしれません(笑)また、見逃した人もいらぬストレスを感じることはなかったので、精神衛生上は良かったかもしれません。

◆ ね、やっぱりシュート打てない、打たないでしょ!?
サッカーってゴール数によって勝敗が決する競技です。フィギュアスケートのように技術点やら演技点(よく分からんけど)みたいな、よく分からないもので、順位や勝敗が決する競技ではなく、一般的な球技同様、ゴール数を競う。だったら、何をするのか?シュート打たなきゃ始まらない。シュートに至る過程の「崩しの部分」それはそれでクローズアップすれば大事だけども、そもそも日本代表の現状で世界相手に「自分達のスタイル(形)」でシュートまで行けるか!?と言ったらちょっと怪しい。
そこで試合を観ながら、すごい気になっていたスタッツはどうなんだろう?ということで、ちょっと調べてみました。(スポニチのHPにあったデータです)

日本は、シュート5本に対してバーレーンは13本。この内どれくらい枠内があったかは分かりませんけど、「前半3本もあったっけ?」ってくらいフィニッシュまでいけなかった。

◆ ね、やっぱり走らないでしょ!?
「考えて走るサッカー」というキャッチー?なフレーズで表現されていたオシムJAPAN。
でも、走るのはしんどいけど、走らなきゃならない。サッカーの基本の一つだから。
いや、別に走らなくてC・ロナウドばりにもサイドで抜いてクロス上げたり、ゴール決めてくれればそれでいいですけど、出来ない。だったら、パス出して、スペースに走って、スペース作って、相手にプレス掛けて・・・ってな具合に基本をしっかりとやならないと「接近、セックス・・・(ピー)」なんだか分からないんですけど、そんなもの役に立ちやしない。また、大きなサイドチェンジも減った。
また、友人がいっていましたが、ボールの貰い方が悪すぎる・・・なるほど、ふむふむと思いながら、ビール片手に珍味喰っていた。
――昨日、相手のやり方の90%は予想していると言っていた。確かにフォーメーションの並びなどは予想どおりだったと思うが、イラン戦と比べて縦に早いボール入れてきたことについてはどう考えるか

 縦に早いボールを入れてくるということでは、ここまで抜けてくるとは思っていませんでしたが、攻撃としては前からプレッシャーを掛けてくることとロングボール、これは最初からケアをしていました。それに対して、こぼれ球をしっかり拾うこと。それとロングボールを正確に蹴らせないようにしようということだったんですが。まあ、プレッシャーを掛けられたことによって、ちょっと怖がってこっちも蹴り返して、前半30分まで蹴り合いになってしまった。ある意味、プレッシャーがきつかったので、しょうがないかなと。その後、だいぶボールをつなげられるようになったんですが。その意味では(縦に早くボールを入れてくることは)それほど想定外ではなかったです。

引用元:スポナビ - バーレーン戦後 岡田監督会見

実際、走るってのはしんどいわけで。だからむやみやたらに走のではなくて“考えろ”って言っていたんだなぁと改めて思う次第。

はっきり言って蹴り合いにお付き合いしたら駄目でしょ。逆に、相手が日本を研究(日本の生命線は中盤)してきていたから蹴り合いに持ち込んだわけで・・・だから、バックラインは下がる。で、前線との距離も間延びする。あまり、Jリーグでもキック&ラッシュ的なサッカーやるチームないような気もするし、昔から放り込みに日本が弱いのは、中盤を飛ばされるとそっから自分達で試合のリズムをコントロール出来ないからだと思うんだよなぁ・・・

◆ 何合宿やねん!?
それと、あまり気にしてなかったというか、ここ1~2週間は気持ちは別な方に行っていたのですが、結構長い期間合宿をしていたわけですよね?
嫌味で合宿期間長いのは贅沢だなぁとこのブログで書いたわけですが、果たして有効に活用できたんでしょうか?まぁこの試合云々でなくもっと長い目で見るべきなのかもしれませんが、しっかりと準備期間が取れたのに結果を出せなかったことは問題視すべきだと思いますけ
どね。2位までなんで安パイとか考えていると、マジで大怪我することにだってなりかねないですよ。マクラーレン監督のイングランド代表もそうだったんですから。

引用元:doroguba *football columun* - バーレーン対日本代表雑感

前日の記事さよなら、日本代表1で、「アジアの壁」という昔のような感覚がなくなったと書いて、さらに、この3次予選に本気で危機感を感じている人も少ないでしょうってな内容を書いたらこの始末(どっかーん)

本当に合宿やる意味あったのかな?って思わざる得ない内容。
きっとみなさん、結果以上に内容が酷過ぎたことに落胆というか、「だめだこりゃ!?」ってなっている人が多いような気がします。そうじゃないですかね? 勿論、結果は大事ですけど、現実的にこのグループの力関係から言えば、本当に危機感持っている人って、今でも少ないと思います。私も、(レギュレーションでも2位以内で最終予選に行けるという部分も加味すれば)「まぁ、最後にはなんとかなるでしょ」ってな具合で思っている。

しかし、それでも先を見据えた時には、大いなる不安を感じざるを得ない。
多分、この点はサッカーファン、サポーターみんな共通していると思う。さらに、オシム時代に築いてきたものはどっかいっちゃうし、そもそも、歴代の代表で培ってきたものが反映されていない。いつになったら変わるのか?!だから、選手のコメントも数年前に他の選手が言った言葉と大して主旨は変わらない。
要は、協会関係者が見ている先と我々が見ている先に大きな隔たりがある。危機感の違いって言ってもいいかな。

この試合への不満は、ブログランキングにてサポーターの方のエントリーをご覧下さい。


■ 岡田監督で、大丈夫?!

結果重視の時期に、岡田監督らしく3-5-2でのリアリズムで臨んだらしいところまでは理解できるが、結果が出なければリアリズムは「0点」・負けである。 3-5-2はサイドの裏とか弱点が多すぎ、相手がリアクションに徹するともろいのだが、それに付き合ってあれほど間延びして蹴ってばかりいるチームなんて今時日本国中探しても無いよ・・・。監督の責任が大きいでしょう。 

引用元:漠々糊々 - ’10WCアジア予選 バーレーン1-0日本 ひどい試合だ!

この試合、日本は3バック。アウェイということもあり相手の2トップへの警戒心もあったでしょう。非常にシステマティックな方法論。前日本代表オシム監督も初期の頃こういう方法を取っていましたが、いつ頃かな?4バックを標準装備になっていました。別に3バックが悪くて4バックが良いとかって話ではなくて、就任時から一度も試合でやっていないシステムで行く、(監督は、代表選手ならそれくらい対応出来ると思っていたのか?合宿に手ごたえがあったからなのか?)完全に機能せず。失点シーンは、GK川口のミスだと思うのですが、それ以外でも何度か危険なシーンあり。だからと言って後半から劇的に変わることもなく(チィーン)

そもそもチームとしてどう戦うのか?って部分が一向に見えてこない。3バックに本職で高さがあるのはベテラン中澤くらいなもの。阿部は可もなく不可もなくいつもの感じ。クロスを挙げられたシーンでの球際などへの厳しさが足りないのはいつもやっているリーグの問題が無意識に反映されているだけの話(阿部に限らず)、今野に関しては、よく分からない。DFラインに関しては、やっぱりこの試合でも中澤がいなかったらどんななっていたんだろう?って思った。

世界を驚かす前に、違う意味でサポーターを驚かす男、岡田武史安田を左SHに入れたのはある程度攻撃面を買っての起用だろうが、相手にボール放り込まれてセカンドボール取れなかったり、自分達のリズムを作れないから、安田も引かざるを得ない。山瀬も期待していましたけど、前半、ほとんどどこにいるのか?チームとして何やりたいのか分からずじまいなので前後の連動性に上手くフィットできず。駒野も本職の右SHで出場して何度かシュートを打つもののもう一皮向けて欲しい感は否めず。

CHを任されたいつものコンビ、鈴木と中村憲剛についても可もなく不可もなく取り立ててコメントのしようがない。相変わらず運度量だけは豊富な巻はフォアチェックいくものの前線でタメを作れない。確か怪我明けで、コンディションも怪しいであろう大久保も時折倒れるなど、神戸サポーターの方々にしたら冷や冷やしていたはず。

その後、遠藤が入った頃には、バーレーンの選手があちこちで“足つり大会”。でも、見かたによってはそれくらい一生懸命走っていたとも言える。だから、遠藤が入ったからどうこうってのは多少的外れな感はあり。山岸を投入したが、しばらくすると出ていることを忘れるくらいの内容。のらりくらりやっていたら思いっきり失点(失笑)

最後に玉田を投入するも取り立てて変化なし。そりゃそうだ、ファンニステルローイ入れてもあんなチーム状態だったら同じだったろう(苦笑)
頼みの綱のセットプレー(CK)もスタッツ上では上回っているものの、ほとんどバーレーンに脅威を与えず。合宿で何やってたんだ!?と言われてもしょうがない内容。

日本サッカー最大の武器は中盤の技術力と構成力である。
 確かに、今日の試合は運動量は多かったし、玉際でもよく身体を張ったと思う。しかし、オシム時代のアウェーのイエメン戦やサウジ戦と同様に、最大の武器である中盤の技術力と構成力を軽視すれば、こういう試合になるのは必然だろう。
 (中略)
 ただ、岡田監督はどうも古臭いというか、今後方向性の掘り下げと精度の研磨はあまり期待できないようにも感じるし、時の試練に耐える優れたサッカーを作れる手腕があるとも思えない。選手交代もピントがずれている。

引用元:attackig phase - 日本サッカー最大の武器は中盤の技術力と構成力



■ 「日本化」なんてクソやんと言ってみる(井筒監督・風)

◆ 接近・退院・解任
極論言えば、岡田監督になっていなくて、臨時みたいな感じで大熊さんとかがやっていても3次予選は突破出来ると思っていた。むしろ「日本化」という一つの大きな流れだけに目を向ければその方が自然だった。(結果がどうであれ)

でも、その流れを違う方向へと協会は動かしてしまった。当時、小野技術委員が岡田監督に絞った理由の一つに「オシム監督の土台を大切に、そこから積み上げられる人物」という主旨の内容があったが、今回改めて感じたことは、オシム前監督時代の土台が瓦礫となっていると感じるのは、私だけでしょうか・・・

3次予選で敗退して今の協会の首脳陣をスッキリ首にするのもいいかもしれないが(笑)、それでもオマーン相手に星を落とさなければ十分2位通過は可能なので、自分たちのサッカーに対して自信や確信など作ろうとせず、ひたすら相手に合わせてギリギリの試合をする緊張感が最終予選までじっくり味わえるのは確かなようだね(苦笑)。

しかし、あのエジプト戦はどこに行っちゃったんだろうね・・・(遠い目)

引用元:Blog版「蹴閑ガゼッタ」 - 南アフリカW杯アジア3次予選 グループ2 バーレーン-日本(1-0)

◆ 色んな意味で怖い相手バーレーン

今夜の日本代表(五輪)vs アンゴラ代表の試合。少しだけやさしい気持ちで反町JAPANを応援してみようと思う。但し、45分限定で。

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10 コメント

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岡ちゃんやっちゃったね ()
2008-03-27 17:47:32
心からがっかりする試合を久しぶりに見ました。
韓国もオーストラリアもグループ最大の敵にちゃんと引き分けたというのに、
日本は・・・レベルが低いですね・・・(悲しい)
世界3位なんてどころか、その辺りの試合巧者になれないとこなんて、
全然変わってないですよね、
岡ちゃんらしい人選なのですが、
サッカーは勉強じゃないんだから、
真面目に勤勉なだけじゃぁあかんと思います。
まぁ、3次予選はなんとなく通過するのでしょうけど、
この先、岡ちゃんで本当によいのでしょうか?
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油断大敵。 (きよっぴ)
2008-03-27 19:01:03
ひさびさに辛口ですねw当たり前かw。
策士、策に溺れるの典型ですからね…。

2位狙い?それが一番危ないですね。
世界を驚かすサッカーとやらが3次予選を2位狙いでどーすんでしょう?。
それにアウェイでのミスは、取り返すのが大変です。
次のホームの試合はバーレーンはガチで守ってきますよ?。
その時、日本が引き分けでも突破できる戦況であると誰が断言できる?。
我がイングランド代表ですらユーロ予選で消える事もあるサッカー。
日本が100%W杯の予選を突破するだなんて誰が言えるのでしょう。

その辺の事を分っていたのは川口(ミスしたけど…)と、
中澤ぐらいでしょう。監督も選手もちょっと油断しすぎです。

あと反町JAPAN。お兄さん達がコケました。
今が脚光を浴びるチャンスです。弟たちよ!奮戦せよ!

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Unknown (チャン)
2008-03-27 19:53:05
昨日のチームだど、メンバーをいくら入れ替えても変わんないだろうなという気がします。
自分たちがどういうサッカーをしたくて、相手の何を封じたかったのか分かりませんでした。

行き当たりばったりの、質の悪いアドリブしか存在しないサッカー。漠然と90分が過ぎ、無駄にスタミナを消費し、何となく負けた。
選手個人の能力は高いに越したことは無いんですが、戦術もプランもさっぱりな中に入れても良いプレーは出来ないだろうなと思いました。
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Unknown (yohan)
2008-03-27 21:22:57
かなり迷走しています。。。

ジーコ時代のシンガポール戦よりヤバイwww


もう、鹿島と浦和の連合軍でもいいからそれで行け。

連携は問題ないだろ。

2002年のイングランド
DF→マンチェ2 アーセナル2
MF→マンチェ2 リバプール2
FWリバプール2

こんな感じ。
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コメントのお返事 (コージ)
2008-03-27 21:54:11
無さん

こんばんは、はじめまして。
おそらく多くのサッカーファンが、岡田体制に不安を抱いたことでしょうね。それくらい酷かった。
仮に同じ結果だったとして、内容的救われるものがあれば、良かったんでしょうけど、久し振りにあんな酷いA代表の試合みたような・・・
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コメントのお返事 (コージ)
2008-03-27 21:55:24
きよっぴさん

こんばんは。
世界を驚かす前にサポーターを驚かした感はありますが(苦笑)
弟分は、なかなか好印象な試合をしました。
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コメントのお返事 (コージ)
2008-03-27 21:56:43
チャンさん

こんばんは。
おっしゃる通り、何したいんじゃ!?って感じの内容で・・・特に、これ以上言うことないですし、ある程度皆さんと同じ見解です(笑)
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コメントのお返事 (コージ)
2008-03-27 21:59:59
yohanさん

こんばんは。
連合軍もなにも指揮官次第じゃないですかね(笑)
イングランドはエリクソン体制でもパッとしなかった。
日本は岡田体制でパッとしなかった。
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責任の取り方 (Mario)
2008-03-28 19:02:18
おじさんの嘆きを引用していただきありがとうございます、というか恥ずかしいですね。 これからも宜しく。 ここに書くのもなんですが、岡田さんには責任を取ってもらって「ケリがつくまで」監督をやってもらいましょう。 その結果、最悪は関連した皆さんが引責で業界から消えていただくのが最適ではないでしょうか。 ただ、営業本部長になったとたん部員がそっぽを向て動かなくなったんじゃまずいのですがね。
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コメントのお返事 (コージ)
2008-03-28 20:01:51
Marioさん

こんばんは、いえいえ、こちらこそ宜しくお願いします。
>「ケリがつくまで」

これをどれくらいまでと考えるか?はあるでしょうね。
例えば、W杯出場という最低限のノルマをクリア出来なかった時点と考えるのか?それとも他の何か・・・
4年を捨てて、将来の何十年を取るって方法もありますよね。もちろん、「捨てる」と同時に幹部連中のクビも掛けてもらいたいものですけど^^;
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